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「長拳」の護身術としての実用性

ghost-2501の回答

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回答No.1

 「膝を伸ばしたまま高く蹴る」、「競技化されているので」……ということは、それは近年になって中国大陸で作られた【表演武術(制定拳)】だと思われます。武術としての実戦性を追求するのではなく、型を演じてその美しさを競う、器械体操や舞踊と同種のスポーツです。 日本では馴染みのない競技なので、本来の伝統武術と混同してしまう方も多いようです。(もともと存在する武術の名称をそのまま表演種目の名称にしていることも混同の原因ですね)  もちろん伝統武術の外見的要素を多く取り入れているので、完全な別物と言い切るわけにもいかないのですが、まあ、別物です。  なので、「競技化されているので」という先生の答は、不明瞭というわけではありません(笑)。そういうものじゃないんだけどなあ、ってことです。多分だましてるわけでもないです。 刀や槍も同じですから、進歩のレベルがどうという話でもありません。  また、実際には「長拳」という名の門派はありません。 もともと長拳(チャンチェン)という言葉は、体を大きく使う技の多い門派の武術を大雑把にくくった言葉です。「査拳是北派的長拳」とか、そういうふうに使う言葉です。 表演武術においては、「長拳」という一つの演技種目になっているようですね。  表演武術は華麗で見ていて格好いいものですし、体育としては優れていると思いますので決して悪いものではないのですが、もし武術としての実効性を求めるならば、中国伝統武術の門を叩くのが良いでしょう。  ただし伝統武術は驚くほど地味で、つまらない練習をしなければなりません。  例えば私などは、初めて入門した頃は、同じ動作だけを何度間も、足腰がガクガクするまで繰り返しやらされたものです。(基本功と呼ばれる「技ですらない不可解な動作」を)。しかも「これはこういう意味の訓練だよ」などという優しい説明は全くありませんでした。自分で理解し、成果が体に身に付いてやっと「ああこういう意味での訓練だったのか」と分かるという……なんとも日本人の感覚では馴染みづらい指導方法でした(口で言われて頭で理解するより百倍確実なので結果的にはその方が絶対にいいんですけどね。最初の基本功が身に付くまでに心が折れる人は何人も見ました)。  目的があって作られたものですから「楽しむ」要素が全く考慮されてないんですね(笑)。ジャッキー・チェンの映画みたいな奇想天外な動作もありませんし。  カッコイイ動きがしたいならば、表演武術のほうがお勧めです。これは皮肉でも何でもなく。全て理解した上で表演武術を楽しんでおられる方は大勢いらっしゃいますよ。  ただし、中国伝統武術の技や練習体系は本物です。 やはり型稽古や約束組手が基本なので、それしか習っていないと他の格闘技経験者に組手で遅れを取りますが、真剣に学べば、他の格闘技には無い高度な技術を獲得することが出来ます。そのため他武道で行き詰った人が転向したり他の格闘技と弊習している人が多いです。私もそんなクチです。  中国伝統武術には四百を越える門派がありますので、もし習うならば、向いていると思う門派をじっくりと選ぶのが良いと思います。  また……上段への2連突き+中段蹴りへの対処ということですが、これはケースbyケースだから「こうする!」ってことは言えませんね。さっき言ったように、「長拳」といっても様々なので。 距離によっても全然違ってきますし。不覚を取って相手の理想的な距離でやられてしまえば、その時点で理想的な防御は不可能になっちゃいます(笑)。 中距離でこちらが立身中正なら、相手の攻撃にいちいち反応してさばこうとするよりは、突きの時点で中段の前蹴りなどによって出足をくじくのが普通だと思いますけれど。そのまま蹴り足で踏み込んで自分の攻撃も出来ますし(うまくいけば)。  蹴りの話ですが、本来の弾腿(タントゥイ)はもちろん、ずっと膝を伸ばした状態で蹴るような技ではありません(まあそういう流派も探せばあるかもですけれど)。それは伝統武術だと柔軟体操やウォーミングアップとして行う動作です。  また、そんなに高く蹴ることも無いですね。普通はせいぜい腰の高さまでです。 掴み合った状態など、近接距離で脚を鞭のように使って蹴り出し、股間や下腹(相手が腰を曲げた状態なら)を狙うのが普通です。  また、弾腿よりも実戦的でポピュラーな蹴りとしては「斧刃脚」があります。 http://www.youtube.com/watch?v=6hn0NnOU0Kw 大変地味な技ですが、威力が高く使い勝手も良いです。形は多少違えど、ほとんどの伝統門派にある技です。つかみ合っているときにも使えますし、突きや肘の際の前進としても使えます。  それにしてもこの動画の方はすごいですね。おそらく軸足に急転直下で体重が落ちているのでしょう。 私はここまでのことはできません(笑)。

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