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日本語はなぜ「ラ行」が嫌い?

古語辞典をみると「ラ行」の語彙は他の行に比べて格段に少ないですね。 「ラジオ」のような外来語が入ってきてやや増えたにしても、現代語辞典でもその傾向は変わりません。 そもそも奈良時代までは「ラ行音」は語頭に置かなかったといいます。そのため「硫黄」(ルワウ)がヤ行の「ユワウ」になったと某書にありました。 試しに百人一首全歌をみてみましたら、「ラ行」の単語は一つもありませんでした。100首だけでは厳密なサンプルにならないかもしれませんが、日本人が相当なラ行嫌いだったことの証拠にはなると思います。 では、なぜ日本人は「ラ・リ・ル・レ・ロ」の発音を避けたのでしょうか?

  • jun_1
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  • i536
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回答No.4

No.2です、引き続き書いてみます。 >最近は借用語(外来語)のラ行音が特に忌避されなくなったのは、 >気候的に舌がかじかまないようになったからでしょうか? 発音は、幼い時期に習慣で体得し、また代代受け継がれていくものだとおもいますので 単に気候が温暖になったからといって、ラ行がない語族の人間がラ行を使用するようになるものではない と思います、ラ行がない状況で何の不都合もなく生活できるわけですから。 ロンドンの霧を詩人が発見するまでロンドンに霧が存在しなかったように、 たとえ語頭ラ行が存在したとしても、これらの語族内の人々間ではまったく認識できないはずです。 語頭ラ行を認識できるためには、ラ行無しではなんらかの混乱・不都合あるいは矛盾が発生する状況が必要です、 それが気候温暖となって人口が増えて民族が移動するようになった時、 すなはち他の語族の人々との交流がはじまったころだとおもいます。 したがって、借用語(外来語)のラ行音が特に忌避されなくなったのは、 これを忌避すると他の語族の人々を交流する際、なんらかの混乱・不都合が発生するからで、 温暖となって舌がかじかまないようになったためではないと思います。 --- アルタイ語族の発祥地は、現ロシアのツンドラ地方です。 当時の地球気候で(何万年前か知りませんが)、その地域は人の顔の形が変わるほどの寒さだったようです。 (鼻のようにとがっている部分は凍傷でやられますので顔ものっぺりとした人間が有利です)。 そこから南下して現在のようにこれらの語族が広まったといわれています。 現在のようでない生活環境、すなはち、エアコン・ストーブ等の火気が全くなく、家もなく、乗り物もなく、 まともな服もなく、親戚以外の人間にほぼ一生会う機会がない、雪・氷・寒い風ヒューヒューの環境、 防寒と食物確保だけの一生という人間を想像すると、前回書いた、かじかんだ舌をうまくあやつれないことに加えて、 下記もアルタイ語族の語頭r音が無い理由かなとも思っています。 ラ行音を発音するとき舌を内側に丸めますよね、 このとき少し外気を吸い込みませんか? この外気が非常に冷たくて死ほど身体を冷やすのものだとしたら、 そこに住んでいる人間は語頭のラ行音を自然と避けるような気がします。 ラ行音以外の子音は語頭では息を吐き出しますので語頭で避ける必要はありません。 発音は、赤ん坊のころ、極狭い生活空間内で極小数の特定の人間が話す言葉を聞くことで、 音を分類学習します。一旦この学習が完了すると、全く聞いたことのない発音でも無理やり、 ちょうど数を四捨五入するように、学習完了した音分類のどれかに強制的に割り振って理解します。 そして、代代ずーっと、アルタイ語族の人は語頭r音なしでなんの混乱・不都合もなく生活できているわけですから、 したがって、単に気候が温暖になって、防寒服、家、ストーブ・エアコン等が利用できるようになっても やはり、r音は使用しないでしょう(無駄なことはしない)。 そもそも、r音そのものがアルタイ語族の人間にとっては存在しないので 忌避しようにもr音を忌避できないと思います(忌避するまえに存在を認めなければならない)。 空気みたいなもので意識しない限り、あっても本人には存在しません。 --- あと、No.1のお礼に、下記が書いてありました。 >発音は複雑から簡素へと変化してゆき、扱える音素は少なくなってゆくのが法則だとすれば、 >その流れに反した現象が起きているのが不思議です。 これが法則だとすれば、上記法則の極みはその語頭ラ行発音を完全なくしてしまうことではないでしょうか? したがって、この法則に沿っているとも考えられますよ。 もっとも、アルタイ語族のr音の場合、最初から無かったと思いますのでこの法則の結果ではないでしょう。 なぜr音が語頭に無いのか?に答えることができるなら下記もわかるかもしれませんね。 なぜ、ラテン語族には語頭にh音がないのか? なぜ、ラテン語は死語となったか? なぜ、アラビア語にはアイウの3母音しかないのか? なぜ、ヘブライ語やアラビア語に喉音があるのか? なぜ、われわれ日本人なら子供でも理解できる下記発音をアメリカ人が理解できないのか? 『あっさり』『あさり』の違い(促音)、『美容院』と『病院』の違い(声門閉鎖音) 語頭r音がアルタイ語族に無いのと同様に、他の言語にもそれぞれ理解できない発音が存在しますので 語頭r音が無いのが特別だとは私は思いません。

