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光の波長による屈折率の違いについて
noname#11476の回答
現実の物質はなかなか複雑なのですが、最も基本的な考え方について説明したいと思います。 物質の原子なり分子に光が当たると、その光の電場で振動が起きます。 この原子なり分子なりを簡単に電気双極子(電荷eが+と-が両端にある一つの棒)で表します。 この双極子にはその質量などから、共鳴する周波数ω0があり、そこでは光の吸収は最大になります。 (ここでは計算は省略しますが、電気双極子モーメントの計算は沢山の本にのっているので探してみて下さい) で、この共鳴周波数から少しずれた周波数の光をいれてあげると、この双極子から出てくる光は元の光と位相がずれて出ていきます。 この光は結局もとの光と合成されて、外に出て行くわけですが、この双極子がないときよりも位相がずれてしまいます。 これが屈折率の源です。 で、式を解いていくと結局、屈折率はω=ω0のときにはn=1でそこからはずれると長波長側は一度大きくなった後、やがて小さくなり、最後に1に向かっていくという特性が導かれます。 波長による物質の分散が得られるわけです。 現実の物質は単純な電気双極子モーメントでは表せないので簡単には答は出せません。 ただ、通常ガラスは紫外のところに強い吸収を持っています。そのためその紫外域の吸収から遠い赤色の方が屈折率が低くなります。 ガラスでもたとえば吸収端が非常に短波長にある、真空紫外まで光が透過するMgF2、CaF2などは同じ青のところでの屈折率を見るとBK7のような紫外にすぐ吸収のある材料よりも屈折率は小さくなります。 では。
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補足
mickjey2さん 丁寧な解説ありがとうございました。 ただ、自分にはちょっとレベルが高いかな という 感じでした。せっかく丁寧に解説していただいたのに 申し訳ありませんでした。 質問で、証明なんて言葉を使ってしまったのが良くなかった のですね。私としては、物理法則(例えばホイヘンスの原理) を使って簡単に説明できるものであればいいかな と思って います。