プリンタの修理屋です。
1.ヘッドはメーカーHPでも購入は可能ですし、簡単に交換することはできます。交換後はヘッドリフレッシング→ノズルチェック→ヘッド位置調整という手順になります。
当然、メーカーに依頼しても構いませんし、安全性を考えればそのほうがベターともいえます。
ヘッドトラブルと思ってご自分で交換しても、他の部分の故障が原因で結局修理に、さらにはその原因で新品ヘッドが壊れるケースもあり、少々リスクはあります。
2.この機種の修理は基本的に定額修理で、キヤノンの窓口に出せば9,450円(税込み)でどこまででも直してくれます。
1で触れたように他の原因でヘッドが壊れる場合には、こちらの方が安全です。
ただし、故意の破損、天変地異、社外インクの使用などは適用外となる可能性があります。
現物を見ていませんので推測ですが、15,000円程度には収まると思われます。
古い機種とはいえフラッグシップですので、この価格なら修理するという判断もアリでしょう。現行機種ならiP7500になりますので。
ただ、プリンタの性能は確実に向上していますので、ローグレードの機種でも画質の差は分かりにくいですね。むしろ、使用するインクの数が減ること等でランニングコストは減少しますので、そこまで考えると買い替えも悪くないかもしれません。
3.キヤノンの場合、ノズルの内壁面にヒーターが仕込まれていて、そこでインクを瞬間的に沸騰させて、そのときの泡がはじける勢いでインクを飛ばしています。
一番問題になるのはインクの物性で、インクでヘッドが十分に冷やされなくなると空焚き状態になりインクを噴射しなくなります。
イメージとしてはインクが乾燥して詰まるように思われますが、実はヒーターが切れたりして、電気的にノズルが死んでいることの方が多いようです。
空焚きになる原因は大きく2つ。一つはインクの比熱と流動性の違い。ただ、こちらは大きな問題とは考えにくいです。
一番大きな問題は、詰め替えを繰り返したことによって、インクタンクの前半分のフェルト(インクの流れを調製する空気抜きの役目があります)が詰まって、インクが流れなくなります。
詰め替えインクでヘッドを傷める大きな原因です。
4.高いというからには他に比較の対象があっての話でしょうが、たいていの場合は単にイメージの話であること、
上記の様にトラブルを起こす危険性がありながら、それを無視して価格のみの比較をしてしまうケースが多いと思います。
昔の価格を考えればかなり安くなったとは思うんですけどね。
メーカーがなぜプリンタを作るかと言えば、消耗品で儲けを出すためです。
950iは発表当時は5万円程度していて、その末裔のiP7500は半値程度です。しかしながらインクの価格は横ばい(むしろ少し上がり気味)です。
ものの価格にはそれぞれ理由があります。公開はされていませんが、それを確認しなければ本来の価格評価は難しいでしょう。
仮に市場に迎合して価格を下げても、市場は満足することも無くどこまでも下げることになり、産業としては衰退するしかないのです。
家電がいい例でしょうね。
投稿日時 - 2006-11-06 21:58:39