• 締切済み

金属の延性破壊

金属の棒をを引張試験で破断させたところ、棒の中心に向かって先が細くなり延性破壊を示しました。 塑性変形において原子レベルではどのような動きでこのような変形をしたのか調べたところ、すべり変形が起きているということが分かりました。 しかしすべり変形のイメージ図にしたがうと、棒の中心ではなく端に向かって細くなるような気がするのですが・・。 棒の中心に向かって先が細くなるときの原子レベルの動きはどのようにイメージすればいいのでしょうか?

みんなの回答

  • my3027
  • ベストアンサー率33% (495/1499)
回答No.2

#1です。 リンク見させて頂きました。まずこの図は棒の長手方向断面の分子構造を模式的に表した物で、言いたいのは「せん断力によるすべりで、分子が斜めに*行*列ずれるて結合する」という事です。実際の破断後の軸外形を示したものではありません。 引張試験はしたことありますか?または材料力学か塑性力学の教科書に、せん断破断した写真があるかと思いますので、それを見て下さい。軸方向と45度面はせん断力が最大となる面なので、その面で破断します。

  • my3027
  • ベストアンサー率33% (495/1499)
回答No.1

マクロ的には、まず棒の中心に向かって細くなる現象は、弾性体はある方向に伸びれば直角方向には縮むという性質があります。材料力学ではポアソン比νという物で説明されています。今件では、軸方向に棒長さが伸びる反面、軸径は小さくなります。 軸方向ひずみε1={(棒の延びた長さ)-(元の長さ)}/{元の長さ} 半径方向ひずみε2={(棒の細くなった径)-(元の径)}/{元の径} ν=-ε1/ε2 ここでマイナス符号は、どちらかのひずみは縮んで負となる為です。 続けて引っ張ると、降伏点を越え塑性域に入ります。くびれが発生し、材料内にボイド発生し、そのれが結合・成長してくびれが発達します。 その際引張られ続けると、前述の性質から棒の中心に向かって細くなります。 ミクロ的には、多結晶体の金属は粒界を持ち、それが結晶レベルでせん断力によりすべり始め、結晶格子の転移(原子配列の乱れ)を引き起こします。私はその転移が、ポアソン効果によりくびれた外周から起こり始めるという理解です。 >しかしすべり変形のイメージ図にしたがうと、棒の中心ではなく端に向かって細くなるような気がするのですが・・。 これに対しては意味が?です。

oshi_g_o_o
質問者

お礼

丁寧にご回答ありがとうございます。 >その転移が、ポアソン効果によりくびれた外周から起こり始める でなんとなくイメージがつかめました。 ちなみに >しかしすべり変形のイメージ図にしたがうと、棒の中心ではなく端に向かって細くなるような気がするのですが・・。 は、 http://www.eonet.ne.jp/~tnagase/Lecture/PDF-B01-Kiso-2005.pdf の上から三段目の左「引張変形を受けたときの結晶内部の原子の動き」 を見てのものです。

関連するQ&A

  • 延性材料のねじりによる破壊

    こんにちは。 似たような質問がありましたが、疑問に思っていることが少し違うので、書き込みさせていただきます。 延性材料と脆性材料のねじりによる破壊の仕方によることなのですが、脆性材がねじりをうけると主応力(45°)方向に破断し、延性材は軸に垂直な方向で破断する件についてです。脆性材の件については理解しているつもりですが、延性材についてはなぜ軸に垂直に破断するのでしょうか? 私の考えは、ねじりを受けた場合延性材は外側からすべり、すべりきれなくなった部分が塑性してき裂が入り、破断につながるなかなと思うんですけど(粘土の棒をねじるイメージ)、なぜ垂直面なのかが分かりません。 実際はどういう挙動を示すのでしょうか? 教えてください。

