• ベストアンサー

夏と冬の高気圧の違いについて

kiyi727の回答

  • kiyi727
  • ベストアンサー率66% (100/150)
回答No.2

昨日、「この Q&A…」カテでのご質問に回答した者です。再び、おじゃまします。 「高気圧に覆われると天気がよい」… これは常識でもあり、間違いではありません。 夏場、太平洋の高気圧に広く覆われるケースは、その見本のような例で、 夕立など局所的な天気の崩れはありますが、おおむね晴天が長く続きます。 しかし冬季、大陸から強い高気圧が張り出しているにもかかわらず、 日本海側の地方では、なぜ悪天が続くのか…? 私の回答は、そのあたりを中心に述べてみようと思います。 冬の間、優勢な勢力で日本付近に張り出す大陸高気圧(=シベリア高気圧)は、 元来が大陸育ちのため非常に乾燥しており、かつ、寒冷な気団として形成されます。 ところが、この低温で乾いた気団が海(日本海など)を渡る際、 海面から「熱」と「水蒸気」をたっぷりと供給され、下層部分の性質が変化して、 モクモクした積雲系の雲を生じます。これを「気団の変質」と呼んでいます。 以前、ある本で読んだのですが、真冬に船で日本海の真ん中へ出かけると、 海面から湯気が「もうもうと」立ち昇っている光景を拝めるそうです。(蒸気霧) 酷寒の冬の大陸からやって来る季節風にとって、 温かな日本海の海水は、さしずめ湯船に張った「お湯」みたいなものなんでしょうね。 さて、雪はすでに海上でも「ちらついて」いますが、雲は日本列島に近づくにつれ、 さらに厚みを増して行きます。 そして、日本海側の陸地にさしかかると、海上でもらった水分を降雪として 一気に吐き出すのです。 ただし、列島の脊梁山脈を越えてしまえば雪雲は消え、冷たい「空っ風」だけが 太平洋側の地方に吹き渡ります。 好天をもたらすはずの高気圧が張り出していても、日本海側でなぜ天気が悪いのか、 ご理解いただけたと思います。 この悪天候は、ひとえに気団の変質のなせる業です。 夏の太平洋高気圧との相違点は、気団が変質するか否かの違い、ともいえますね。 この「太平洋高気圧」と呼ばれるおなじみの高気圧は、地球を取り巻く亜熱帯高圧帯 の一部で、気団自体の温度が上層まで高いため、成層は非常に安定しています。 ところで、最後に突飛な空想をひとつ! 仮に、日本列島が大陸と陸続きで「日本海がなかった」としたらどうなるでしょうか? きっと日本の冬の天候は、一変すること間違いなしです。すなわち、連日乾燥した 晴天が続くようになり、気温はおそらく現在と比べて、ぐっと下がるでしょう。 乾いた冷たい高気圧にいつも覆われている訳ですから、当然といえば当然ですね。 世界的にみても珍しい我が国の豪雪も、日本海がなければ決して降らないはずです。 長文、失礼しました。

gtrojh
質問者

お礼

回答有難う御座います 単純に言うと、日本海側の高気圧は水蒸気を含んでいる 太平洋側の高気圧は水蒸気を含んでいない これは、気温の高低の違いによる こう考えてよろしいのですね 感謝申し上げます

関連するQ&A

  • 「気圧配置」について

    「気圧配置」について  「日本の冬は西高東低の気圧配置で、日本海側は雨や雪が多く、太平洋側は乾燥する」と言うのは良く聞く話です。  一方、夏はその逆の「東高西低」の気圧配置になることが多いらしいのですが、それで今度は日本海側の方が乾燥し、太平洋側に雨が多い・・・と思いきや、実際はそうならないのは何故でしょうか?

  • 夏と冬のデメリットの多さ

    夏と冬は、どっちの方がデメリットが多いと思いますか? 私的には、冬ですかね。 雪が降ったら雪が積もって歩きにくくなったり地面が凍結して滑りやすくなったり、大雪が降ったら電車が止まったり、 暗い時間が長い為に事件が起きやすくなったり(日中も事件が起こる事も勿論ありますが)、光熱費は夏より高くなりますし。

  • 気圧の問題

    低気圧と高気圧の違いがよくわかりません。 また、参考書の解説がわからないことだらけです。 オホーツク海高気圧と小笠原高気圧がぶつかりあう→梅雨の時期(この二つの高気圧の間に梅雨前線)→? シベリア高気圧の影響で西高東低だから冬→? 小笠原高気圧が勢力を強め、オホーツク海高気圧を北へ押し上げると梅雨明け→? 梅雨明けの後は夏だが太平洋上の小笠原高気圧の勢力が強いので南高北低→? 移動性高気圧は中国大陸の揚子江付近で生まれる。 そして秋季や春季に低気圧と交互に日本列島にやってくる。→? この時期には天気が周期的に変化、移動性高気圧が通過するとき、上空に寒気があると、春季には雪が降ることがある。→?

