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村上春樹氏のカフカ賞インタビューについて

 毎日新聞の11月14日の夕刊に村上春樹さんのカフカ賞受賞の記事が載っていました。そこに、村上さんがインタビューに答えた言葉が載っていました。以下の様にです。 「『ノルウェーの森』の登場人物に自殺が多いのはなぜですかとの質問があった。『日本ではハラキリを美しいものと受けとめてきたように、アジアには伝統的に自殺を美化する文化がある』と村上さん」  私はこれを読んでビックリしました。彼がこのようなことを本当に言ったのでしょうか。本当だとすると、私の村上春樹観は大きく変わってしまいそうです。  

質問者が選んだベストアンサー

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  • LoseSight
  • ベストアンサー率60% (6/10)
回答No.5

確かに驚かされますよね。 でも報道されて伝わった発言そのものには、彼の真意と、ほとんど違いはないと思います。 驚きは「自殺を美化する文化」というのがアジアにはあると、彼が本当に思っているのか、あるいは、彼自身が自殺を美化しているのか、なのではないでしょうか。 「アジア」や「ハラキリ」を例えにだしたのは、単に西洋との違いをマスコミ受けを織り交ぜて、わかりやすく言ったに過ぎないのでしょうから。 優れた作品には、常に死生観がつきまとっているようです。 死臭を漂わせる作家は、自殺を美化しておかないと、自身がイザという時に格好がつかなくなるとでも、考えているんでしょうか。

uriusei
質問者

お礼

 皆さんの意見を読んでかなり整理が尽きました。おそらく翻訳者が、日本好きの人で、意訳みたいことをしたのでしょうね。  やはり、ヨーロッパでは日本といえば、「ハラキリ」「フジヤマ」「スキヤキ」などでしょう。あちらに行っている日本人が、日本文化に無知なので、そんな類の特異なものをあげて、ありがたがらせようと思うのでは。「源氏物語」や「芭蕉」や「茶」などは、紹介しないのだと思います。

その他の回答 (4)

noname#37852
noname#37852
回答No.4

こんにちは。村上春樹好きです。 ネットのニュース記事で何となくは読んでいましたが「へえー」と思ったぐらいでした。 『ノルウェイの森』を書いた当時の気持ちをご当人が「それまで死とセックスを避けて書いてきたので、この作品ではそれをたくさん書いてみようと思った」というようなことを語っています(もっと違う言い方だと思うけど) 100%純愛小説、というより本当は「100%リアリティ小説」と言いたかったとか。 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』はお読みなったことありますか。そこで語られています。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101001456 暴力や死についても。 ANo.3の方がおっしゃるように、キリスト教では自殺は罪です。 昔は自殺者は教会でお葬式もやってもらえなかったし、教会のお墓に葬ってもらうこともできませんでした。 そういう文化と比較すれば、日本は死を美化する文化です。 桜のように散るのが美しいとか、死んでお詫びをするとか、死ぬことでけじめをつけるとか(こういうのは「ノルウェイの森」には直接は関係ないけれど)。 英語で語られた話なら実際にはもっと違う言い方をしたかもしれないし、長い話を簡単に要約して和訳したらそうなったということなのかもしれませんが。この後に何か言葉が続いたのかもしれないし。 要約も全文も読んでいないのでわたしはわかりませんが。 ハルキさんが死を美的に考えているというより、登場人物たちが死を美的に考えていたのかもしれませんよ。 登場人物の考えとハルキさんの考えはイコールではありませんし、日本やアジアの感覚イコール、ハルキさんの感覚でもないと思います。 「こういう文化的背景がある(西洋とは違うバックグラウンドがあって、その上でああいう物語を書いている)」ということを言いたかったのかもしれないし・・・・。 ハルキさんは死ぬことを美しい、自殺は肯定できると言ったと思ったのでしょうか? そういう考えではないと思いますよ。 だから私はショックは受けていません。 それと、村上春樹は自分を露出しない人だというのが世間の(マスコミの?)評判みたいですが、『村上朝日堂シリーズ』を読んでいると、そうは思えないんですけどね(笑) 確かにカメラの前には出ないけど、ファンなら奥さんの名前まで知っていますし。 昔なんかインタビュー記事に顔写真すらなかなか付けなかったんだから、最近はだいぶ出るようになったほうだと思います。 http://opendoors.asahi.com/asahido/book/index.html http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101001324

uriusei
質問者

お礼

 有り難うございます。だいたいそんな風だと思いますが、もう少し配慮が必要ではなかったかと思います。翻訳者が日本語を英語にして、その後チェコ語に翻訳したのかもしれませんね。  でも、ハラキリは私はビックリです。三島由紀夫みたいだと思います。村上氏はその範疇の人ではないような気がしているので。

回答No.3

べつに驚くような発言とは思いませんが。 西洋人は、キリスト教徒は自殺を罪と、重罪と考える、と初めて聞かされたときはそれこそひっくり返って驚きました。にわかには信じがたいと思いました。以後これが事実であることをいちいち知らされるたびに、いちいち驚き、やがて彼我を隔てる溝は深いと呆れつつ納得しました。 村上春樹ともあろうものがまさか、「日本ではハラキリを美しいものと受けとめてきたように、アジアには伝統的に自殺を美化する文化がある」などという馬鹿げたものの言い方をするはずはなく、これは馬鹿な記者(もしくは翻訳者)が勝手に捏ね上げた悪文と見るべきでしょうが、内容そのものに非とすべきところはないと思います。日本人は自死を罪どころか罪を浄化するものと考えている(あるいは、いた)ことは間違いありませんもの。 いや、アジア一般のことはよく知らないのでそこは留保しますが、ここでアジアが出てくるあたりも、自殺すなわち大罪と信じている連中を相手としていることをよく意識した発言であることを伺わせるものでしょう。

uriusei
質問者

お礼

ありがとうございます。翻訳の問題があると私も思います。ただ、チェコ人は無宗教者が過半数ですから、もしチェコ人がインタビューしたなら、どう考えたらいいのでしょう。カトリックやフス派が多かった時期もありましたが。

noname#39977
noname#39977
回答No.2

ANo1のものです。 村上春樹さんの作品はいくつか読みましたが特別好きだとは思っていません。 ただ、今回の発言には驚きました。おそらく、ノルウェイの森の自殺の多さの原因がこういうことだったとは、村上さん以外は予想がつかなかったのではないでしょうか。 ただ、作者本人が発言しなければ物語の真意なんて分からないのですから、いちいち途惑っていても仕方ないのかな、と思います。(とりわけ、村上さんはマスコミに顔を出さないことで有名ですから)

uriusei
質問者

お礼

 ご丁寧にありがとうございます。小森陽一の村上春樹論を読んでみようと思っています。

noname#39977
noname#39977
回答No.1

参考URLでも同じようなことが書かれているので、そうおっしゃったのではないでしょうか

参考URL:
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20061102bk08.htm
uriusei
質問者

お礼

 ありがとうございます。村上春樹が好きな人はこの発言をどう受けてるのでしょうか?tatumi10さんは、村上春樹が好きですか。もし好きだったらどう思いになられますか。もし、お答えして頂ければありがたいです。

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