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黒帯のウレタンバンパー

よろしくお願いします。 かつて、ウレタンバンパーと言えば、 車の前方と後方に、黒帯みたいな感じで、 車体から飛び出している形状のものが多かったと思うのですが、 近年、そういうクルマを見かけません。 理由をご存知のお方、いらっしゃいましたら教えてください。

  • sanori
  • お礼率94% (2444/2574)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • corkey
  • ベストアンサー率59% (52/88)
回答No.6

 「ウレタンバンパー」、より正確には「ポリウレタンバンパー」の事ですね。  元々これは1974年からアメリカのFMVSS(Federal Motor Vehicle Safety Standard-連邦自動車安全規制)の208条で要求された「時速5マイル(約8km/h)以内での単独衝突において、ボディにダメージを与えずにエネルギィを吸収し、また自身も復元する衝撃吸収装置を装備する事」という趣旨の内容に応じるために採用された衝撃吸収バンパーの一種ですね。  ところがこの時のほとんどのクルマは(当たり前の事ですが)ボディ側にそんな対応はされておらず、バンパー単独で時速8マイルの衝撃を吸収しなければなりませんでした。  そのためまずバンパー自体に強固なリーインフォースを組み込み、更に後ろにショックアブソーバーを付けてその収縮によってエネルギィを吸収する仕掛けを取ったものが多かったのです。そのためバンパーがボディからそのストロークの分だけ大きく飛び出す事になりました。  またこのバンパーの重量は非常に重いものとなり、車種によっては(これ以外のボディ補強分も含めてですが)100キロ以上も車重が増加する事になりました。  余談ですが、この事と同時に施行された排気ガス規制によるエンジン出力の低下の相乗効果で、この当時の自動車の動力性能は目を覆うほど低下しました。  さて問題はこの新たに追加されたゴツいバンパーを、既存のボディとどうデザイン上整合させるかでした。  初代セリカ最終型などはメッキされた鋼板のままだったもので、ボディからはひどく飛び出すわ、元々ボディと一体化されたバンパー・デザインだった初代セリカのデザインは台無しになるわと、散々でした。  通称「ビッグ・バンパー」のポルシェ911もこうした経緯から生まれたデザインで、元々シャープな形状のノーズはバンパー自体のボディカラー化も合わせてうまく全体のデザインと融合が取れ、更にバンパーの衝撃吸収のためのストロークがジャバラ状のピースで視覚上も表現されるという、この時期のクルマとしては画期的に高度なデザインがなされていました。  その中で英国のMGB/MGミジェットなどは60年代初期のボディ・スタイリングに融合させるためにバンパー全体をノーズ・ピース状に成型して取り付けました。その成型のためにポリウレタン樹脂が用いられました。これがカーグラフィック誌などで「ウレタンバンパー」と呼ばれました。  色が黒かったのは材料着色(通称「材着」)のためですが、塗装は可能です。つまりボディ同色にも出来た訳なのですがそうしなかったのはコスト低減のためと、そうしてみても所詮60年代のボディ・デザインには水と油の印象は拭えず、それならいっそ黒の方が良い(カリフォルニアなどには元々虫汚れ防止のためノーズ全体をカバーする「ノーズ・ブラジャー」なる用品があり、それをファッションとしてスタイリングに取り入れたと思われます)という判断があったのではないかと思われます。  現在のクルマでは衝撃吸収自体をバンパーだけではなくボディ全体で行う構造なのと、デザイン上バンパーをボディに馴染ませたものが多いため、ほとんどがボディカラーに塗装されています。  しかし中にはフォードの初代Kaのように材着のままで成立するデザインとしているクルマも(稀ではありますが)存在しています。

sanori
質問者

お礼

お詳しいですね! 歴史を含め、大変勉強になりました。 ありがとうございます。

その他の回答 (6)

