メキシコとアメリカの一部で発生した豚インフルエンザについて

質問

メキシコとアメリカで、豚インフルエンザと思われる感染症が、人間に感染し、メキシコで多数の死者が出ているようですが、アメリカで検出されたH1N1型のウイルスと、日本で流行するA香港型やソ連型とどう違うのかや、その毒性とタミフルやリレンザで効果があるのか知りたいので、詳しい方教えてください。メキシコに親戚が三ヶ月ほど出張中で心配になりまして。

回答No.3

noname#160718 · ベストアンサー

獣医師でウイルスに専門知識を有する者です。

　この事例に関する専門家のコメントです。いずれも日本のインフルエンザの権威です。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090425-00000059-mai-soci

　ま、どの先生も情報が少ないので当たり障りがないことを言っているに過ぎませんね。大槻先生などは一般論を述べているに過ぎませんし。
　でも、誰もこれ以上のことは責任を持っては言えないでしょう。

　現在のところ、新聞等で報道される以上の情報を持っている人はいないでしょう。下記リンクは厚労省のプレスですが、WHOも厚労省も、現時点で持っている情報はこの程度、ということです。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/dl/h0425-1a.pdf

　このウイルスはオセルタミブルには現時点では感受性とのことですので、タミフルは効く、ということです(上記リンク４ページ)。アマンタジンとリマンタジンには耐性らしいです。ザナルビル(商品名リレンザ)も効くような書かれ方ですね(同６ページ)。

　このウイルスの亜型はH1N1で、人類で毎年流行している(季節性インフルエンザという)ソ連型と呼ばれているものと同じ亜型です。
　でも、同じH1N1だからといっても抗原性は異なるので、ソ連型に対する免疫があっても今度の豚インフルエンザに対する感染防御はできないでしょう(同１０ページ)。まあ、それが新型の新型たる所以ですが。

　とはいうものの、同じＨ１亜型ですから、完全ではないにしろある程度の感染防御効果が期待できるか、あるいは感染防御は期待できなくても発症率や致死率の軽減が期待できる可能性はおおいにあります。
　メキシコとアメリカの致死率の差は、医療レベルの差が原因であるという可能性もありますが、季節性インフルエンザのワクチン接種率の差に原因がある可能性だってあるわけです。
　ま、これは無責任な想像ですが、情報が少ない現時点ではいろいろなことが考えられる、ということです。

　毒性については、インフルエンザウイルスはそもそも決して病原性が低いウイルスではないので、身体の側に免疫がない場合はバカにできない毒性を持っています。鶏で発生しているような「高病原型」というのは、限局された状況でしか発生しない"狂い咲き"のようなウイルスなので、今回の豚インフルエンザが高病原型である可能性はありません。
　ただ、人類が過去に経験したスペイン風邪のような致死率が高いインフルエンザも、そういう意味では「低病原性」のウイルスでした。免疫を持たないインフルエンザウイルスはかなりの脅威ということです。

　今度の豚インフルエンザも、今のところ致死率は5-10%の間ですよね。この致死率はスペイン風邪や、その致死率を元にした政府の新型インフルエンザのシミュレーションと同等です。
　いくら変異しているとはいえ、H1N1でそんな致死率になるのかな、とは思います。
　この辺りはメキシコ政府や北大の喜田先生がコメントされているように「他のウイルスや細菌との混合感染」の可能性もあるでしょうし、私が想像したようにメキシコでは季節性H1N1(つまりソ連型)の抗体保有率が低かった、という可能性もあるかもしれないです。今後の調査待ちですね。この分析は、今後このウイルスが世界的な流行に拡大する危険性がどのくらいあるのか、ということの重要な判断材料になりますから、急を要することでしょう。

回答No.2

makho

ここでは正確な情報はまだ得られないでしょう。報道されている内容は厚生労働省や専門家に取材されて報道できる範囲でしょうし。
問合せ先として厚生労働省がありますが薬が効くかどうかを、診察していない者は正確に回答できないと思います。
今までのウィルスとどう変異しているか、今後どのように変化していくかは今後のＷＨＯの会議で話し合われるのではないでしょうか。
ご心配なのはわかりますので、まずは正しい情報による対処を心がけ（闇雲に不安を大きくせず）マスク・手洗い・規則正しい生活・人ごみをさけるなど今まで発表されているインフルエンザに対する予防を知らせてあげればと思います。
質問者さまが日本から心配されている気持ちはメキシコまで届きますよ。。
もし、症状（発熱など）がでればすぐ医療機関を受診されるか、待機するかはメキシコの医療機関対応マニュアルに沿って指示されると思います。
求めておられる回答ではなくてすいません。

回答No.1

noname#121598

この件についての厚生労働省の見解
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/dl/h0425-1a.pdf
世界保健機構（ＷＨＯ）と米国疾病センター（ＣＤＣ）コメントの日本語訳だけどね。

Ｈ1Ｎ1のタイプだから、A香港型やソ連型（Ｈ1Ｎ1亜型）と同じタイプだけど新種のインフルエンザらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/H1N1%E4%BA%9C%E5%9E%8B
人から人に感染するように変性した両機関とも認めています。

北米大陸に感染が広がりつつ有ので、エンデミック（局地流行）になりつつあるように思えます。
ここで食い止められなければパンデミック（感染爆発）もありえるかもしれません。
ＷＨＯは警告をフェーズ４に引き上げる事を検討し始めました。
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/05pandemic/0511phase.html
話題になってる高病原性鳥インフルエンザ（Ｈ５Ｎ1）とは違います。

アメリカとメキシコのウイルスは同じ遺伝子を持つと確認したようです。
致死率にばらつきがあるのは（アメリカ０、メキシコ60）医療体制の違いでは？
このインフルエンザウイルスにはタミフルは有効です。

只、気になるのは、通常インフルエンザの症状が重くなる子供や老人ではなく、若い成人方が影響が出ている事です。
スペイン風邪のようにサイトカインストームを起こすタイプかもしれません
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%B3