  • 降伏点以下 疲労限度 以上の応力でなぜ破壊

    お世話になります。 色々考えていましたが、やっぱり私の中で説明がつきません。 回転曲げ疲労限度σwb=0.53σ(引張強度) と引張圧縮疲労限度、曲げ疲労限度もσ(引張応力)の0.35~0.5倍となってます。  通常、鋼の降伏応力はσの0.6~0.8倍なので、降伏応力>疲労限度 になります。  よくよく調べてみると疲労破壊の起点となる部分はすべり帯(ミクロ的) により発生した突出し、入込み部から亀裂進展している。これって塑性変形 ではないですか?  降伏点以下では弾性変形なので応力解放後は元に戻る変形なのに、疲労破壊 の時ではミクロ的ながら塑性変形するのには矛盾を感じます。  疲労破壊に携わっている方たちはこの辺はどのように理解されてますか? ご意見頂ければ幸いです。

  • 金属片の引張試験、ひずみ-応力曲線の特性値

    建築学を勉強しているものです。 実験で金属片を引張、破断させるということをしたのですが、そのまとめレポートを書くに際して躓いてしまいました。 金属片の引張試験、ひずみ-応力曲線の絞り現象について質問です。 最大引張応力を超えるとマクロな視点では絞り現象が起こりますが、この現象はミクロの視点で説明すると何が起きているのでしょうか。 塑性変形開始から欠陥の転移によって伸びが進行することは分かったのですが、絞りはどうしたら起こるのか納得できませんでした。 自分の考えでは、45度方向にリューダース帯が生じたら、それ以上は断面の変化は起きえないのではないのかというものです。すべり変形の後になにか特殊な結晶の変形が起こるのでしょうか? そこで 絞り現象のミクロな視点での考察、またカップアンドコーンの破断形状のミクロ視点の説明 を頂きたいです。 よろしくお願いします。

  • 「加工硬化により引張り強度が上昇する」という文章…

    「加工硬化により引張り強度が上昇する」という文章の意味がわかりません。  学校で習いましたが、真応力ひずみ曲線を見ると、一度塑性域まで加工を加えた材料については、再度加工する際に降伏点が上昇するのはわかります(塑性ひずみが残るので)。  ただ加工硬化について調べると出てくるタイトルのような文章についていまいち意味がわかりません。例えば同じ鋼種でも圧延等で引張強度が上がりますが、引張強度とは破断に至る際の強度のことですよね?  もとの材料をA、引張強度の上がった材料をBとすると、仮にAを破断させようとすればその過程で塑性変形を受ける→Bと同じ様に引張強度が上昇するのではないでしょうか。  AとBで違うのは「破断するまでのひずみ量」であって「破断する際の荷重」は同じではないのですか?AとBで応力ひずみ曲線が変わるのですか?  色々調べたのですが普通はあっさり納得するものなのか、これは当然理解している前提の資料ばかりです。わかりにくい文章で申し訳有りませんが、どう理解すればよいのか教えて下さい。

  • 変形抵抗の測定方法

    油圧プレスで、簡易的な鋼の変形抵抗を求めようと思いました。  その際、ふと疑問に思ったのですが引張試験では引張強度として 破断加重÷破断前の試験片断面積=○○N/mm^2で求めています。これは 破断面に対して上下垂直に加重がかかるから断面積で除すればいいと 解釈していたのですが、  圧縮試験の場合、加重は試験片の両端面に加わっているように思ったので  (簡易)変形抵抗=変形に要した荷重÷(変形後の端面積×2)になるの でしょうか?それとも単に変形後の片端面積で除すればいいのでしょか? なんかすっきりしないので、お詳しい方いらっしゃいましたらご教授 願います。

  • 破壊靭性値

    破壊靭性値であすが、YAHOO百科事典では(http://100.yahoo.co.jp/detail/%E9%9D%AD%E6%80%A7/)強さと延性の積とイメージすればよいとあります。 なるほどその通りだと思います。 そこで材料の試験データーにおいて、 「引っ張り強さ」と「伸び」の両方の値が良いほど靭性が良いという捉え方をしていました。 しかし「曲げ強さ」の項目があり、この値が靭性を示す一番適した値ではないか?と思えてきたのですが、いかがなものでしょうか? ちなみに破壊靭性値といいますが、実際材料ごとの固有の値とは存在するのでしょうか? 実際にそういうデータを見た事がありません。 K値やJ値というのがありますが、材料ごとの表などはみたことがありません。 また応力拡大係数というものがあるようですが、あくまで亀裂の進展特性を表すようですね。 要は材料の配合などを変更して、靭性があがったかどうかを数値的に判断する方法が知りたいわけです。 K値などを調べるのは費用がかなりかかるとか。。 一般的な機械的性質から靭性が上がったかどうか を目安で確認するには、引張強さ や 伸びの値で判断しても問題ないでしょうか?上のYAHOO百科辞典にも靭性は強さと延性の積とありますので。 ご教授いただけるとたすかります。

