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大腸菌にタンパクを作らせる

-mizuki-の回答

  • -mizuki-
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回答No.1

バクテリオファージのDNAに組み込み、感染させる方法や プラスミドをベクターとして使う方法などがあります。 ファージは細菌に感染するウイルスで、細菌に感染した際、細菌の染色体DNAに取り込まれたりすることがあるのを利用します。ファージのカプシド(DNAを包む殻のようなもの)の中に組み込みたいDNAを入れて、感染させます。 一部の細菌のDNAに取り込まれ、発現するというわけです。 プラスミドとは、宿主の細胞(主として細菌)の染色体から物理的に離れていながら、安定して機能し複製する遺伝粒子で、細胞の基本的な機能にとって必須のものではないものです。また、染色体から独立して増殖することができるものです。 プラスミドについては以下のサイトで http://members.jcom.home.ne.jp/biology/QA/items/seibutu67.html このプラスミドは大腸菌では環状のものがあります。 そのプラスミドを制限酵素で切断し、cDNAをリガーゼでくっつけます。 このような目的とするDNAを取り込ませるために使うものをベクター(運び屋)と呼びます。 塩化カルシウムの処理をした大腸菌はDNAを取り込みやすくなっており、これとベクタープラスミドを一緒に入れておきます。 すると、ベクタープラスミドが大腸菌に取り込まれます。 プラスミド上のcDNAは大腸菌の染色体DNAとは全く関係なく独立して発現され、タンパクが作られます。 たくさん発現させるにはプラスミドをPCRなどで増幅して大腸菌に取り込まれる確率を上げてやるのが良いのではないかと思われます。

aguitar
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