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耐震強度値と耐震補強

sumaikouboの回答

回答No.2

リフォームで耐震補強なども行う、設計士です。 専門的詳細は、先のご回答者さんのをご参考にされるとして・・・ 築20年の住宅ということは、平成以降なので、 昭和56年以降の新耐震の基準には合致している はずです。 なのに、耐震診断の結果は0.99だった。 ひとつは、リフォーム前と後で間取りなど壁を いじりましたか?  本来ならば、やはり、リフォーム前に耐震診断を行い、 その結果を踏まえ、耐震補強と合わせてリフォームする のが普通です。  もう一つは、耐震診断で評点を計算するのは、PCソフトに 入力して行っていくので、 例えば何処か一つ、仕様など 誤入力があれば、数値は異なってきます。 (多分無いとは思いますが・・・  )  0.99はキワドイので。 評点の意味ですが、 A/B となります。  A:実際にその住宅が保有している耐力   B:住宅が本来保有すべき必要な耐力   Aが大きい数値だと、1.00以上になり、安全度が増す。  Bが大きいと、1.00を下回り、倒壊の危険が増す。  なので、 質問者さんの家は、本来、100を必要とすべき ところ、99しか耐力が無い、ということです。 これを耐震補強工事をして、123にしようと業者は言って います。  評点の判定は、  1.5以上 ・・・ 「倒壊しない」  1.0以上~1.5未満 ・・・ 「一応倒壊しない」  0.7以上~1.0未満 ・・・ 「倒壊する可能性がある」  0.7未満 ・・・ 「倒壊する可能性が高い」   これら4段階にランクわけされてます。  判定のランクから、理想は1.5以上の「倒壊しない」に したいところですが、 私は工事予算やリフォーム内容などと 合わせて、1.3ぐらいにはなるように提案しています。   「倒壊しない」と「一応倒壊しない」 にどの程度の差がある のか、 他のランクでもそうですが、それ以上の説明は なかなかできません。 大地震が起きてみないと、その地震の揺れの方向や程度 など、予測は不可能です。 ですので、設計士としての 立場から、「倒壊しない」と判定が出ても、 私は 「絶対に、倒壊しないという保証、ではないことをご理解 ください」と言っています。  耐震補強工事に対する、お施主様の考えは人それぞれです。 工事をするからには「絶対に」と1.5以上を求める人もいれば、 「どうせ大地震がきたら、倒壊せずとも半壊で住めなくなる」と 半分諦めの人もいます。(阪神大震災を経験すると、全てに 絶対はありえないと思えてくるのです。一方で命を守るのは 住まいであるという事も認識しましたが)     設計士の立場としては、耐震診断の結果が思わしくなければ 工事を勧め、推進するのがスジです。(医者が病気を治そうと するように)  でも、自分の家にはどの程度の耐震補強が必要か、 どの程度強くしたいか、 倒れない(という安心を)保証を求めるかは 最後はお施主様が決めることです。     工事費の高い・安いもありますし、後手での診断などへの 不信感もあるでしょうから、心配ならば、他のところに再度 診断してもらうとか家を見てもらってはどうでしょうか?  その上で、質問者さんがより頑丈な倒れない家にしたい、と 思ったら、工事をしては?   (診断結果の詳細は、やはり図面などを見ないと判断できません)       

bighorn2
質問者

お礼

親切で丁寧なご説明とアドバイスをありがとうございました。大変参考になりました。 リフォームで施工したのは、バストイレの更新、居間の畳をフローリングにしたこと、それと外壁塗装が主のもので、躯体を変更するようなことは一切行っていません。オリジナルの設計の強度が試されたと思っています。基礎は岩盤の上にべた基礎で、犬走りを含めてクラックは発見できませんでした。使用材料も良質な木材を使っているように見受けられるので、ご教示の一応安心できるレベルまで補強して、住み続けたいと考えております。

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