  • enyo-r
  • ベストアンサー率21% (191/892)
回答No.7

今の車にバンパーらしいものはありませんねっ あるとしたら フロントカバーと言った方が相応しいような部品です 材質は初期のウレタンバンパーよりも硬いですが 日産辺りが開発した"硬質ウレタンバンパー"が普及したものですねっ 現在のものの材質はリサイクルのものが多いようで ごっちゃ混ぜで何がナンだか...汗

sanori
質問者

お礼

薄い代わりに、材質的には硬くなっているんですね。 なるほど。 ありがとうございます。

回答No.5

「ウレタンバンパー」懐かしい言葉! バンパーフェースが柔らくて、リーンフォースやエネルギーパッドが無いとカタチに成らないヤツですね。 あの当時はまだ「バンパーが受け止める」という考え方でした。ですからバンパーステーもしっかり固くて 「頑丈な造り」だったし輸出向けには、ダンパーが付いてたりしました。 今では、別に車体がグチャグチャに壊れても、客室(乗員)が守られればいいじゃないか! といった考えで設計されてます。 それ以上に「対人間」も考慮して、ぶつかった人も「跳ね返す」のではなく、クルマの方が変形し「受け止めて」 ダメージを与え難いといった、構造も取り入れてます。 今のクルマは、バンパー=デザイン重視です。衝撃を食い止めるという考えは二の次です。 ですから先端に取り付けられているのは「バンパーと言うパーツ」でしか無く「乗員を守ってくれる」 と言う意味合いなら「エンジンルーム」までもが「バンパー」で、小さな衝撃ならバンパーだけが壊れて 「車体が守られる」という考え方を、捨ててしまったワケです。 PS 今のクルマはぶつけちゃいけません(昔もですが)前側なら、ラジ・サポートやFパネルまで、簡単に歪んじゃいます。 「簡単に壊れるのか!?」と言ったら「ぶつけるからでしょ」とメーカーに返されるだけですよ?!

sanori
質問者

お礼

車体とは「全身バンパー」である、ということですか。  ^^ ありがとうございます。

  • rgm79quel
  • ベストアンサー率17% (1578/9190)
回答No.4

黒は格好悪いから無くなりましたが 現在ののっぺりとしたフニャフニャのバンパーは 人をはねたときに 人間一人分くらい凹んで 衝突を和らげるべく義務付けられています。 回答になりましたでしょうか?

sanori
質問者

お礼

ありがとうございます。 #1様がおっしゃったことが、法令で義務付けられているということですね。

回答No.3

ウレタンバンパーのちょうど真ん中あたりに塗装されていない部分のことでしょうか? (飛び出している形状ではないような気がしますが・・・) 昔ドアのプロテクター(ドアトリム)は塗装されて無く素材色でしたね それと一体感を出すために バンパーも同じ高さの部分を塗装せず黒の素材色のままにしていたはずです  デザインです   見当違いの回答でしたらごめんなさい

sanori
質問者

お礼

いえ、見当違いではありません。参考になります。 「黒帯」は格好悪いということなんでしょうね。 ありがとうございます。

回答No.2

 カラードウレタンバンパー=高級装備、と言う触れ込みで(出所は、今のウインカードアミラーと同じく、ドイツ車か?)、商用車以外は一斉にボディーと同色になりました。  先々代のカローラが、補修費用の低減を謳い文句に、黒色バンパーへ戻すも、不人気で、敢え無くカラーに逆戻り、ってな具合だったと思います。

sanori
質問者

お礼

逆戻りしたことがあったのですか。ほー。 私にとっては、補修費用が少ないほうが魅力的です。 知らないうちに誰かにこすられたり、嫁さんが運転して傷をつけてきたことが何度もあり・・・・・ (笑) ですけど、人気がないということは、私のような考え方は少数派なんでしょうね。 ありがとうございました。

  • kaitaiya
  • ベストアンサー率34% (1155/3321)
回答No.1

黒帯というかゴムの塊のような外観の物ですね こちらは重量と衝突安全性からなくなりました。 現在はプラスチックの殻のような軽量で変形しやすい素材になっています。

sanori
質問者

お礼

衝突安全性ですか。なるほど。 「黒帯」は変形しにくいから安全性が低いということですね。 ありがとうございます。

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