• 締切済み

アニリンのスルホン化について

アニリンをスルホン化するとき反応がオルト、パラ配向性で進行するのはなぜでしょうか? 酸性条件化ではアミノ基はメタ配向性になるはずなのですが・・・

みんなの回答

noname#116453
noname#116453
回答No.2

#1の説明はおかしいです。 引用された文献中では、『硫酸アニリド』なんて出来ていません。そもそも『硫酸アニリド』というのが意味不明ですし、スルホンアミドのことであれば、スルホンアミドはそう簡単に加水分解されません。また、引用されている文献に出てくるのはアニリンの硫酸塩の式にしか見えませんし、論文の主旨も違います。 それで、ご質問の件について検索したところ、下記の文献を発見しました。 "Mechanism of the Sulfonation of Aromatic Amines. I. Sulfonation with Fuming Sulfuric Acid" BY ELLIOTR . ALEXANDER, J. Am .Chem. Soc., Vol. 68, p.969 (1949) Mechanism of the Sulfonation of Aromatic Amines. II. Sulfonation at Elevated Temperatures with Sulfuric Acid Elliot R. Alexander J. Am. Chem. Soc., 1947, 69 (7), pp 1599–1602 要するにフェニルスルファミン酸(Ph-NHSO3H)を経由するということのようです。 つまり、-NH2が-NH3+になると、ベンゼン環の電子密度が著しく低下します。それでも発煙硫酸を使えば直接的なスルホン化が進み、それはメタ配向性になる。しかし、硫酸では直接のスルホン化は進まず、フェニルスルファミン酸の生成の方が優先し、それが転位を起こす際に、オルトあるいはパラにSO3Hが移るということのようです。ちょっとFries転位に似ています。 ちなみに、-N(CH3)2ではフェニルスルファミン酸になれないので(なぜなら、N-CH3結合が切れないので)オルト、パラ-配向性にはならないということのようです。 まあ、あまりまじめに読んでいないので誤解があるかもしれません。納得できないようでしたらオリジナルをあたって下さい。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
noname#160321
noname#160321
回答No.1

古い論文ですが、分かり易いですね。硫酸は脱水剤ですから、アニリンから硫酸アニリドができてそれが転移したり、スルホン化される。↓ http://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/ie50399a012 スルホン化されたアニリドがあっても処理中に加水分解されてアニリンスルホン酸になる。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • ポリスチレンのスルホン化

    燃料電池について調べていたのですが、ポリスチレンをスルホン化したものが使われていました。 そのスルホン化ポリスチレンのほとんどがパラ位にスルホ基が付いていました。 ポリスチレンのスルホン化にはオルト位では起こらないのでしょうか。

  • 芳香族求電子置換反応に関する問題です。

    芳香族求電子置換反応に関する問題です。 1.ベンゼン環に電子供与基が置換すると、臭素化の反応性は高くなる。 2.クロロベンゼンは、オルト‐パラ配向性であり、ベンゼンより臭素化の反応性は高い。 3.ニトロベンゼン、安息香酸、アセトフェノンはいずれもメタ配向性である。 4.オルト‐パラ配向基で置換された一置換ベンゼンの臭素化は、置換基の種類に関わらず、生成するオルト置換体とパラ置換体の比率は一定である。 5.アセトアニリドのニトロ化反応は、オルト位およびパラ位に比べて、メタ位に優先して起こる。 1~5の記述の中で正しい記述を2つ教えてください。 また、誤っている記述の解説を簡単で構いませんのでよろしくお願いします。

  • ベンゼンの配向性について

    この図での反応生成物はどのようなものが考えられるのでしょうか? ベンゼンにおける化合物が2つついている場合のortho-para配向性およびmeta配向性はどのように決定されるのでしょうか? やはり反応性の高い置換基が優先されるのでしょうか? 仮にそうだとすると、この問題の場合はヒドロキシ基が優位となり、ortho位にニトロ化が進むと思いますがいかがでしょうか? よろしくお願いします。

  • p-ニトロアニリンからの、パラレッドの合成

    パラレッドについての質問です。実験で、p-ニトロアニリンと2-ナフトールからジアゾ化・カップリングで、パラレッドを合成しました。この物質の構造を見ると、ヒドロキシル基はオルト・パラ配向で、パラ位はベンゼン環によって塞がれているのは明らかですが、どうしてヒドロキシル基からみて左右二つのオルト位の内一方だけに窒素が入り込むのかがわかりません。拙い文章ですいません。此方の意図した形で質問の意味が伝わったか不安ですが、理由を知っている方いらっしゃいましたらお教えください。探し方が悪かったのか、本などを探してもなかなか見当たらなかったもので、困ってます。

  • アセトアニリドは酸と反応する??

