室温で超えられる活性化エネルギーについて

このQ&Aのポイント
  • 有機化学において、室温下でどの程度の活性化エネルギーを超えられるのかについて興味があります。
  • エタンのC-C結合の回転やシクロヘキサンのフリッピングなどにおける活性化エネルギーについても関心があります。
  • アレニウスの式を用いて反応速度を計算し、常識的な反応が進行しているかどうかを判断しているのでしょうか。反応が進行している基準となる反応速度の範囲も知りたいです。
回答を見る
  • ベストアンサー

室温で超えられる活性化エネルギー

室温で超えられる活性化エネルギー 有機化学を勉強していて気になったのですが、室温下では化学反応、異性化などでどれくらいの活性化エネルギーを超えられるのでしょうか? 例えばエタンのC-C結合の回転で、ねじれ形配座から重なり形配座を経由して、またねじれ形配座になるとき、活性化障壁(重なり形のときのエネルギー)は2.9kcal/mol=12kJ/molです。有機化学の教科書(ボルハルトショアー現代有機化学4版上巻)によるとこれくらいは室温で簡単に超えられるので常に回転しているようなことが書かれていました。シクロヘキサンのフリッピング(活性化障壁は10.8kcal/mol=45kJ/mol)についても同様のことが書かれていました。 どうやってこのような判断をするのでしょうか。 アレニウスの式に活性化エネルギーEと温度Tを代入して係数Aを文献で調べて、反応速度定数kを求めて、常識的に反応が進んでいると言えるかどうかで判断しているのでしょうか? もしそうとしたらkがどれくらいのときに反応していると言えるのでしょうか? ここまで読んで下さりありがとうございます。質問文に勘違いなど含まれているかもしれませんが、ご回答お願いします。

  • 化学
  • 回答数2
  • ありがとう数12

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • swisszh
  • ベストアンサー率64% (242/377)
回答No.1

1) あなたの質問(エタンのC-Cの回転運動, Cyclohehaneの異性体)等は、室温では、色々なモダンな機器(FT-NMR、FT-IR,.....)でも見分けがつきません。というのは、そのような、分子内の動きは著しくはやく (ミクロ秒より短くナノ秒くらいかも)、ですから、活性化エネルギーが、非常にちいさいのです。 2)これらの物質をどんどん温度を下げていくと、RTがさがります。エタンの構造異性体が、見分けられます。それに Cyclohexaneの構造異性体も、その温度は非常に低温で、文献をしらべればわかりますが、いずれのデータも色々な溶媒をしようしているので、分子内そのものの動きだけではないかも。 3) FT-NMR だとそれぞれの異性体が、ごく低温で、検出され、Ahrenius Plot で活性化エネルギーがみつかるでしょう。 常温では分子内運動(回転、Flipping)ははやすぎて、異性体の検出不可です。 4)FT-IR の各ピークは分子運動によるので、これも、温度をどんどんさげてゆけば 異性体の検出可能ですが、いずれも、いい機器、熟練者が必要で、そうかんたんではありません。 5)多分、教科書の参考文献をみたら、詳しくわかるでしょうが?  GOOD LUCK

1-propanol
質問者

お礼

詳しいご回答ありがとうございます。温度を下げていって分光機器で見分けることにより異性化を観測するんですね。勉強になりました。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.2

#1に適切なお答えがありますが、ご質問にある温度と障壁の関係を実際の分子で測定する研究は1970-80年代に盛んに行なわれ、IRやNMRの波形解析から求める手法が確立されています。 必要に応じてChemical Abstractなどを参照の上お探し下さい。

1-propanol
質問者

お礼

doc_sundayさん、ご回答ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 活性化エネルギーと活性化自由エネルギーの違いは?

    活性化エネルギーと活性化自由エネルギーの違いを教えて下さい。 ある一次反応で、アレニウスプロットから活性化エネルギー(Ea)を求めました。 ここからEyring式(プロット?)を用いて活性化エンタルピー(△Hキ)、活性化エントロピー(△Sキ)、活性化自由エネルギー(△Gキ)を求める事が出来るとあったのですが、この場合、反応障壁として「活性化エネルギー=活性化自由エネルギー」ではないのでしょうか?違いがよくわかりません。 よろしくお願いします。

  • 活性化エネルギー

    受験生です。 N2Oが窒素と酸素へ分解する反応は二次反応である。その反応の速度定数kを三つの異なる温度で測定した。 k (K/mol s) : 1.87×10^(-3) , 0.0113, 0.0569 t (℃) : 600, 650, 700 この反応の活性化エネルギーを求めよ。 解答は240 kJ/molなのですが、自分がやった結果118 kJ/molになってしましました。 解答に解説がないのでなぜかわかりません。 詳しい方解説をお願いします。

  • 活性化エネルギーを作り出す分子構造

    活性化エネルギはアレニウスプロットから求められますが(1)化学物質が安定に存在できるために必要なバリアーだと考えることはできるでしょうか。(2)また具体的にはどういう構造によって活性化エネルギーを構成しているのでしょうか。 化学反応は初心者です。解りやすく教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。

