国債の価格について教えてください

このQ&Aのポイント
  • 国債の売り出し時に値下がりがある可能性はありますか?
  • 国債の発行時に定価を切って販売することはありますか?
  • 国債の購入は金利動向を考慮して行われ、売れ残る場合は価格を下げることがあるのでしょうか?
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国債の価格について教えてください

国が国債を発行する際に、金利と期間を国が設定して売り出すんだと思っています。国債を扱う金融機関にそれなりの手数料を払うのは理解できるんですが、それ以上に売り出し時点での値下がりがありうるのですか?いったん売れた国債がその後の金利の上昇に伴って、値下がりするのも 理解できるんですが、発行時点で定価を切った販売というのがありうるのですか? たとえば、国が「100万円の国債を買ってくれれば、30年後に200万円で買い戻しますよ」といって国債を売り出したら、買う側(国民、企業、銀行など)は今後30年間の金利動向を予想して、得だと思えば買うし、損だと思えば買わないだけの話(国債が売れ残る)だと思うのですが、そのような場合、100万円を切ってたたきうるというようなことを(国が)するんでしょうか? 基本的な質問で申し訳ないんですが、素人なもので、よろしくお願いします。 ちなみに、過去のQ&Aは一応見たつもりですが、こういう基本的な質問はなかったと思います。

  • 経済
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  • Ononomiya
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回答No.4

>国が国債を発行する際に、金利と期間を国が設定して売り出すんだと思っています。  ここが誤りです。国が設定するのは「満期と満期における償還額」なのです。  国債の発行方法は、本当はかなり複雑なのですが、基本のところを単純化すれば、要するに入札方式です。つまり、政府が「10年後に100万円で償還される国債を、1000単位だけ売ります」と募集し、それを金融機関が「90万円で100単位だけ買う」「80万円で10単位だけ買う」と応募し、発行予定額に満ちるまで良い条件を提示した金融機関から割り当てられていくのです。したがって、国債に人気がなければ、勝手に価格が下がるだけであり、理論上は「売れ残る」ことはありません。  もっとも、実際にはさまざまな理由から、1円で入札するということはありませんから、国債に人気がなければ「売れ残る」可能性はあります。これを「未達」と言います。  実は、この「未達」という事態は、恐ろしいことなのです。というのも、「未達」が起きるというのは、市場が「日本政府には10年後、満期となった国債を支払う能力がない」つまり「日本政府はもうすぐ破産する」と認定したことを意味するのです。国債のトレーダーが国債引受をボイコットし、故意に「未達」を発生させることにより、日本に金融恐慌を起こさせる、という経済小説があるくらいです。  国債の主力である10年物国債で、今年の9月に、10年物国債としては史上初の「未達」を記録しました。この時は、その他の客観的な要素から「一時的な現象」として冷静に受け止められたため、市場の混乱はそれほどでもなかったのですが、関係者のショックは大きかったとのことです。  「未達」の場合、10年物国債については、金融機関によって構成されるシンジゲート団が引き受けるという慣行になっていました。ただし、これは廃止される方向です。 ☆No.1の方の回答に関連して >購入口数が募集口数に達しない場合には日銀が買い取るのだと思います。  これは「禁じ手」です。日銀は印刷機を回すだけでお金を作れる機関ですから、ここが国債を買い取るということは、国が印刷機を回すだけでお金を作っていることになり、管理通貨制度の根本を揺るがすものです。したがって、これは許されません。しかし、最近はこの「禁じ手」が真剣に議論されているのですよね。それだけ日本の金融危機が厳しいと言うことでしょう。 ☆No.2の方の回答に関連して >国債は、満期まで持っていれば、あくまでも額面で償還されますから・・・  これは、国債に限らず債権一般に関することですが、国債には「利付国債」と「割引国債」があります。「額面100万円の利付国債」を買うと、「100万円」と記された債券証書と、利子額のクーポン券がセットになったものをもらえます。「額面100万円の割引国債」を買うと、「100万円」と記された債券証書だけしかもらえませんが、これは金利分を引いた100万円以下の価格で売買されることが予定されているからです。まあ、「額面100万円の利付国債」だって、100万円で売買されているわけではないのですが。

