金属陽イオンの定性分析について

このQ&Aのポイント
  • 金属陽イオンの定性分析の実験には、紫外可視分光装置が有効です。
  • 文献には定量のための波長が載っていましたが、定性にも利用できます。
  • 分光装置で測定した波長を文献の波長と照らし合わせることで、金属陽イオンを特定できます。
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吸光係数

金属陽イオンの定性分析の実験の分離と検出を行う際、検出法として沈殿や呈色だけを利用するのではなく紫外可視分光装置を使ってスペクトルを調べ、含まれるイオンを特定しようと考えました。そこで第1属から第4属までの金属陽イオンの吸光係数を調べようとしました。しかし文献に載っていたのは定量のための波長ばかりでした。自分だけではこれ以上調べても見つけられそうにないので、どなたか私が求めるものが乗っている参考文献を教えていただけませんか? もしかすると、金属陽イオンを分光装置で定性するということ自体が間違えでは、とも思っています。自分は、文献で調べた波長と分光装置で測定した波長を照らし合わせることで陽イオンを特定できるのではないかと考え、このようなことをしようと考えました。

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質問者が選んだベストアンサー

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  • kgu-2
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回答No.2

 金属イオン自体の吸光係数は、低いと想像しています。銅、コバルト、など、見たときに色がついていないと測定は不可能でしょう。紫外線領域も、可視部から連続しているので、何百倍も感度が高くなるとは想えません。  以前は、ジチゾンなどのキレート試薬でキレート化して測定していたとか。この場合、帯スペクトルなので、共存する金属が大きく影響します。  陽イオンを測定する機器としては、原子吸光光度計、ICPがあり、MSで測定できるのは当然です。  特定の金属なら、原子吸光で測定します。濃度が低いときには、フレームレス原子吸光を使えば、1000倍近く感度があがり、ppbオーダーでの測定が容易です。。線スペクトルなので、共存金属の影響は、ほとんどありません。  同時に測定したいなら、ICPを使います。  したがって、原子吸光も吸光なのですが、ご質問の吸光度から金属の定性と定量をしよう、なんぞは現代では考えません。  なぜなら、原子吸光光度計は、私が在学した40年前は、富山県(Cdが原因のイタイイタイ病の発生県)でも3台しかありませんでした。今では、ほとんどの大学、研究所に転がっています。学生実習で使わせるレベルですので、わざわざ面倒なことは・・・・。

mineshiki
質問者

お礼

大変わかりやすい回答ありがとうございました。 私もあれからもう一度調べなおしたところ、光吸収スペクトル表と原子スペクトル表を見つけることができました。kgu-2さんの回答と合わせてみると、吸光度から定性をしようとするのは難しいことだと納得できました。よりよい測定法まで載せていただいて感謝しております。

その他の回答 (1)

  • c80s3xxx
  • ベストアンサー率49% (1631/3289)
回答No.1

まあ,一度何種類かスペクトルを取ってみてはどうですか.

mineshiki
質問者

お礼

迅速な回答ありがとうございます。 一度スペクトルを取ってみるというのは、文献と照らし合わせなくとも陽イオンの特定ができるということでしょうか?私はこの実験を何度も行うことができない条件があるので、試しにとって見るということはできないのです。 申し訳ないですが、もしよければもう少し詳しく教えていただけないでしょうか?

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