  • 活性化エネルギーについての質問

    例えば H2+I2→2HI という反応で正反応の活性化エネルギーをQ、反応熱をQ1とすれば、逆反応の活性化エネルギーはQ+Q1ですね。多分 そこで質問ですが、活性化エネルギーの単位はkJ/molかJ/molだったと思うんですが、この場合1molとおいているのはどの物質なんですか?正反応はH2かI2を基準にするならば、逆反応の活性化エネルギーはHIを基準になるから、Q+Q1を2で割ったものにならないんですか? また、2N2O5→2N2O4+O2 の場合はどうなるんですか? (半角の数字は小さい数字です)

  • 活性化エネルギーについて

    「10℃温度を上げると速度は2倍になる」とよく言われます。 たとえば、これをアレニウスの式にあてはめて、300Kの場合の活性化エネルギーを計算してみると、12.8kcal/mol という数字になります。 でも、これって本当に、およそ間違いのない数字なんでしょうか。 ちなみに私は、高粘性油中のO2(酸素)の拡散係数の温度依存性をざっくり推定(例:25℃から85℃に上げると拡散係数はおよそ何倍になる?ただし油自体の酸化はないものとする)したいのですが、冒頭の推論がおおまかでも当たっているのかどうか、確認したいのです。 また、「上記のような拡散系であれば、おおむね E=12.8kcal/mol で正しい」とか、「実験的あるいは理論的に、冒頭の命題が証明可能」といった情報がありましたら、具体的に教えていただけませんでしょうか。 なお、私はこの世界のプロではありませんので、平易にご説明いただけますと助かります。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

  • 活性化エネルギーについて

    回分式反応器において、ある液相二次反応の速度係数が60℃、80℃でそれぞれ0.12、0.24L/(mol・s)であるとき、この反応の活性化エネルギーはいくらになるのでしょうか。気体定数は8.314J/(mol・K)です。 どのように計算して導いていいのか分かりません。 宜しくお願いします。

  • 活性化エネルギー、反応速度についての問題。

    (1)ある化学反応の活性化エネルギーが20kJ/molとします.0oCのときの反応速度1としたとき,10oCおよび20oCではそれぞれいくつになりますか?ただし,頻度因子は温度によって変わらないものと仮定します. (2)[A]のエネルギーは状態[B]より15kJ/mol高いが,それらは平衡状態にあるとします.温度27oCで[A]の状態の割合を1とすると,状態[B]はいくつになりますか?また127oCでは,状態[A]の割合を1としたときの[B]の割合を求めなさい. 化学の得意な方でわかる方はいらっしゃいませんでしょうか・・・私高校のときに化学を履修していないためレポートの提出期限が近づいているのにまったくわかりません。どうかよろしくお願いします!

  • 活性化エネルギーアレニウス式で求め方

    お久しぶりです いつもお世話になっております。化学反応させるときアレニウス式で解を求めたいですが。 はじめてなのでちょっと難しいなので 投稿いたします。 二つの反応条件がありますが 1、 800℃、37.562mの炉に進行速度26.64mm/minで炉のなかで熱処理します、 2. 800℃、50.0409mの炉に35.49mm/minで同じ温度で熱処理しますが 1,2は熱処理後に同じ物性を得ますが、 この条件でアレニウス式で(他の方法でもいいです)活性化エネルギーを求められますか? ぜひよろしくお願いいたします。

  • 物理化学の活性化エネルギーについて質問です。

    物理化学の活性化エネルギーと反応速度の問題での質問です。 活性化エネルギーが159kj/mol^-1 の反応において、温度が25度から35度にあがると反応速度は何倍になりますか。 ぜひ教えてください。お願いします。 あと、 1、アセトアルデヒドの熱分解反応の機構は複雑であるが、2次反応とみなせる。ある温度での反応で反応開始時のアセトアルデヒドの 分圧が10^4 Pa で30秒後の分圧が0.320×10^4 Pa であった。速度定数を求めよ。また、分圧が初めの1/10になるのに要する時間を求めよ。 2.希塩酸を触媒として多量の水中で酢酸エチルを分解させたところ、50min後に20%が反応した。酢酸エチルの(A)50%(B)75%が加水分解するのに要する時間はいくらか。 3.0.025 mol dm^-3 の酢酸メチル水溶液と0.025 mol dm^-3 の水酸化ナトリウム水溶液との同体積を混ぜる。一定温度で10min後に酢酸エチルが60%分解したものとすると20min後には何%が分解するか。 読みづらくてすいません、お願いします。

  • 固体イオン伝導体の活性化エネルギーの単位について

    セリアのイオン伝導度を温度を変えて求め、そのアレニウスプロットの勾配から活性化エネルギーを算出しました。 活性化エネルギーの単位はkJ/molですが、この時の「/mol」は何のモル数を表しているのですか? CeO2ですか?酸素イオンですか?電子ですか?