hatman34
質問者

お礼

的確なご回答を、ありがとうございました。誤ってる点をズバリ指摘いただき、ずいぶん理解できました。何しろ国債(証書)を見たこともないものですし、国が発行するものを入札で売るというのは思っても見ませんでした。

hatman34
質問者

補足

最初の質問には、すでに明確に回答いただいたんですが、下記追加で質問させてください。 1.「「未達」の場合、10年物国債については、金融機関によって構成されるシンジゲート団が引き受けるという慣行になっていました。ただし、これは廃止される方向です。」との事ですが、理由は何なのですか? 従来の護送船団方式を改めて、金融機関に対して政府も厳しく対応するから、金融機関も馴れ合いで政府に協力するのではなく、ドライに意思決定していこう という意味なんでしょうか。 2.「利付国債」と「割引国債」という2種類が何故必要なんでしょうか。どちらにしても、満期時に国から受け取る金額は決まっていて、その価格を発行時に入札で決めるという点では同じですよね。利付国債の場合は、「国としては、このくらいの利率を想定しているよ」というのが、明示されるという差は有るように思いますが、それは本質的な差ではないように思うのですが。 また、債権証書とクーポン券は(「発行市場」で売られたあとに)「売買市場(流通市場)」で、別々に流通するのですか? (「発行市場」と「売買市場(流通市場)」については、 http://homepage1.nifty.com/masada/manage/bond.htm で、はじめて知りました)

その他の回答 (4)

  • Ononomiya
  • ベストアンサー率72% (31/43)
回答No.5

No.4です。 1、について。  基本的には、お察しの通りで、国債発行の透明化ということです。  他の理由としては、国債市場が整備されてきたためシ団引受がなくても国債の安定消化ができるようになった。金融再編でシ団のなり手になり得る金融機関が減少した。シ団には手数料が支払われるがこれが他の金融機関にとって負担となっていた。などが挙げられます。 2、について  http://kodansha.cplaza.ne.jp/broadcast/special/2002_01_23/image/image_kokusai_01.jpg  これが利付国債です。下にくっついている回数券みたいなのがクーポン券(利札)です。利付国債の場合、満期前にも、一定期間ごとに、この利札を切り取って、償還を受けることになります。これに対し、割引国債の場合、満期に一括して額面を受け取ることになります。なお、税法上、利付国債の利子は「利子」ですが、割引国債の利子は「償還差益」であり、その扱いが異なります。  また、利札は、切り取られた場合でも、それ自体経済的価値を持ち、流通市場で流通します。

hatman34
質問者

お礼

よーく分かりました。技術系の人間なもので、基本的なとこから質問しちゃいましたが、本質をずばり教えていただき、感謝します。ありがとうございました。

  • shoyosi
  • ベストアンサー率46% (1678/3631)
回答No.3

一般的には「割引国債」がそれにあたります。アメリカでは30年物連邦債が有名です。日本でも、現在は3年物を買うことができますが、現在の金利水準では少々期間が長くても金利水準が低いため、割引率が期待できませんし、低金利が固定されているため、売り出されても買う人がいるかどうか疑問です。年0.1%でしたら理論上の30年物割引率は3%に過ぎません(97万で100万返還)。

参考URL:
http://www.ryugin.co.jp/syohin/kokusai/kokusai_03waribiki.htm
hatman34
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございました。 現在の低金利は異常ですよね。 借金するときの金利は、いまだに高いのに。ブツブツブツ・・・

noname#24736
noname#24736
回答No.2

国債は、満期まで持っていれば、あくまでも額面で償還されますから、国が「100万円の国債を買ってくれれば、30年後に200万円で買い戻しますよ」と云うことは有りません。 参考urlをご覧ください。

参考URL:
http://www.okasan.co.jp/syohin/02_saiken_chishiki.html
hatman34
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございました。 教えていただいたURLのページも拝見しました。

  • Bokkemon
  • ベストアンサー率52% (403/765)
回答No.1

新募債の発行時点では定額販売でしょう。既発債の市場流通であれば、第何回の発行分なのか(つまり、利付きであれ、割引であれ、利率はどれだけか)で価格が変わるものと思います。 購入口数が募集口数に達しない場合には日銀が買い取るのだと思います。

hatman34
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございました。 日銀が買い取るのは、禁じ手なんだそうですね。

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