毒性学試験法について

このQ&Aのポイント
  • 大学院の授業で学んでいる毒性学試験法についての思いや悩みを語ります。
  • 化学物質試験のために多くの動物が亡くなっている現状に対する割り切れない思いを抱えています。
  • 毒性学試験法の改善に期待を寄せながらも、この仕事に携わることの難しさや複雑さについても考えています。
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毒性学試験法について

現在,大学院の授業で実験動物を用いた毒性学試験法を学んでいます。講義だけで解剖などの実習はないのですが,リアルなビデオ(状態観察や剖検など)は見ました。先生は淡々と講義を進めていきます(企業の方で,ご自身もそのような試験を実際やっておられるそうです)。 獣医学部に入った学生の気持ちと少し似ているのかもしれませんが,環境や動物を守るために現在の専攻に進んだのですが,化学物質試験のためにたくさんの動物が亡くなっている状況に割り切れない思いを抱えています。 確かに我々が安心して化学物質や医薬品を利用できるのは毒性学試験のおかげだし,誰かがやらなくてはいけないという理屈もわかります。でも授業を聞いているとどうしようもなく悲しくなってしまうのです。ただ,これに慣れてしまって何とも思わなくなる,ことも怖い気がします(そうならないとこういうお仕事は続けていけないような気もしますが…)。最近はLD50の試験法も改善される方向にあるようで,それは単純に,嬉しいと思います。 取り留めのない話ですみません。答えを求めているわけではなく,どなたかこのような仕事に携わっておられる方,もしくはこのような経験をした方,ご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。

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  • kgu-2
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回答No.1

動物を殺すのは、いくらやっても慣れるとはありません。私自身、急性毒性の実験をやっていますので、毎年千匹近く使い、20年はやっているので、到底極楽にいけそうもありません。「猿の惑星」という映画がありましたが、「ネズミの惑星」が出来ないことを祈っています。  最近は、毒性試験に代替法が進んでいますが、それでも全てを替えることは困難でしょう。例えば、肝臓の影響が腎臓にでるのを調べるのは、代替法では不可能です。  できるだけ動物の数を減らすように、図表を増やす為の実験はしないように心掛けていますが、ネズミにとっては、何の救いにもならないかと・・・。  人は、直接手を下そうがそうでなかろうが、生物の命を糧にしないと生きてはいけません。植物と牛乳のみが許される宗教もあるようですが、植物も生命には変りないと考えています。  人の細胞に葉緑体を埋め込んで、太陽に当たれば、エネルギー生成できるようになれば、救われる部分も増えるでしょうが。

maria-1124
質問者

お礼

アドバイスありがとうございました。実際このような試験に携わっておられる方のお話が聞けてよかったです。 私は,『食す』ために動物を殺すのと『毒性試験』のために殺すのでは意味が全く異なると考えてきましたが,どちらも本質は同じ,人間が生き残るためなんですよね? 日本ではあまり実験動物の存在が公になっていないというか,もっと広く認知される必要があるように思うのですが,それに関してはどのように思われますか?諸外国では,例えば目粘膜刺激性試験(Draize法)を行った化粧品に関する不買運動なんかが盛んなのに,日本ではごく一部の人しかこのような事実を知らないと思います。知ったところで何になるかといわれればただ辛くなるだけかもしれません。ただ,このような動物に対する感謝の念というかそのようなものを日本人(私自身も含めて)はとかく忘れがちであるような気がしてならないのです。 長くなってすみません。ありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.2

おはようございます。 私は、専門家でも知識者でもありませんので、専門的なことは全くわかりませんので、何の参考にもならないかもしれませんが、 私の思ったことを述べさていただきたいと思います。 慰めるような一般的な口調になってしまいますが、 結果から言ってしまえば、あなたの携わっていることは必要だと思われます。 たとえそれが何匹の動物を殺すことになったとしてもです。 言い方がおかしいかもしれませんが、「必要悪」と、とれると思います。 NO.1の方が言っていますが、ほとんどの生物は他の生物を糧にして生きています。私たち人類が原始的な生活を送っていたころから、狩をしたり、貝などを食していました。その以前から、生物は他の生物を食し、アメーバのような原始的な生物でさえ、他の生物を取り込み、自分のエネルギーに変えるのです。 つまり、ご存知のように、地球上の生態系というヒエラルキーの中では、 どうしても弱肉強食の原理が働いてしまうことになります。 あなたの携わっている実験などを「動物がかわいそうだから」と言って 人間を使用したらどうなるでしょうか? 人体実験と呼ばれ、激しく非難されることでしょう。 倫理的に考えて、動物であろうが、人間であろうが、同じ「命」ですから それを使っての実験は肯定されることではないと思います。 しかしながら、われわれ人類がここまで発達してきたのは、 いろいろな発明・発見、それに関わる犠牲を基にしてなのですから、 人間がよりよい生活をしたいという欲望のある限り、 弱肉強食の原理のある限り、 動物たちにはかわいそうですが、仕方がないことだと思います。 哲学的命題ですが、「何のために生まれてきたのか」と言うことは非常に重要であり、また、その難題であるが故にはっきりと答えることができません。 100者100様の答えを出すことでしょう。 その動物たちは、ただ殺されるためだけに生まれてきたのか、と言われると 残念ですが、そういうことになってしまうと思います。 私は運命論者ではありませんが、そういった‘仕組み’になっているのです。 人間自身がそうしようと思う以前に、この世界がです。 ただ、彼らは、殺されるためだけに生まれてきたわけではなく 私たちのために、命を懸けてくれたのだと言うことができます。 これがいいことだとは言えませんが。 ただ、今この現代の現在生きている人たちは、生命に対して思いやりがなくなっていることも確かだと思います。 われわれは、牛や豚、鳥を食しますが、これらを工場にて 屠殺・解体しているシーンを見たことがありません。 その工程をTVなどで何回も放送すれば、動物に対しての気持ちも変わりますし、 菜食主義者の数も爆発的に増加することでしょう。 逆に言えば、動物たちが殺されてもなんとも思わなくなってしまうことのほうが怖いと思います。 あなたのように‘やりきれない’と言う気持ちがある限り、 その実験結果を悪用することはないでしょうし、その気持ちがあれば、 動物たちも多少は報われるのではないのでしょうか? 最終的にはあなたの気持ちの問題です。 これ以上の言葉は、宗教的概念へと入ってしまいますので避けますが、 客観的に考えれば、 私自身は、あなた方のような方々がいなければよりよい生活がしていけない と言うことになりますので、「動物たちも多少は報われるのではないのでしょうか?」などと、自分でも「何様だ!」と思うような言葉で、 慰めるしかありません。 どうしても嫌気がさすのであれば、辞めるしかありません。 決して人間は驕り昂ってはいいものではありません。 ただ、あなた方の存在は必要で、また、それに携わっている方が そういった気持ちを持っていると言うことが大事だと思います。

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