    スルファミルアミド合成までの反応過程について質問します。 アニリンをパラ位でクロロスルホン酸を用いてクロロスルホン化するために、事前にアミノ基をアセチル化しました。こうすると都合良くパラ位にクロロスルホン化するらしいのですが、いまいちこのアセチル化の意味がわかりません。  自分で考察した結果、オルト位への反応を防ぐというものは推測できました。 しかし、わからないのはアセトアニリドの酸との反応です。文献等で調べても どこにもアセトアニリドが酸と反応するとはありません。しかし厳密に言えば、 アセトアニリドも非共有電子対をN原子上に持ち、プロトンを受容できるようです。つまり若干ですが塩基性であるはずだ、と先生はおっしゃっていました。 ではなぜアセトアニリドは酸であるクロロスルホン酸と酸塩基反応を起こさないのでしょうか?  困っています、回答の方宜しくお願い致します。

  • ナフトールの配向性

    ベンゼンの置換基によってオルト・パラ配向性、メタ配向性があることを講義で習いました。 ナフタレンに置換基がついた場合、たとえばナフトールの場合などはこのような配向性というものは生じるのでしょうか?(複数の置換基がついた場合も生じるのでしょうか?)

  • p-ニトロベンゼンのモノニトロ化配向性

    ニトロ基がついているので、電子吸引により電子は左側に流れ、右のベンゼン(2)のメタ位にモノニトロ化の配向性が現れると思ったのですが、なぜオルトとパラ位なのか教えてください。 また、左のベンゼン(1)が反応しないのはニトロ基により不活性化されているからでしょうか?

  • ベンゾフェノンの求核付加反応について

    有機化学の問題ついての質問です。 ベンゾフェノンのフェニル基に電子吸引基(-NO2)がオルト・メタ・パラそれぞれの位置に置換したとき、カルボニル炭素への求核付加反応への影響と強さの違いを答えよ。 また、電子供与基(-OH)の場合でも考えよ。 と言う問題です。 ニトロ基をつけて共鳴構造式を書いたとき、オルトとパラのとき求核付加反応が起こりやすくなると考えた(ケトンと結合している炭素の電子密度が下がるのがオルトとパラに置換した場合のため)のですが、オルトとパラではどちらで求核付加反応が起こりやすいのかが分かりません。 また、水酸基をつけた場合ではメタについたときが一番求核付加反応が起こりやすいと考えました。 同じく共鳴構造を書いた結果、ケトンと結合している炭素に電子が1番集まりにくいのがメタについた時だと考えたからです。 しかし、オルトとパラではどちらの方が反応しにくいか分かりません。 どちらの場合でも酸性度や塩基性度が影響するのかなと思いましたが、持っている書籍では答えを見つけられませんでした。 どなたか説明していただけないでしょうか。 よろしくお願いします。

  • フェノールやクレゾールの酸性度の大きさについて

    フェノールやクレゾールの酸性度の大きさについて 問.酸性度の大きい順に並べなさい。 選択肢 1.フェノール 2.オルト-クレゾール 3.メタ-クレゾール 4.パラ-クレゾール という問題なのですが、 メチル基が電子供与性の官能基なので、メチル基をつけることによって 酸性度が低下するということまでは分かりました。 それがオルト、メタ、パラという位置の違いで どのように酸性度が変化するのかがわかりません。 1月10日にテストがあるのでそれまでに回答よろしくおねがいします!!

  • アニリンのニトロ化の生成過程、反応中間体の共鳴式

    アニリンをニトロ化するとパラ置換体が78%、メタ置換体が22%生成するということまでは分かったのですが、 反応中間体の共鳴式の書き方はこの画像のような書き方でいいのでしょうか? また、オルト置換体は生成しないのですがその場合でも共鳴式は書くべきですか?