  • 塑性変形による位置決めの寿命

    精度不要の3軸方向の調整に小型化、単純化のため アルミ棒1mm径長さ5mmを屈曲、塑性変形させて 調整機構にと考えていますが、変形回数が10回から 20回程度で破断します。半固定での利用ですが あと倍程度の寿命が得られるような材料はあるでしょうか。

  • 粘性変形とは

    弾性変形や塑性変形については理解できるのですが、高分子やガラスなどが示す粘性変形がどのようなメカニズムで起こり、どのようなものなかが分かりません。  例えば、ガラスは温度が低いと弾性変形の様に破壊しますが、温度が高くなると粘性変形を起こす(分子の配列が変わることにより形を変えると聞いた覚えがあるのですが・・)、というようにイメージしてよいのでしょうか?

  • 原子間の結合と物質の形状変化 鉄は何故曲がる?

    知識レベルは遠い昔の高校化学です。 よくダイヤモンドの結合モデルとして、1個の球(炭素原子)から4本の棒が伸びて、別の球と連結(共有結合?)して、正4面体のテトラ構造?のような結合構造をとり、各原子間は均等で、結合力が強く、炭素原子は固定化されている。そのためダイヤモンドは固い。 上記のような原子間構造イメージの固定観念があっての質問となりますので、発想に無理があるかもしれません。 1.仮に「ダイヤモンドの棒」と「鉄の棒」があったとして「ダイヤモンドの棒」を折ろうとした場合は、先述した正四面体のいずうれかの面を境界にして折れるイメージ(拡大イメージとしては、小さい正四面体硬質なブロックばかりで作った棒を折る感じです) 次に「鉄の棒」なのですが、原子配列のイメージが無いことと、テトラ構造をイメージして想像すると、棒が曲がる局所では、鉄原子の位相関係が変形しないと曲がらないと言うのか、鉄原子間の長さが変化しないと曲がらないと思うのですが? どのようにイメージすれば良いのでしょうか? 2.質問1と関連するのですが、「光学異性体」と言う分子構造があったかと思います。各原子間の結合と位相関係は限定的で、一部原子配列が異なる構造で、鏡に映すと同体構造みたいな考え方だったかと思いますが、「分子構造は制約されている→分子中の原子間の結合や位相関係は不可変的固定化している→分子単位では「柔軟性が無い」とのイメージなのですが、ゴムやバネは、何故伸びることが出来て、そして元の形に戻れるのでしょうか? 最後になりますが、このての質問は、回答者様より、ハイレベルなご回答を頂くことが多く、理解するのに時間がかかったり、新たな質問がでたりと、連絡が遅れがちになることを予めご容赦下さいませ。 宜しくお願い致します。

  • バネ計算結果と検証結果の乖離について

    バネ計算の結果、曲げ応力が引張応力を超えているにも関わらず、バネの耐久試験では試料3体のうち1体は80万回でコイル根元部が破断し、2体は100万回を超え破断せず試験を終了しました。破断しなかったバネは、塑性変形やバネ力の低下はありませんでした。計算結果と検証結果の乖離の要因等ご教示頂けると有難いです。 尚、その後、新たな試料5体で30万回の耐久試験をしましたが、破断しませんでした。 ・バネの仕様 ?材質:SUS304WPB ?線径:φ1.2mm ?中心径:φ9.6mm ?有効巻き数:3.75 ?腕の長さ(1):17.0mm ?腕の長さ(2):29.4mm ?セット時回転角:151.6deg ?操作時回転角:166.9deg ?縦弾性係数:186000〔N/mm2〕 ?引っ張り強さ:1750〔N/mm2〕 ?計算から、セット時、曲げ応力は、約2296.5〔N/mm2〕 ∴ ? < ?