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夏と冬の高気圧の違いについて

kiyi727の回答

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  • kiyi727
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回答No.3

 こんばんは。 ANo.2 で回答した者です。 No.2 に書いた私の回答が分かりづらかったようで、申し訳ありませんでした。 今回は、基礎知識として、大気の「安定」・「不安定」という概念に、 ごく簡単に触れておきましょう。 一般に安定な大気とは、下層は重い空気、上層は軽い空気で構成されています。 よい例えを思いつきませんが、ダルマ(起き上がりこぼし)を思い浮かべてください。 ダルマはいくら倒そうとしても、胴が重くて頭が軽いため、安定していて倒れませんね。 これと一緒で、大気の状態が「安定」だと、上層の空気と下層の空気は 入れ替わることが出来ず、対流性の雨雲や雪雲の発生もありません。 したがって、大気が安定だと天気も安定すると考えてください。 これに対し、「不安定」といわれる時には、大気が「頭でっかち」になっています。 つまり、上の空気の方がより重く、下層では軽い状態です。 ダルマさんを、逆さまに立てた状況をご想像ください! 手を離すとダルマは、すぐさまひっくり返って起き上がろうとしますよね。 大気の場合でも同様に、上の空気と下の空気がひっくり返ろうとします。 その際に対流が起きますから、積雲系の雲を生じ、雨や雪を降らせる原因になります。 大気が不安定だとお天気も不安定です。 さて、以上の事柄をふまえ、夏、冬、それぞれの高気圧に日本列島が覆われた時、 天気がどうなるのかを考えてみましょう。 夏の高気圧が張り出す時には、大気が安定していること。 一方、冬の高気圧では、日本海の存在により大気が不安定な点に注目してください。 ■ 夏に張り出す高気圧では? 安定、不安定で考えますと、夏の太平洋高気圧はとても「安定した」高気圧です。 高温かつ、かなり湿潤な気団ではありますが、上空高い所まで温度が高いため、 雲は出来にくくなっています。(=ダルマを普通に置いた状態) この高気圧に覆われますと、日本海側、太平洋側を問わず、 猛暑干天が長く続くことも珍しくはありません。 ただ、時折上空に寒気が侵入して不安定になり(=ダルマを逆さにした状態)、 夏の風物である夕立や雷雨が起こりやすくなることもあります。 ■ 冬に張り出す高気圧では? 冬に大陸から日本列島に張り出す高気圧は、乾燥した寒冷な空気を伴っており、 気団下層は著しく低温で重たいですから、安定していて天気もよいはずです。 実際、この気団の支配下にあるユーラシア大陸各地では、厳寒の冬晴れが続きます。 ところが、この気団が季節風として日本海を旅する際、 No.2 で述べたようなことが起き、成層は次第に不安定化していきます。 気団下層のみが暖められて軽くなり、ダルマを逆立ちさせた状態に変化するのです。 そんな訳で、大陸の強い高気圧の勢力下にあっても、概して日本海側の天気は陰鬱です。 ※ この回答もちょっと分かりにくいかも知れませんが… 説明下手ですみません。

gtrojh
質問者

お礼

2度もの回答有難う御座います 素人ながら、概念は理解できたように思います 大変感謝申し上げます

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