• ベストアンサー

水星の近日点移動について

素朴な疑問です。 一般相対性理論の検証として水星の近日点移動があげられますが、なぜ、近日点の移動で検証したのでしょうか?遠日点の方がズレが大きいので検証しやすいと思ったのですが。 また、他の惑星の重力が影響しているのも近日点移動の原因のようですが、どのように各惑星による影響を計算したのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • sekisei
  • ベストアンサー率38% (94/246)
回答No.5

No3です、こんばんは。 文章表現が良くなく判りにくくなってしまいました。 近日点移動の確認方法ですが、実際の研究者さんの手段は実は私も知らないので”おそらく”ですが以下のようなものだと思います。 (1)ある期間水星の位置観測を行う。 (2)そのデータを基に水星の軌道要素を計算する。 (3)その作業を数年繰り返す。 (4)得られた軌道要素の変化を見る。 というものだと思います。ここで実際に(1)でどの期間測定されているのか、(3)で何年繰り返すかなどが私も具体的には知りません。 ちなみに(1)の期間は長くとればとるほど得られる軌道要素の精度はあがり((3)の年数も同様です)精度よく相対性理論(水星の近日点移動)の検証ができます。 また(3)は過去のいろんな人のデータも用いていると思います。 望遠鏡で確認できないと言ってしまったのは望遠鏡での一回の位置観測で遠日点や近日点が判るというイメージを持たれているのかなと勝手に私が解釈してしまたためです。 ですので過去の人も今と同様(先にあげた(1)~(4))によって行ったものと思います。

oriyan
質問者

お礼

納得です。ありがとうございます。

その他の回答 (4)

noname#24872
noname#24872
回答No.4

No.1です。水星軌道の歳差運動からどのようにして惑星の摂動の影響を除いたのか、という御質問の趣旨を理解せず、的外れな回答をしてしまい、申し訳ありません。 >遠日点の方がズレが大きいので検証しやすいと思ったのですが No.3の方が書かれているように、近日点は水星の楕円軌道を表すパラメーターとして使われています。水星は太陽に近いため、一年の約半分は太陽に邪魔されて観測することはできませんが、楕円軌道上の何点かが観測できれば、全体の軌道を正確に計算することができ、近日点も遠日点も求めることができます。 水星の場合は近日点・遠日点のいずれで表現しても大きな違いはありませんが、太陽を中心に楕円軌道をとって周回する天体は、彗星のように遠日点が地球からはるか彼方のものもあるため、近日点の方が一般的に用いられるのです。 >どのように各惑星による影響を計算したのでしょうか? ルヴェリエが水星軌道の摂動に及ぼす各惑星の影響を計算したのは19世紀半ばですが、それまでに金星を除く天王星までの惑星の質量は計算されていました。(地球から天王星までの惑星の質量は、各々の惑星が持つ衛星の公転周期から計算されました。水星の質量は、1835年にエンケ彗星が水星をかすめた時、その軌道が水星の重力によって変化したため計算することができました。金星の質量は当時知られていませんでしたが、金星が地球と極めてよく似ていることは分かっていましたから、地球の質量を参考に設定したものと考えられます。 各々の惑星の質量と軌道が分かれば、計算は複雑になりますが、水星の運行に及ぼす各惑星の影響を計算することができます。しかし水星軌道の摂動における金星の影響は大きいので、金星に探査衛星が送られて正確な質量が測定されるまで、緻密な計算を行うことはできませんでした。

oriyan
質問者

お礼

詳しく教えていただきありがとうございます。

  • sekisei
  • ベストアンサー率38% (94/246)
回答No.3

参考URLをまず載せておきます。 http://www1.kcn.ne.jp/~h-uchii/intro.PS/perihelion.html ここにも書かれているとおり近日点の移動量は水星で大きいといっても100年経っても1度にも足りないほど小さなものです。 つまり、水星は1回転のなかで近日点が極端にずれることはなく(正確にはNo1さんの言われるとおり太陽に近いのですからずれていますが、観測できるレベルではないです)、その軌道は幾何学的な”ほぼきれいな楕円”と見ることが出来ます。 実際天文的には各惑星の軌道はほぼ幾何学的に表現されています。(軌道要素といいます) そしてこのときの要素に近日点というものがあります。 http://www.geocities.jp/planetnekonta2/hanasi/youso/youso.html 遠日点ももちろん定義でき、近日点にたいして180度反対にとなりますがあまり使いません。 そのため近日点で検証したのです。 遠日点のずれが見やすいのではという疑問ですが、遠日点にしろ近日点にしろその瞬間を望遠鏡で見て確認することはまず不可能と思います。 軌道は(彗星などが好例ですが)数日間の観測で位置を測定しそれによて初めて決定されます。 その際決定されるのが先に書きました軌道要素です。 この時点で遠日点も近日点もその他の要素も同時に決まってしまい、両方とも精度に違いはありません。 ただし観測はずっと続けられていて定期的に更新されているようです。 また他の惑星の重力の影響ですが、摂動という手法で計算するようです。(2つ目の参考URL参照)

