鐙について

質問

映画「墨攻」を観ました。
物語の舞台は、紀元前300年位の中国です。劇中馬に乗った兵士が
登場するのですが、この頃すでに中国には鐙があったのでしょうか？
この頃の中国の戦は戦車が主だったと思っていました。
西洋に目をやれば、「カンネーの戦い」における、カルタゴの将軍
ハンニバルの騎兵の運用が戦史上名高いですが、このときの騎兵
は鐙を使用していなかったと思います。紀元前216年のことです。
そこで質問ですが中国に鐙が伝わり、騎兵が一般的になったのは
いつごろのことでしょうか?
それから秦の兵馬俑には鐙をつけた騎兵の俑はありますか？

回答No.3

tatsumi01 · ベストアンサー

今は確認できないのですが、佐原真さんの著書で読んだことがあります。
日本の古墳から鐙が出るそうですが、それをヨーロッパで紹介したら少し早すぎるのではないか、との反応だったとか。古墳時代ですから No. 1 の方の紹介された４世紀になりますが、発明と同時期に日本に本当に伝わっていたの？という反応でしょう。

中国の戦国時代では未だ存在しなかったのが定説ではないでしょうか。馬上で弓を射るときは鐙の上に立たないと標的がしっかり定まらないそうです。鐙発明以前は馬の腹を両足でしっかり挟む乗り方で、弓を射ることができるのは幼い頃から馬に乗りなれている騎馬民族でないとムリとのこと。

映画は時代考証を厳密にやっているとは限らないし、第一両足で馬の腹をしっかり押さえて乗ることができる俳優（エキストラ）が揃うとは限らないでしょう。

お礼

回答ありがとう御座います。
佐原真さんですか、今度探してみます。
日本にはそんなに早く伝わった？ロマンではあるけど確かに早すぎ
なかんじですね。

回答No.5

noname#30758

紀元前のインドにも鐙があったということですが、それは馬に乗るときに使う片鐙であって馬上の姿勢を安定させるものではなかったようです。馬上で使う両鐙はやはり四世紀ごろの中国みたいですね。晋の時代です。

実際そのころ中国には矛を横たえて突撃する重装騎兵が現れます。それから隋あたりまでは重装騎兵の時代です。唐になって再び軽騎兵が主力になるのですが、それはともかく、騎射と違って馬上突撃は鐙がないとまず不可能です。ですから晋の時代ごろに鐙が普及したという傍証になるのではないでしょうか。

お礼

回答ありがとう御座います。
片鐙ですか。初めて聞きました。
晋の時代ですと三国時代の後ですね。
三国志では華やかな騎馬戦のイメージがありますが実際は
どうだったんでしょう?

回答No.4

noname#26663

中国の青銅文化は、紀元前３千年前まで遡る事が出来ます。

ですから、シルクロード、ヨーロッパを無視した文化構想も必要であるかもしれません。

始皇帝陵やそれ以前で調べてみて下さい。

お礼

回答ありがとう御座います。
匈奴、中央アジアあたりが鐙の発祥地だと思っていました。

回答No.2

a-koshino

墨攻の時代、ということで補足

騎兵を戦力として活用したのは、ＢＣ８世紀のスキタイからで、武器は弓でした。スキタイの影響を受けた匈奴も騎馬弓兵を戦力とし、趙の武霊王が匈奴の真似をして騎馬兵を編成したのが、ＢＣ３００年ごろです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%99_(%E6%88%A6%E5%9B%BD)

お礼

回答ありがとう御座います。
趙の武霊王という人は慧眼を持った方だったようですね。
鐙が無ければ踏ん張りが利かないから弓ぐらいしか使えなかった
でしょうね。

回答No.1

tanuki4u

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%9E

これによれば、鐙の発明は四世紀の中国、また
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/2640/gunji/nisiajia.html
これによれば、ササン朝ペルシャで鐙が使われていたようです。
つまり、墨攻の時代には、まだ鐙はなかったようです。

お礼

回答ありがとう御座います。
なるほどやっぱり、無かったと見るのが正しいようですね。
映画自体ちょっとアレ？という出来だったんですけど。