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ベンチャーキャピタルはどうやって儲けているんですか。

上場させた後にどういう方法で、どれくらいの金額を稼いでいるのか教えてください。

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回答No.1

ベンチャーキャピタルはご存知のように(原則的に)上場計画のある未上場会社に投資をします。この段階では(1)将来その会社に上場の意向があっても、企業が上場基準を満たすまでに成長するのか、途中で事業に行き詰るのかは分からない。(2)仮に事業が継続したとしてもどれくらいの利益が出るのかはわからない。というリスクがあります。 このため、そのベンチャー企業の事業の内容や、そもそも時価の付いていない株式に投資するために株価を見極めて、慎重に投資をします。この過程で株式を発行するベンチャー企業とネゴが必要ですし、場合によっては取締役を派遣して上場までたどり着くように経営を指導することもあります。 投資先を厳選したとしても上場までたどり着いたり、上場前に株式を取得したいという他の機関投資家が出てきて有利に売却できる可能性は何分の一しかありません。10件に1件くらいかもしれません。また、株価を高く見積もって投資してしまうと、上場したときに儲からなくなります。 上記のように行く末のはっきりしない未上場企業で株主を求めている段階で投資するわけですから、上場が上手くいけば数倍から数十倍の株価で売却が可能です。投資の巧拙によりますが、上場するのが何分の一で株価が数倍から数十倍ですので、多数投資をして平均すると数倍にはなるかもしれません。問題はこれを見抜くスタッフを擁し、良い案件を駆けずり回って見つけ、平均的な投資成果が出るように分散投資できる先を多数見つけ、頼み込んで投資をさせてもらい、会社に入り込んで侃々諤々の議論をして経営に口を出すコストも馬鹿になりません。また、株式相場や景気の状態によって、何年かは投資先から上場企業が出てきにくい時期もあり、上場しても株価が高くつかない時期も存在します。その点でも投資成果は安定したものではありません。 原則、ベンチャーキャピタルは上場を機に株式を売却します。例外的に上場後も投資を続けることはありますが、ベンチャーキャピタル会社のノウハウがあるのは、未上場企業の将来性、上場可能性を見抜き、指導することであって、上場株式のファンドマネジャーではないことは事実です。

sazae_3
質問者

お礼

ありがとうございました。

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