oriyan
質問者

お礼

望遠鏡を見て確認することは不可能とのことですが昔の方はなにを根拠に近日点のズレを発見したのでしょうか。またまた疑問になってしまってすいません。

  • FMnew7
  • ベストアンサー率36% (74/201)
回答No.2

水星の近日点移動は他の惑星の重力の影響(摂動)でほとんど説明できましたが、100年について角度で43秒という値だけは説明不可能で残されてきました。 一般相対性理論でこれが説明されたわけです。 摂動については、下記のURLが参考になると思います。

参考URL:
http://www.ffortune.net/fortune/astro/comp/kiso08.htm
oriyan
質問者

お礼

こういうのを探していました。ありがとうございますっ!

noname#24872
noname#24872
回答No.1

>遠日点の方がズレが大きいので検証しやすいと思ったのですが これは全く逆です。重力による空間の歪みは、重力を及ぼしている物体に近づくほど大きくなります。水星と太陽との距離は、太陽に一番近い時(近日点)では 約4600万km、一番遠い時(遠日点)では約7000万kmと、かなり大きな幅で変動します。当時の観測技術は、相対性理論から予想される光の軌道変化を検出できるぎりぎりの精度しかなかったため、もっとも太陽の重力による影響が大きく表れる近日点移動が観測対象に選ばれたのです。 >他の惑星の重力が影響しているのも近日点移動の原因のようですが これも誤りです。もっとも大きな惑星である木星でも、太陽の質量の0.1%に過ぎません。(他のすべての惑星の質量を足し合わせても、さらに木星の半分にさえ達しません。)しかもこれらの惑星は、水星にとって太陽よりはるか彼方の遠方に位置しています。 水星の近日点移動に関する惑星の質量の影響は、全く無いと考えて差しつかえありません。

oriyan
質問者

お礼

なるほど。遠日点では重力の影響が小さくなってしまうのですね。ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 水星の近日点の移動について

    水星の近日点の移動についてニュートン力学で出した値と実測値との誤差を一般相対性理論で説明してる本はたくさんあるのですが、他の惑星の重力効果による摂動に関してはあまり載ってません。摂動による近日点移動の値の出し方を教えてください!(>_<)

  • 水星の軌道

    水星の軌道は、ニュートン力学による計算とは、僅かにズレがあり、その謎は相対性理論で解明されるまで謎だった。とのこと では、相対性理論以前では、そのズレについてどのような説(仮説)があったのでしょうか?

  • 水星の近日点移動の解明のどこに相対性理論が関わるか

    EMANさんの記事に水星の近日点の解明がある。 http://eman-physics.net/relativity/mercury.html そのWEB記事の中段に、「(3) 式の右辺第 2 項は相対論的な補正を表しており、それがない場合にはニュートン力学的な運動を表す式になっていることが分かる。」 とあるのだが、あまりにも変形と近似がたびたびあるので、相対性理論のどこから導かれるのかさっぱりわからない。だれか簡単に見通しを説明してくれませんか。  テンソルはちょっぴりかじったが、かじった程度にもわかるように整理していただけないでしょうか。  相対論以外のその他の方法では絶対に右辺第 2 項が現れないという説明方法のどちらかに示していただきたいのでお願いします。

  • 近日点と遠日点における放射強度

    気象学に関する質問です。 近日点と遠日点において、地球の軌道上における放射強度がどれくらい(%)変わるのかを見積もりたいのですが、どのような式を立てて計算すれば良いのでしょうか? 太陽から地球の距離は、 近日点で(1.47×10^8)km 遠日点で(1.52×10^8)km とします。 放射強度が距離の二乗に逆比例して距離とともに減少するというのは分かったのですが、どう式に表せばよいのか分かりません・・・。 どなたか知ってる方がいらっしゃいましたら教えてください、お願いします。

  • 昔水星や金星の動きをどうやって認識していたのですか?

