インフルエンザの免疫について

質問

新型インフルエンザは一部の高齢者が免疫を持っているらしいですが
免疫とは何十年も続くものなのでしょうか？
それとも、感染はするけども重症化を抑止できる程度の免疫なので
しょうか？
　免疫というのはタミフルなどの投与を受けずに自然に治癒したほうが
免疫としてはつくものなのでしょうか？

回答No.1

parts · ベストアンサー

Ｑ／免疫とは何十年も続くものなのでしょうか？

Ａ／人間の免疫力は優秀で一定の間隔で同じ病気がやってくる場合は、そのウィルスや細菌に対する免疫を常に保持し続けることができます。

ただし、インフルエンザの場合は、亜種が数年周期で生まれるためその構造の変化によって一度掛かっていても発症することがあります。

尚免疫の保持期間はウィルスや細菌の種類によってまちまちで、長いものであればほぼ恒久に近いぐらいまで免疫力を持つことができますが、短い物だと数ヶ月程度でその効力を失うこともあります。

具体的に言えば、インフルエンザA（今回の新型インフルエンザのこと）のワクチン（予防接種）の場合は、約半年から1年半ほどウィルスへの免疫力を持つことができます。（感染免疫とは違いワクチンの免疫力は長くは持ちません）
感染免疫の場合は、一度感染すれば数年から数十年持つとされています。これは、ヘルパーT細胞などの免疫細胞がどれだけ免疫力を持ち伝達できるかに依存するためで、感染が強ければ、全体が免疫を共有し長く免疫力を保持できます。

ちなみに、免疫を持っていても体調が元々優れない（他の持病を抱えている）場合や免疫力が低下している場合、睡眠不足、栄養失調などがある場合には、発症することがあります。

Ｑ／自然に治癒したほうが免疫としてはつくものなのでしょうか？

Ａ／自然治癒力を培った方が体としては防御機構を高める効果を与える可能性は高いです。元々人間には薬より強力で優秀な免疫細胞がありますから、これを鍛えることでよりウィルスや細菌に強くなります。ただし、鍛えることが出来るという前提での話ですけどね。
まあ、小さな子ともを対象とした場合に限れば、一般的な病気に限らずアレルギーなどの過剰免疫については、ある程度雑菌に触れた方が良いという結果も出ています。

そのため、長男や長女などの第一子より第二子以降の方が病気に強くなる確率は上がるという研究発表もあるにはあります。

また、薬物による治療はより強力な耐性ウィルスや細菌の発生に繋がる可能性があるのも事実で、特に抗生物質における院内感染は日本において喫緊の課題となりつつあります。（既に最新の抗生物質がほぼ効かない細菌がいます。-尚、この細菌は一般の正常な免疫力があれば特に害を及ぼすことはありません）この点を考えると、薬は最後の砦ですから使いすぎるのは好ましくないかもしれません。

ただ、テレビや書籍、新聞などでは医師などが薬をもっと使うように促す場面も見られますけどね。現実には利権やいろいろな団体なども絡んでいますからなかなか難しいものです。特に、今は死が身近ではないですから、突然予期せぬ病気で亡くなると訴訟リスクに繋がることがあり、それも薬の利用促進に繋がります。

即ち、心配なら薬で治した方が良いということになります。

尚、持病がなければタミフルがなくともインフルエンザは、万に一人の死者数程度で後遺症が残る確率も万に数十人程度、大半が完治しますが、全くの新種で尚かつ強毒性を持つ全身毒型のインフルエンザ（H5N1など）の場合は、薬がなく栄養状態が悪ければ、15～20%以上が死亡している地域もあります。
日本の場合は、栄養状態が良い人が多いですから、一桁パーセント以下でしょう。
即ち、今のインフルエンザはまだ感染者は多いが予行練習程度、怖いのは強毒の新種が人から人に連鎖感染することです。しかも、今のインフルエンザA並の感染力を突然持つと、人類は大幅に減少する可能性があります。

最後に、自己免疫はある意味最高の防具ですが、ある意味では最後の砦でもあります。そこで負ければ、死に繋がりますし、そこで勝てば強い免疫力を獲得できる可能性があります。即ち、ハイリスクハイリターンであるとも言えます。

お礼

予防接種は毎年受けないといけないのに、高齢者に新型インフルエンザ
が免疫をもっている理由が分かりました。なんらかの原因で昔に流行したのウィルスが新型インフルエンザとして今流行しているわけですね。

回答No.2

baiyaku

免疫は100％一致していなくてもある程度似ているだけで働くスピードが速くなりますから、軽く済んだりします。新型であっても昔少し似たタイプのウイルスもしくは、似た抗原の持ったウイルス感染を受けていたので、高齢者がかかりにくくなっていることと考えられます。

　免疫は重症であればある程強い免疫ができますが、どれほど強い免疫ができても来年には変異して役に立たない可能性が高いので、タミフルできちんと対処して重症化のリスクを下げた方が賢明です。