newsweekの韓国経済の内容について

質問

こんにちは。
2006年1月25日のnewsweek p.45に書かれていた韓国経済について疑問があるのですが、その文をそのまま引用しますと
「今年度は国家予算の２２％にあたる５５０億ドルを貧困対策に振り向けるなど、盧政権は福祉関連予算を増加させはじめた。しかし、市場経済を逆行させないよう、慎重な舵取りを求められる。なにしろ韓国のGDP（国内総生産）の3分の2は、貿易によって生み出されている」
とありますが、この「市場経済の逆行」とはどういう意味なのでしょうか？？？貧困対策によって失業者が救われればGDPが下がるという意味ですか？そうならばこのまま新自由主義による貧富の差が拡大したほうが韓国にとってよいのでは・・・と思うのですが、とりあえず上記にある「経済の逆行」について教えてください。その後、みなさんの考えを教えていただければ嬉しいかぎりです。

よろしくお願いいたします。

回答No.1

noname#15809 · ベストアンサー

そのNewsweekは読んでいないのですが、単純に引用文面から思い出されるのは、1997年の通貨危機をほったんにした韓国経済の低迷のことを指していると思います。
逆行とは、その時代にもどることへの恐れをさしているのだと思います。

タイの通貨危機（ヘッジファンドの投機売り）を発端に、その後アジア各国の通貨も弱くなっていき、韓国もウォンの価値が50％程度になったといわれています。
GDPもマイナス3％以上のかなりの落ち込みになり、大不況・大失業時代が急にきました。

そして自力では立て直せず、ＩＭＦ（International Monetary Fund：国際通貨基金） の資金援助を受けることになりました。
IMF危機ともよばれ、実質的に韓国は自分だけでは身動きだとれなかったので、資金援助というより資金進駐軍が来たともいわれています。

街中では不景気になり、IMFが不景気の代名詞になりました。
「お金がないから、IMFコーヒーしかだせないけどがまんしてね」
「あのスーパーでIMFセールやるみたいよ」
「（タクシーの運転手が）IMFが来てるから、信号なんか守っちゃいられないよ」

また企業には政府からのお達しで、外国支店の外貨を本国に遅らせたり、海外旅行すると外貨を失うから、旅行を控えるよう通達されていました。

過去のような記事は参考になるでしょう
http://tanakanews.com/971210IMF.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E9%80%9A%E8%B2%A8%E5%8D%B1%E6%A9%9F

回答No.2

Broner

「市場経済の逆行」は、簡単に考えると、資本主義社会は、市場経済で成り立っています。
すなわち、経済競争社会です、価格、品質、店舗の利便性、信頼性などの競争により、生活が営まれる、競争社会であります。
そこで、生活が苦しければ、工夫をして、儲ける事が、経済社会の発展の原動力となります。
安易に、生活の苦しい人を福祉関連予算で、助けることは、この経済社会の発展の原動力の力を弱めるのではないかと言う議論なのです。
要するに、生活に困ったら、すぐ福祉で助けてもらえれば、多くの人は、働かなくなる。これは、国力を低下させる、と言う考えなのです。