    チコ・ブラーエの観察により、惑星の軌道が実は楕円である事をケプラーが発見します。その頃の観察は、望遠鏡は勿論、正確な時計もなかった。 でも他の恒星との相対的な位置関係により惑星の軌道を推定した、というのはなんとか理解できます。しかし水星とか金星とかは他の恒星との相対的位置関係を知るのは困難だと思います。なぜならこの二つは真夜中には観察で着ないからです。どうやってこの二つの軌道計算を行っていたのでしょうか?

  • Wikipediaの惑星データ

    Wikipediaに掲載されている、太陽系の惑星の軌道要素が間違っているような気がしたので質問します。 水星から海王星まで8つの惑星で、同サイトの近日点距離、遠日点距離、昇交点黄経、近日点離角、公転周期、軌道傾斜角、離心率、平均近点角をもとに、記載通り元期2008.0として計算したところ、 鶴浜さんが公開されているソフトウェアの計算結果と大きく食い違っていました。 改めて英語版の方を確認したところ、主に近日点離角が日本語版とずれています。 英語版のデータを用いると大体上記ソフトウェアと一致するようです。 出典は理科年表2008年版となっていますが、どなたか確認頂けないでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 楕円軌道の公転速度

    太陽の周りの円軌道を考えたときに、同じ軌道をとる物体はその質量に関わらず周期(公転速度)は一定になると、前に習った記憶があります。 では楕円軌道の場合はどうなのでしょうか? 例えば近日点が金星の軌道と、遠日点が地球の軌道を一致する軌道を持つ小惑星を考えた場合に、近日点(あるいは遠日点)での小惑星の接線速度は、金星(地球)と同一になるのでしょうか? (金星と地球は円軌道であると仮定します) 自分では計算できませんので、よろしければご教示をお願いいたします。

  • 高校の地学の問題です。

    高校の地学の問題です。 専門単語はいいとして、解き方を教えてください… どう考えたらいいか全く分かりません(TT) 恒星Xの周りを、惑星Yは、半径1,0天文単位の円軌道上を公転し、ここに観測者がいる。 惑星Zは、近日点2,0天文単位、遠日点4,0天文単位の楕円軌道上を公転している。 近日点の時の明るさは、遠日点の時の明るさの何倍か?

  • [高校地学]遠日点における公転速度の求め方

    ケプラーの法則に関する問題です。 惑星の軌道は楕円軌道であるとすると、 惑星が太陽の近くにきたとき(近日点)における太陽との距離(近日点距離)は、 a:楕円の長半径; e: 離心率 とすると、 近日点距離=a(1-e) となります。 近日点距離における公転速度をvとすると、 遠日点における公転速度は、{v(1-e)}/(1+e) になるそうなのですが、 なぜこうなるのかがわかりません。 どなたか、わかる方教えていただけないでしょうか。

  • QNo.477445「天文学教育の目的」の回答について

    QNo.477445の質問とは全然関係がなくなってしまうので新たに質問します。 No.4の回答ですが、私が個人的に知らなかった情報が あるのでそのことについてです。 よければ参考文献など教えていただけると幸いです。 >多くの人がニュートン力学が実際の >天文学の計算にそのまま使えないことが多いことを >知らない 「そのまま使えない」とはどういう意味でしょう。 摂動論でしょうか、それとも理論と観測とを合わせるには 複雑な座標変換が必要とかいう意味ですか? >(ハレー彗星の周期について)ニュートンの理論式 >ではそんなに正確に計算できないはずなんですね。 これは私も良く知りませんが、(ほとんど)2体問題ではないのでしょうか? >(月の運動について)やはりニュートンの式が不完全で >そこから現在まで改善はされていないのです。 ぜひ参考文献をお願いします。 >有名な水星の近日点移動の証明というものですが、 >これでも1%程度観測データと差があることが >今でも問題になっています。 一般相対論の検証は非常に難しいのでこの程度の誤差なら問題ないのでは? とはいえ、最近の結果は知らないので、 もしかしたら、初の一般相対論への反証なのでしょうか? >大学で物理学を専攻された方以外の多くの理科系の学生さんたちが >暗黙のうちに信じていることだと思うのです。 いや~暗黙に信じてました。 以上の疑問が本当なら是非文献を・・・ 日本語がいいです・・・ 関連URL:http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?qid=477445