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吸着と吸収の判別
こんにちは、私は有機化学が専門なのですが、物理化学の分野でお聞きしたいことがあり、投稿いたしました。 気体を固体に吸着させる方法を実験書で読んでいたときに、 「吸収か吸着かの区別ができないものを収着と呼ぶ」 とだけ書かれていまして、そこで私は 「どうやって吸収と吸着を見分ければいいのだろうか」 と疑問に思いました。吸着は固体の表面に気体が着く現象で、吸収は、内部に取り込まれることだということは分かります。では実際にある気体分子が、吸着剤に吸収されているのか吸着されているのかを判別する実験操作はどうやればよいのでしょう? ご教授願います
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内部に取り込まれれば,たとえば結晶構造上になんらかの変化がおこるでしょうね. 水素吸蔵合金なんかは一種の水素化物の形成になるので結晶構造上にも変化が出てきます. ゼオライトのハイパーケージ内への吸着のような場合は,結晶内部にまで入っていくとも言えますが,結晶内部の表面 (??) に吸着しているという捉え方でふつうは考えるわけです.このあたりは微妙ですね. 余談ながら,昔,固体表面への吸着現象に対する理解が不十分だった時代には,たとえば活性炭へのアンモニア吸着が,表面だけでなく内部への吸収を含むと考えられ,そういう現象を「収着」と呼んだころもあります (鮫島実三郎の収着).要するに,表面で考えるにしては吸着量が多すぎるから,中の方まで入り込んでいると考えたわけですが,今なら毛管凝縮とかで考えるところですかね.
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