骨髄異形成症候群と再生不良性貧血の違いについて

質問

「骨髄異形成症候群」と「再生不良性貧血」の違いについていろいろ調べましたが、良くわかりませんでした(内容が似ている様な気がしました)。わかりやすい説明がありましたらアドバイス願います。

回答No.1

ishi_noshi · ベストアンサー

二疾患とも骨髄の機能異常が原因で、「骨髄異形成症候群」でも汎血球減少（赤血球、白血球、血小板の三系統が減少）することがあり、確かに抹消血の検査数値は「再生不良性貧血」と鑑別が必要な時があります。ただ定義上は骨髄所見は「骨髄異形成症候群」は過形成に対し、「再生不良性貧血」は低形成で明らかな違いがあります。

要するに「骨髄異形成症候群」は造血幹細胞に生じた異常クローンが増殖するための無効造血による、汎血球減少と形態異常を来す疾患で、不応性貧血と前白血病状態（質的異常）なので、それに対し「再生不良性貧血」は造血幹細胞の障害（生産能力異常）による骨髄低形成なのです。

しかし「再生不良性貧血」の経過中に、「骨髄異形成症候群」や「急性骨髄性白血病」に移行する例もあり、病因的にはご指摘のようにオーバーラップする部分もあると思われます。

お礼

アドバイスありがとうございました。なんとなくわかりますが私にはまだ少し難しいです。
私が理解した内容は二疾患とも汎血球減少がある病気だが「骨髄異形成症候群」は異常である芽球が発生する悪性で「再生不良性貧血」非悪性ということなのでしょうか。
また、良きアドバイスをよろしくお願いいたします。

回答No.2

ishi_noshi

「悪性」は「ガン」などの腫瘍性疾患の場合に用いられることが多いですが、予後の良い「良性」に対し「悪性」と呼ばれることもあります（腫瘍以外では「悪性貧血」、「悪性関節リュウマチ」など）。

確かに「白血病」も「血液のガン」として分類されますが、血液疾患を芽球のあるなしで、「悪性」または「非悪性」とはあまり呼ばないように思います。何か「非悪性」というと予後の良い「良性」のような印象がありますが、重症の「再生不良性貧血」の予後は決して楽観できるものではないからです。

お礼

"ishi_noshi"様
回答ありがとうございましす。
「悪性」という言葉の使い方が専門的な所見からは正しくなかったみたいで失礼いたしました。「骨髄異形成症候群」も芽球が増えると白血病となると聞いたことがあり、芽球の無い「再生不良性貧血」の方が病状として軽いと思っていましたが大きな間違いだとわかりました。