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原子吸光光度計と分光光度計の原理的相違点

原子吸光光度計と分光光度計の原理的相違点とは何なのでしょうか。装置上の違いについても知りたいです。 また原子吸光光度計は金属元素の微量分析に適した装置ですが、検体となる試料溶液の調製にはどんな注意が必要でしょうか。

  • 化学
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noname#256593
noname#256593
回答No.2

簡単に書くと、原子吸光光度計は試料を燃やして原子化し、ランプから出た光の吸収具合で濃度を測定するもので測定対象によってランプを変えてやる必要があります。また、試料を燃やすので燃焼ガスや助燃ガスなどが必要です。 紫外可視近赤外分光光度計は、重水素ランプとタングステンランプで測定対象が吸収する波長の光を作り出し、その吸収具合で濃度を測定するものです。 原子吸光光度計で注意するのはバーナーの汚れや燃焼状態ですね。試料は酸で溶解(標準液や試料の酸濃度は一定にする)しますが、測定物質や試料によっては測定に影響する物質が含まれていますので、対策が有る場合は試料に試薬を添加したりします。 元素にもよりますが、高濃度の検量線は検量線の上の方が垂れますので、直線性の取れる濃度の検量線を作りそれに入るように試料を希釈して下さい。また、微量分析全般に言える事ですがコンタミに十分注意して下さい。

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  • Bubuca
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回答No.3

こんにちは 原理的な相違点は「何を測定しているか」です。 原子吸光は名前の通りで、原子中の励起される電子の様子を測定していると思えばいいでしょう。 励起するのに使われるエネルギーの波長と強度を測定します。 測定時にサンプルを燃やしてしまうので有機化合物は測定できません。 最近は光源に気を使わなくて、試料も少なくて済むICP(プラズマ発光分光分析)の方が主流になっているかもしれません。 分光光度計の場合は分子の中の原子結合の状態を測定しています。 「紫外可視分光光度計」の場合は主に多重結合の様子がわかります。 「赤外分光光度計」の場合は有機化合物のさまざまな結合状態を調べます。 結合と共振して消費されるエネルギーの波長と強度を測定します。 無機化合物の測定にはあまり向いていません。

  • tcnq
  • ベストアンサー率31% (7/22)
回答No.1

機器分析ガイドブック 日本分析化学会 編 丸善 ISBN-10: 4621041908 とまでは言いませんが、せめて 機器分析のてびき 第2版 化学同人 ISBN-10: 4759802916 ぐらいは調べてみましょう。

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