Folch抽出で生じるフラッフについて

このQ&Aのポイント
  • Folch法を用いた脂質の抽出作業中に生じるフラッフ(ふわふわした白い綿状のもの)に関して、2つの質問があります。
  • クロロホルム画分に不溶とされ、上層と一緒に取り除いているフラッフは、脂質ではないとみなしてよいのでしょうか?
  • また、メタノールを加えるとフラッフが消失することが多いとの文献もありますが、もしメタノールが下層に移動していた場合、脂質以外の余計な物を分取してしまう可能性があるのではないかと気がかりです。
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Folch抽出で生じるフラッフについて

現在、Folch法を用いて脂質を抽出している大学院生です。 クロロホルム‐メタノールで試料から抽出→水で数回洗い→クロロホルム層を分取・溶媒除去 といった作業を行っております。 水で洗いをかける時、上層と下層の間にフラッフ(ふわふわした白い綿状のもの)が生じるのですが、これについて2つ程質問をさせていただきます。 質問1:クロロホルム画分に不溶という事で脂質ではないとみなし、上層と共に取り除いているのですが、これで良いのでしょうか? また、文献で調べてみたところ、「少量のメタノールを加えて振ると消失する事が多い」と書かれていました。 フラッフが消えると下層以外の部分を取り除く作業がラクになるのですが、もしメタノール部分が下層に移動していた場合、脂質以外の余計な物を脂質として分取してしまう事になるという点が気がかりです。 質問2:加えたメタノールは上層・下層どちらに移動するのでしょうか? どなたか、ご意見よろしくお願い致します。

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noname#160321
noname#160321
回答No.1

>上層と共に取り除いているのですが、これで良いのでしょうか? 良いと思います。これらは遊離脂肪酸のような両親媒性物質のことが多いので、脂質と分けて構わないと思います。 >メタノール部分が下層に移動していた場合、脂質以外の余計な物を脂質として分取してしまう… 既に試料抽出の時メタノールが入っていますから、心配は無用です。 >加えたメタノールは上層・下層どちらに移動するのでしょうか? 水、クロロホルムのどちらにも良く溶けますので、両方の層に分配されます。

breadrice
質問者

お礼

ありがとうございます! クロロホルム‐メタノールから不純物を除くために水で洗うと思っていましたが・・・脂肪酸も除いてしまうんですね。 リン脂質や糖脂質、脂肪酸等の極性脂質も分析対象としているので、できるだけそれらは残しておきたいです。 (Folch法はある程度なら抽出できると聞いています) 今やっている(1)「白い部分と上層を取り除く作業を、白い部分が出なくなるまで行う」というやり方はあまり良くない(洗いすぎ)でしょうか・・・ ご回答を参考にして、 (2)「白い物質を直接取り除くのはやめて、MeOHを加えて分配させる」とフラッフ中に含まれる極性脂質がある程度クロロホルム層に戻って来るからいいかな?と思ったのですが、全く脂質に関係無い不純物質が下層にどれだけ戻ってくるかが気になります。 いろいろ考えてみるのですが、どれも短所があって、Bestな方法がわかりません。 極性脂質をあまり失わず、不純物質をできるだけ除くのに、おすすめな方法はどれでしょうか?? 経験不足でごめんなさい(^^;

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