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死刑囚について

keikei184の回答

  • keikei184
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回答No.3

 つい先日、私もアメリカの死刑囚に関するビデオを授業で見ました。当然のこととは思いますが、同じ死刑存置国でもそれぞれに制度が異なるようです。  日本政府がなぜ死刑に関する情報あるいは死刑そのものを隠したがるかというご質問ですが、世界的に見れば、隠すどころか公の場で死刑を公開している国も少なくありません。死刑の主要な効用のひとつに「見せしめ」があるからでしょう。しかし、少なくとも近代国家を掲げる国家にとっては、如何に「見せしめ」の効用があろうとも、如何に死刑を肯定していようとも、公の場で死刑を公開するわけにはいきません。仮に死刑制度を貫徹するにしても、それを「隠す」必要があるという訳です(これを矛盾であると考える人もいるかもしれません)。  日本の歴史・文化を考えると、他の国に比べて「殺生」というものがより厳格にタブー視されてきたように思います。死刑が合法であると解釈しても、「殺生」であることに変わりはありませんから、死刑についての様々な事柄を堂々と公開することは、やはり禁忌されていると言えます。それは政府だけでなく、国民の解釈でもあるのではないでしょうか。たしかに、死刑に関してより詳しい情報を得たいと考えている人も当然いると思います。その死刑囚に命を奪われた被害者の家族であればなおさらそう思うでしょう。しかし、社会一般の解釈として、「死刑はあった方がいいが、あまり見たくないものだ」と考えている人が大多数ではないでしょうか。年間数十万件に及ぶ人工妊娠中絶という名の「殺生」が社会的に容認されていることを考えると、このことは少し滑稽に思えるかもしれません。しかし、実際には多くの人が「死刑」に対して目を背けているのではないかと思います。積極的に情報を知りたがっている人は少ないのではないでしょうか。  死刑廃止論の盛り上がりとともに、死刑制度に対して政府が引け目を感じていることは否めません。政府が、自分たちの引け目を覆い隠そうとすることはいわば当然のことでしょうし、国民の間で積極的な情報開示の声が叫ばれているという訳でもないでしょう。現代が、死刑存置から死刑廃止への過渡期だとすれば、これは納得できる現象だと思いますが、将来この死刑制度がどうなるか、私にもわかりません。日本国民の多くが死刑に賛成していることは事実です。もし国民主張が死刑廃止に傾いて行ったとしたら、情報開示が実現するのは時間の問題かもしれません。  yumikitiさんの、「死刑制度の情報公開はすなわち死刑囚の人権確保につながる」というご記述は私も賛成です。「死刑制度には賛成だが、できるだけ見たくない」とは少々勝手な意見です。賛成するからには、事実と直面し、それについて最大限の理解を得る必要があると思います。日本国民の悪い気質のひとつに、「臭い物に蓋」というものがあります。嫌なことは出来れば見たくないと言うことでしょうが、無責任な発言にも思えます。死刑という、合法か否かは別として、人の人権を奪う可能性を多分に含んでいるシステムに関する情報を隠すことは近代国家の理念に反すると言わざるを得ません。個人的な意見ですが、私も死刑についてのできるだけ多くの情報を知りたいと思っています。死刑制度についての詳しい情報が、国家機関によって開示されることを望んでいます。

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