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ゲーテの「若きウェルテルの悩み」について・・・。
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私は、人妻や許嫁のいる人を好きになる度にこの書をよみます。(^o^)(^_^;) トーマス・マンの「ゲーテを語る」に 「作品の中でウェルテルは自殺したが、ゲーテは生きるためにこの本を書いた」 とあるのが、全てではないでしょうか。 ゲーテは、実際に、許嫁のいる「ロッテ」を愛し、苦悩を克服させるために これを書いた訳です。 「自己満足」という言い方もありますが、むしろ「自己肯定」ということばが 適切でしょう。 作中にウェルテル(ゲーテ)による「オシアン」のドイツ語訳がありましたが、 これにも感動しました。 「オデッセイア」が好きだったウェルテルが、陰鬱な「オシアン」に惹かれて 行くというのは、心情描写として見事だと思います。 なお、トーマスマンに「ワイマールのロッテ」という作品があります。 老ゲーテが、あの「ロッテ」と再会するという物語です。 ウェルテルとこの作品を読み比べてみると面白いでしょう。
- nabayosh
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こういう感想物の質問というのは、実は誰もが答えられそうで、答える人が逆に少ないという傾向がありますね。 結末についてですか? 「聖職者は誰も付き添わなかった」 これは、自殺というのがキリスト教的価値観からすると最たる罪悪の1つであり、そのために弔いをあげることは許されなかったようですね。 え? 説明をしろというのではなく、ですか? 要するに、ウェルテルが自殺したことについてであれば、その当時は心の中を吹き荒れる葛藤や苦悩の嵐が問題だったのであって、その中でウェルテルが自殺という逃避を選択をしたということは意味があるのではないでしょうか。この問題はその当時だけでなく、現在でも解決された問題ではありません。(たった1人以外の)誰にも明かせない憂鬱な気質を見いだし、それを言葉で表現したゲーテの偉大さというのがここにあるように思われます。この作品はかのナポレオンも絶賛したようですね。時の権力者でさえこの作品の価値に気づかずにはいられなかったようです。 日本では、森鴎外の「舞姫」などといった小説がゲーテの影響を受けた文学作品のように思われますが、ゲーテが主題にしたものはそこでは払底してしまったように感じられます。文明開化したばかりの日本人には、そのメンタリティーを体得することができなかったようです。
- chukanshi
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私個人の感想ですが、一言で言うと「ゲーテの自己満足の作品」という気がします。シャル・ロッテとの失恋を自分なりに、文学の域にまで達せられたという点は高く評価できると思います。 その一方で、この作品を書くことにより、自分の心を整理するという意味合いもあったと思います。(しばしば、ゲーテは実際の恋愛をもとに、文学作品や、詩にその経験を昇華させていると思います。) ウェルテルの結末ですが、彼の「死に方」の美学が現れていると思います。もし文学で表現していなかったら、彼は、「実行」で表現していたかもしれません。いや、彼は、絶対に文学で表現する自信をもっていたとは思うのですが。。。
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