  • 移動性高気圧と北大西洋高気圧の見分け方

    現在天気図を見ながら気象を勉強しているのですが、移動性高気圧と北大西洋高気圧の違いがわかりません。 高気圧が日本上にあるとき、 春と秋は移動性高気圧 夏は北大西洋高気圧 ということは理解しているのですが、例えば6月などの春とも夏とも取れない様な季節のときの、日本の南に存在している高気圧はどっちになるのでしょうか。 わかりにくい文章で申し訳ありませんが、移動性高気圧と北太平洋高気圧の違いを教えてください。

  • 夏の暑さについて

    こんにちは。今年は毎日本当に暑い日が続いており、かなり疲れてしまいます。 そこで、素朴な質問かもしれませんがよろしくお願い致します。   私はこれまで「暑い夏は、南の太平洋高気圧が強く、加えて、晴天が続くとき」と考えていました。 しかし、今年は、天気図を見ても高気圧が日本上空に居座ってなく、天気予報によれば大気の状態が不安定、とのお話しです。 ここで疑問なのですが、暑さの原因の(と理解していた)高気圧の勢いが弱く、寒気も入り、雲も多く、にわか雨もある等、ということは、暑い原因を打ち消すような状態、つまり「涼しい夏」であってもおかしくないと思ってしまいます。      そこで、この暑さの原因を知りたいと共に、「涼しく過ごしやすい夏」というのは、どのような気象状態のときなのでしょうか?

  • 太平洋高気圧でなぜ暑くなるのでしょうか?

    今週は太平洋高気圧が日本を覆うようになるので猛暑が続くような報道がありましたが、高気圧でなぜ暑くなるのでしょう? 冬期には強い高気圧がくると、厳しい寒波に襲われ低気圧なら雨天になり少し暖かいですよね。 私の乏しい知識で考えると、高気圧って空気の密度が高いから気圧が高くなると思うのですが、密度が高い=空気(分子?)の運動量が少ないので温度も低い。ではないのでしょうか? なぜ、冬と夏では高気圧の働き(暑い・寒い)が変わるのでしょう?

  • 仙台など太平洋側で西高東低の気圧配置で雪が降る仕組

    西高東低の気圧配置で仙台など太平洋側で雪が降る仕組みを教えてください。 西高東低の気圧配置の説明は奥羽山脈で雪が落とされるから太平洋側には乾燥した風が吹くという説明ばかりです。 日本の南側に低気圧がある南岸低気圧の話ではありません。 11月下旬ごろの初雪、12月以降の初積雪、太平洋側の仙台などで雪が降るのは西高東低の気圧配置がほとんどです。 太平洋側の仙台など積雪が観測された1月24日の西高東低の気圧配置です。 https://www.data.jma.go.jp/yoho/data/wxchart/quick/202401/SPAS_COLOR_202401241200.pdf 南から湿った空気が流れ込むからという人がいますが、本来、北からの寒気を引き込む西高東低でなぜ太平洋側で雪が降るのですか。

  • 日本の気候

    中学生の社会の問題です。 夏は太平洋高気圧が日本付近をおおい、気温や湿度が高くなる。一方冬になると( (1) )で発達した高気圧からふき出す北西の( (2) )が日本海側に雪をもたらす。 日本で特に降水量が多い時期は( (3) )と秋雨の頃である。 夏から秋にかけて発生する( (4) )が( (3) )や秋雨と重なると、雨が多くなり、しばしば風水害がおこる。 1,2,3,4を教えてください。 よろしくお願いします。

  • 西高東低

    小学生レベルで恥ずかしいのですが、 「西高東低の冬型の気圧配置」というのがよく分かりません。 教えてください。 ーーーーー 「西高」ならば「日本海側に高気圧があり、晴れる」のではないのですか? 同じように「東低」ならば「太平洋側に低気圧がり、雨模様」では? ーーーーー ですが、実際には、「西高東低の冬型の気圧配置」の場合は 「日本海側が雨や雪」等で 「太平洋側が晴れ」 ていますよね? ーーーーー この辺りが「私には逆のように感じ」るので理解できません。 レベルが低くて申し訳ありませんが宜しくお願いします。

  • 夏場に日本海側にある高気圧について。

    お世話になります。 現在08/8/8ですが、ここのところ一週間ばかりずっと同じような天気になっております。 今は、真夏の太平洋高気圧が張り出しているのではなく、 日本海に高気圧が留まっております。 これは「大陸からの大陸性寒冷気団」ということで 連日寒気が入って大気が不安定になっているということなのでしょうか? ちんぷんかんぷんな質問かも知れませんが、 どうぞどなたかご教授下さいますようお願い致します。 m(_ _)m