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有機と無機について
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元々の意味 「有機:生物のみが作ることができる物質。 無機:生物でなくても作れる物質(有機ではない物質) #有機化合物から別の有機化合物は合成できるが、 無機化合物から有機化合物を合成できるのは生き物だけ」 しかし、#1 101325さんの通り、ヴェーラーが実験器具内で無機化合物をもとに有機化合物を作ってしまった。 ということで、現在の定義 「有機:炭素原子を含む化合物 無機:それ以外」 ただ、昔の定義とずれが生じてはいけないので、例外 炭素の酸化物、炭酸、炭酸塩、シアン化物、シアン酸塩、チオシアン酸塩は有機化合物に含めない。
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- 101325
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> この原子が含まれていると有機と定義する、みたいなもの #2さんの回答にありますが、炭素原子です。 炭素原子が含まれていない化合物は、すべて無機化合物です。 しかし「炭素原子を含んでいるけど無機化合物に分類するもの」があるので、 「有機化合物ならば炭素原子を含む」 と言うことはできますけど 「炭素原子を含むなら有機化合物である」 と言うことはできません。ですから、「炭素原子が含まれていると有機と定義する」と言い切っちゃうと間違いになります。 炭素原子に注目すると、#1の「有機化合物と無機化合物とを区別する一般的なルールがない」というのを、もう少し詳しく言うことができて、「有機化合物と『炭素原子を含む無機化合物』とを区別する一般的なルールがない」となります。 一般的なルールがないので、なんとなく無機っぽい化合物が無機化合物に分類されます。代表的なものは「例外」としてリストになっています。#2と#3に挙げられているものの他では、炭化ケイ素 SiC などが無機化合物です。炭化水素以外の炭化物はふつう無機化合物に分類されます。しかし炭化カルシウム CaC2 なんかだと有機化合物に入れる人もいるかもしれません。なんとなく分類しているだけですから、 CaC2 はどっちに入れてもいいですし、どっちに入れても角が立つからどちらにも入れない、としてもいいです。 「なんとなく分けているだなんて、化学ってテキトーなんだな」って思わないで下さいね。無機化合物と有機化合物の境界線を取っ払ってしまった、というのがウェーラーの尿素合成の最大の意義です。有機/無機を区別する一般的なルールを化学者が作らないのは、境界線のないところに無理に線を引いても学問的には意味がないからです。
現在では最前線で有機無機言っている化学者は居ないですね。 でも、混ぜると学ぶのに非常に困難になりますので、歴史的な方法で授業が行われます。 学問を離れた場合、無機質とは「鉱物」という意味で「有機質」とは「生物」という意味だと思えば間違いありません。 「カチカチ」と「クニャクニャ」。 「燃えない」と「燃える」。 「不変」と「変化」。 かなー。
お礼
なんとなくイメージはつかめたような気がします。 皆さんが言われている昔の考え方だと、もし線を引くとしたら(できないのかもしれませんが)C、H、N、O・・・ この原子が含まれていると有機と定義する、みたいなものはある(あった)のでしょうか。
- rurukirua
- ベストアンサー率28% (2/7)
19世紀初頭までは、生物が作り出した物質を有機物、生物とは無関係につくられた物質を無機物と区別されてきました。 有機物は生命力によってのみつくられ、人工合成できない物質と考えられていました。 しかし、1828年、ドイツのウェーラーは、無機物のシアン酸アンモニウムを加熱して有機物である尿素の合成に成功しました。つまり、有機物の合成には生命力は必要でないこと、つまり、有機物と無機物の間には本質的な差異はないことが認識されました。 今日では、炭素を含む化合物を有機物(二酸化炭素、一酸化炭素、炭酸塩、シアン化合物などを除く)、炭素以外の元素を含む無機物と区別していますが、その理由は炭素の化合物が極めて種類が多く、他の無機化合物とはかなり性質や反応性などが異なっているので、両者を区別して扱った方が、便利でかつ研究しやすい、ただこれだけの理由です。
お礼
ありがとうございました。 もやもやしていたものがすっきりしました。 「無機質な人間」とか「有機的な・・・」という言い回しもこのあたりからきているのでしょうか?
- 101325
- ベストアンサー率80% (495/617)
ウェーラーがシアン酸アンモニウムから尿素を合成した1828年に、有機化合物と無機化合物の境界はなくなりました。 http://www.keirinkan.com/kori/kori_chemistry/kori_chemistry_m1/contents/ch-m1/4-bu/4-1-1.htm もっとも、化合物を有機化合物と無機化合物に分けて考えるのは、いろいろと便利なので、ふつうは、CやHで作られている化合物が有機化合物でそうではないものが無機化合物、と考えます。 二酸化炭素や二硫化炭素などの、無機と有機の境界領域にある化合物は、習慣上とか便宜上とかの理由で、無機化合物または有機化合物に分類されています。境界がない、というのは、なぜCO2を無機物に入れてCS2を有機物に入れるのか?ということを真面目に考えても答えはないですよ、という意味です。有機化合物と無機化合物とを区別する一般的なルールは、ありません。
お礼
ありがとうございました。 もやもやしていたものがすっきりしました。
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