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アイルランド問題について

これから、アイルランド問題について研究しようとしています。現在、本を何冊か読んでいますが、アイルランド問題は複雑でその概要がいまいちつかめません。 具体的な質問は、なぜアイルランド問題は解決されないのか。また、特に1998年の和平合意後も紛争が続くのは何故か、ということです。 ご返答よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • tiuhti
  • ベストアンサー率66% (447/668)
回答No.5

参考URLの最初の方は、1998年以降の動きを時系列に並べたものですが、これをご覧になって頂ければ、ほぼ一貫してIRAの武装解除が問題になって来たのがお分かり頂けると思います。 武装解除が進まなかった理由は、簡単に言えば「長年積み重なってきた不信感」といった事になるのでしょうが、もう少し細かく見れば、IRA側の言い分としては、 1.プロテスタントが大多数を占める警察組織の改革が進んでいない。 2.プロテスタント過激派の武装組織も武装解除をしていない。 という事になると思います。しかし、昨年7月の「武装闘争&武器の放棄声明」以降IRAが進めてきた武装解除を、9月26日に国際委員会が完了した事を確認した、と発表した事で、今はプロテスタント側にボールがあります。(尚、プロテスタント過激派の武装組織は、私は完全にトレースできていないのですが、昨年9月の時点ではまだ武装解除に応じていなかったようです。) 歴史的経緯については、No.3の方が既に説明されているので、あまり付け加えませんが、北アイルランド問題の一番誤った理解の仕方は、これを「イギリス対アイルランドの『民族対立』と捉える事でしょう。 参考URLの後の方は、北アイルランドの民族意識に関する英語の論文ですが、プロテスタントの中で、自分をイギリス人(British)と考える人の比率は1968年約4割だったのが、1978年には7割に跳ね上がり、1989年の時点でもあまり変わっていません。論文の中にもあるように、これは、1969年にカトリック側の公民権運動に対し警察が手荒く制圧した事あたりから始まった、カトリック・プロテスタント両過激派のテロ活動の影響を受け、元々は北アイルランドに対する帰属意識を持つ人が多かったプロテスタントが、イギリス本国への帰属意識をもつように変わった、と理解すべきでしょう。(このWEBは、英語ですが、北アイルランド問題に関する膨大な資料が入手できるので、非常にお薦めです。) 歴史的に見れば、イングランドの本格殖民以降、国教徒がアイルランドの支配階層となり、それ以外のプロテスタントは、イギリス本国と同様、政治的・経済的には劣った地位におかれました。だからこそ、初期のアイルランド自治運動で、プロテスタントもカトリックもその担い手になったのです。 後は、大した事ではありませんが、プロテスタントとカトリックは、どこの教会に行くかで容易に見分けがつくので、アイルランド人とイギリス人(?)が結婚して何人かわからなくなる事は、この話には関係ないと思います。(実際にも、上に述べたように、帰属意識は、むしろはっきりと分かれる方向に動いています。)

参考URL:
http://www.local.co.jp/news-drift/comment-wahei.html,http://cain.ulst.ac.uk/othelem/research/nisas/rep1c2.htm
shinchan1192
質問者

お礼

URL大変参考になりました。ありがとうございます!!

その他の回答 (4)

  • jk7
  • ベストアンサー率18% (46/247)
回答No.4

解決されない理由ですか? 簡単に言えば、こんなことでしょう。 (1)アイルランド人とイギリス人との間で混血が進み、単純に両者を区別できなくなっている。 (2)イギリスがアルスター地方をアイルランドに返還したら、アルスター地方に住む自称イギリス人の生活基盤が失われる。 いかがでしょうか。

shinchan1192
質問者

お礼

ありがとうございます!!

  • nacam
  • ベストアンサー率36% (1238/3398)
回答No.3

アイルランド問題というより、北アイルランド問題についてです。 北アイルランド問題は、外見上は宗教問題に見えますが、実際は過去の経済問題から出ています。 イギリスが、アイルランドを支配した時、北アイルランドの人達は、徹底して抵抗しくした。 そのため、イギリス軍の攻撃や、疫病などにより、人口が大幅に減ってしまいました。 そのため、イギリス本土(特にスコットランド)から大量の移民が行われました。 移民したスコットランド人(プロテスタント)は、現地のアイルランド人(カトリック)の人達の家や農地などを奪い、定住しました。 土地などを奪われたアイルランド人が、殖民してきた人を襲い、土地を奪い返そうとする抵抗が、何世代にもわたって繰り返されてきましたので、解決が簡単にはゆかなくなってしまっています。 また現在でも、プロテスタント系が上流階級を占め、カトリックは、二流国民の扱いを受けているため、カトリック側の不満になっています。 また、プロテスタントとカトリックを比べた場合、プロテスタントの人の方が多いのですが、プロテスタントの人を宗派別(イギリス国教会、長老派、会衆派、メソジストなど)にすると、カトリックの人が、圧倒的に多いため、カトリック側からすると、自分たちが多数派という考え方も有ると思います。

shinchan1192
質問者

お礼

詳しいご返答ありがとうございます!!参考にさせていただき、また自分でも調べてみます。

  • jyamamoto
  • ベストアンサー率39% (1723/4318)
回答No.2

宗教問題や、イギリスのロイヤル派と民族派の勢力争いとか、問題が入り混じっていますが、結局は長い闘争の歴史が途切れることなく続いてしまっていることで、お互いの「心の問題」になってしまっているからではないでしょうか? テロと報復のくり返しの中で、「憎しみ」「許せない」という人の「心の問題」のこじれになってしまっていますから、解決は難しいでしょうね。 「心の問題」は忘れるまで片付きません。

shinchan1192
質問者

お礼

ご返答どうもありがとうございます!!

  • ipa222
  • ベストアンサー率20% (903/4455)
回答No.1

長い歴史があるからです。書類にサインするだけでは解決しないでしょうね。

shinchan1192
質問者

お礼

ご返答ありがとうございます!!

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