jun_1
質問者

お礼

重ねてのご教示ありがとうございました。 質問をここにアップしてからいろいろ自分なりに調べまして、 この質問はどうも、禁断の質問ではなかったかと思うようになりました。 おっしゃるとおり、他の言語にもそれぞれ理解できない発音が存在しますので、それをいちいち「なぜ?」と質問することに意味はないのではないかと。 たとえば山を見て、「あれはなぜ『やま』というのか」という質問と同じようなものですね。 これは質問するほうが愚かでした。ご教示ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • gootara
  • ベストアンサー率25% (65/259)
回答No.3

その傾向は現代にも残っているようです(笑) ソニーが初めてテープ式録音機を発売した時は「テープコーダー」と称していました。 理由は「日本人にはラ行で始まるレコーダーは言いにくいから」だそうです。

  • i536
  • ベストアンサー率32% (75/231)
回答No.2

語頭にRで始まる語がないのは日本語を含む、アルタイ語族の特徴ですね。 日本語のラ行音の単語はすべて漢語か外来語です。 なぜ、アルタイ語族にラ行がないのか? 下記はまったく私の想像です。 当時のアルタイ語族の生活環境は酷寒だったそうです。 それでアルタイ語族の人間の顔は寒さに耐えやすいように鼻がひくく平板となったそうです。 同様の理由で寒さでかじかんだ舌を丸めてラ行の子音を発音することは難しかったのではないでしょうか?

jun_1
質問者

お礼

アルタイ語族だから、というご教示、ありがとうございます。 なるほど、アルタイ語族とみなされる民族は、みなr音とl音の語頭を避けるんですね。 (ただ、日本語はアルタイ語族かどうかについては、まだ確定されていないようですが……) お隣りの韓国でも同じ語頭忌避があって、アイヌ語が無い、ということも興味深いですね。 アルタイ語がなぜr,l音の語頭忌避をするようになったか、説明はまだ見つかりませんでしたが、寒さによって舌がかじかむような状態では、発音しにくかったから、というのは、なんだか分かります。 ラ行の音というのは、なかなか伝えにくい(聞き取りにくい)ですからね。 そうなると、最近は借用語(外来語)のラ行音が特に忌避されなくなったのは、気候的に舌がかじかまないようになったからでしょうか?

回答No.1

jun1様 面白い発見ですね~。ちゃんとした証拠は持ちえてないのですが、私が感じた事は、多分「言いやすかったかどうか」だと思いました。 英語でも日本人は、昔から今でもそうですが、「R」サウンドと「L]サウンドは発音難しいじゃないですか。そして、一番には舌使いにあると思います。他の行は、舌を一回上にくっつけるという作業は無です。しかし、ら行のみ、舌使いが複雑になってしまいます。これは、言語を日常で使う物として大変避けたくなると思います。ただ単純な理由からに見えますが、言語とは、そういうものだと思います。やはり人が意思を他人に伝える手段ですからあまり複雑に相手に分かりにくさを与える用語は発達しずらかったと思えます。

jun_1
質問者

お礼

さっそくのご回答ありがとうございます。 日本人には、ラ行音は確かに言いにくかったのでしょうね。 そのせいでか、聞き取りにくい言葉でもあるようです。 しかし、英語では、r音にしろl音にしろ、基本語に多数入っています。 中国でも漢音にしろ呉音にしろ、ラ行音は問題にしていないところがあります。 ちょっと調べたところでは、アイヌ語はラ行音語頭忌避の問題はないようです。 としたら、なぜわれわれ日本人だけがラ行音を発音しにくかったのでしょうか? あるいは他にも、ラ行音が苦手な国語というのはあるのでしょうか? また、現在は特にラ行音を苦手と意識していないですね。外来語、漢語であれば語頭にあっても問題としていません。その変化は何によるものでしょうか。 発音は複雑から簡素へと変化してゆき、扱える音素は少なくなってゆくのが法則だとすれば、その流れに反した現象が起きているのが不思議です。

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