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「バイオ燃料悪玉論」は欺瞞?

omegerの回答

  • omeger
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回答No.4

>食料価格高騰の原因をバイオ燃料に求める「バイオ燃料悪玉論」がありますが、 >これはメジャー資本の戦略で、本当はそうではないという記事です。 反対する意見を、○○業界の陰謀とかいった言葉で片付けることは容易ですが、 石油業界と関係ない筋からもバイオエタノール補助への不満は多数寄せられています。 (そもそもFAOは石油業界の権益を代弁する機関ではない) アメリカでも農業票は非常に強い政治力を持っており、 農業票の戦略だってあるともいえるかもしれません。 OECD諸国のバイオ燃料形補助金は2006年で110-120億ドルと推計されています。 >バイオ燃料は、「温暖化対策の決定打。農村に再生可能エネルギー >と、収入や雇用をもたらす」のでしょうか? まず、バイオ燃料といっても、トウモロコシのバイオエタノールのことか、 該当記事で取り扱っているサトウキビ由来のバイオエタノールのことか、 薪のような伝統的バイオマスか、開発待ちの次世代バイオ燃料か、 どれを言っているかを明示しなければ論点が明確になりません。 補助金を含めたバイオ燃料のコストが化石燃料に見合う状態が続けば、 アメリカやブラジルなどの土地の豊富な国で「燃料農業」は増えるとは考えられます。 しかし、現時点の石油価格の高騰は一時的な要因が大きく、 これからどうなるかは不確実性が大きいです。 現時点ではバイオ燃料の供給能力に限界が大きく、 供給源を分散させる効果はあっても「決定打」は難しいかと思います。 2008年にはアメリカのトウモロコシ生産の30%以上が エタノール用途に使われると予想されていますが、 食糧供給に与える影響の割に、エネルギー供給に与えている効果は限定的です。 トウモロコシ由来バイオエタノールの温室効果ガス削減効果も、 他の候補と比べてかなり低いと言われています。 >日本がバイオ燃料に力を入れないのはどうしてでしょうか? バイオエタノールの主要原料であるトウモロコシは、ほぼアメリカからの輸入です。 日本の農地は狭く、物理的に生産に向きません。 政府が太陽光発電や電気自動車に力点を置くのは、 日本にとって優位にあるこれらの自国産業を育成する 産業政策的な側面も持っているかと思います。 もう1つの原料であるサトウキビは、沖縄にとっては重要な産業ですが、 海外産よりも高コストで、貿易を自由化すると存続が難しいといわれます。 力を入れるとしたら、油田を海外で開発するように、 バイオ燃料もブラジルなど海外での開発を、 技術面や金融面から支援した方が有望そうです。 日本の土地は、耕地面積(1/8)が少なく、森林面積(2/3)が大きい構成です。 アメリカのような穀物生産拠点よりは、 欧州の木材供給源となっている北欧に近い成り立ちです。 木質のセルロースから生成する次世代バイオ燃料の方が、 どちらかといえば有望ではないかと思います。 ただそれでも日本が世界的に見て生産に向くかというと怪しいですし、 有望かどうかの問題はコスト面になってくるでしょうけれども。

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