スキージャンプのルール改正: 正当なものなのか

このQ&Aのポイント
  • スキージャンプのルール改正により日本の成績が落ち込んだとの声があるが、そのルール改正は正当なものなのか疑問が残る。
  • スキージャンプのルール改正には、スキーの板の長さの基準の変更が含まれている。
  • ルール改正の公平性については意見が分かれており、正当性を断定するのは難しい。
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スキージャンプのルール改正は正当なものと言えるのか

オリンピック競技であるスキージャンプのルールが変更(変更の詳細はよく知りませんが、スキーの板の長さの基準が変わったとか)され、それ以来、日本が勝てなくなったとよく聞きますが、そのルール変更というのは、正当なものなのでしょうか?今まで不公平だったことが改善されたのか、逆に今まで公平であったことが、改悪されたのか、素人の目からははっきりとは分かりません。 スキージャンプの変更されたルールの内容、そして、そのルール変更は正当なものなのかどうかをコメントしてください。意見ではなく、知識に基づいた回答をいただきたいので、そのような知識を持ち合わせている方に回答いただけたらと思います。その際、日本側寄りの主観的な視点ではなく、客観的な立場からコメントいただけると助かります。よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • chirolin
  • ベストアンサー率25% (31/121)
回答No.2

ジャンプファン歴25年余です。 把握している範囲で、日本ジャンプ界とルール改正の変革を。 私がジャンプを見始めた頃の日本のトップ選手は、レークプラシッド五輪70m級銀メダリストの八木弘和選手、そして当時W杯で日本人最多の4勝を誇っていた秋元正博選手でした。 当時の日本は、札幌五輪での「日の丸飛行隊」の活躍を頂点に、実力的には欧州各国に遅れをとっていた時期で、20代前半で引退した八木氏もオーストリアへコーチ留学するなど、少しでも各国の新しい情報や技術を得ようとしていました。 その頃は、マテリアルについてのルールとしては特に何かあったような記憶はありません。 というのも、この頃の飛型スタイルは、板を体の前に揃えて飛ぶ「クラシカル」が主流でした。あまり長い板を履けばそれだけ空中で重くなるという訳で、やたらに板の長い選手はいませんでした。ただクラシカルでも、子どもの頃からの自然なクセで、揃えた板が体のどちらか一方に偏る選手がおり、そんな傾向の選手は強かったです。 「鳥人」の異名を持つフィンランドのマッチ・ニッカネンはその飛型でW杯で連戦連勝をおさめ、日本でも当時高校生だった葛西紀明選手も似たような飛型で「和製ニッカネン」と呼ばれました。 その葛西選手が10代で世界デビューした頃、ジャンプ界に画期的なことがおこります。 ヤン・ボークレブ選手が空中で板を左右に大きく広げて飛ぶ、いわゆるV字ジャンプを始めたのです。 初めは飛型点で大きく減点されていましたが、それを補ってなお余りある飛距離点がそれをカバー。やがて各国選手が真似をし始めたので、国際スキー連盟がV字による飛型点の減点を無くしたことで、やがてV字ジャンプが主流になります。 V字は踏み切りに失敗すると空中での修正が効かないことから、緻密な踏み切りのタイミングと、スムーズな板の開きが要求されるのですが、日本人男性の「アグラをかく」習慣で股関節を広げることが多いことから、日本人選手は比較的修得が早く、原田雅彦選手がいち早くV字をマスターして好成績をおさめ始めたのを機に、他選手も転向。最後までクラシカルに固執していた葛西選手も、「アルベールビル五輪は全員V字で」の日本チームの方針で、直前になって転向しました。 V字の登場で、徐々に選手の飛距離が台の規模を超えるほどにまでなったことから、飛び過ぎ防止の観点で、まず「身長+80cm」という板のルールが導入されました。 その後、「スキーの前の方が長いと有利」だということから、スキーの先端からビンディングの位置が決められ、これに泣いた選手がかなり出ました。スキーの先端をカットして対応した選手もいました。 やがてルール改正の矛先はスーツにも及び、一定の通気性を持ったもの、帆のような役目を持たせるような余分な生地の部分がないよう体にフィットさせること、などが加えられました。 ジャンプという競技は、実際は「遠くへ飛ぶ」と言うよりも「いかに落ちないか」を競うものなので、あまり体重があると助走路では加速がついても飛距離の点で損をします。 もともと大柄な選手のいない日本チームは体格の面で有利でしたが、毎年のように変わるルールに対応するため、選手にさらなる減量を指示しました。 そこへもってこられたのが、現在の146%の板のルールと、減量のし過ぎ防止のためのルールです。 私個人の意見としては、最初の80cmルールとビンディングの位置のルール、スーツのルールは、飛びすぎれば選手が危険なのですから、妥当だと思います。 しかしそれ以外のルール、特に現在のルールは、意味がないと思います。 この競技に携わる選手の意識として、身長のない選手はより自分が有利になるように減量や一定の体重を保つのはもともと当然のことであり、逆に身長のある選手はその分、空中でその体格が生かせる訳ですから、やはり体重に気を使うのは同じこと。 体格の有利不利よりも、あくまで技術の点で競うべきです。

CALM_TOWN
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます! 詳しい説明で、知識が少ない私でも理解できました。そのようないきさつがあったのですか。 現在のルールは、やはり体格で有利不利が出てしまうようになってしまったということですね。私はジャンプについて詳しくはありませんが、オリンピックなどでジャンプを見るのがいつも楽しみだったので、とても残念です。

その他の回答 (1)

  • AnalHare
  • ベストアンサー率8% (9/110)
回答No.1

妥当でしょう。

CALM_TOWN
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 これだけでは分からないので、説明も併せてお聞かせください。

CALM_TOWN
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 これだけでは分からないので、説明も併せてお聞かせください。

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