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雪景色の描写に優れた作品

こんばんは! 季節を少し先取りして、ひとり白い世界に遊びたいと思います。ストーリーより描写優先で構いません。なにかお勧めがありましたら教えてください。有名どころからマイナーなものまで大歓迎です。その作品の魅力など一言コメントを添えていただけると、なお嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • d-drop
  • ベストアンサー率22% (214/938)
回答No.7

 こんにちは。  堀辰雄さんは、もともと雪が大好きでしたし、執筆のために冬の軽井沢や追分にひとりこもることが多かったんです。  だから、彼の作品は、雪がもうひとりの主人公じゃないかと思われるくらい、雪の果たす役割が大きい作品がたくさんあります。雪のさまざまな顔が、香気あふれる文章で活写されています。 『風立ちぬ』作品のクライマックスが雪の富士見高原、カ軽井沢。 『大和路・信濃路』の、「信濃路」。 『雉子日記』雪の中を雉の足跡を追いかけて歩いた小品。 『雪の上の足跡』堀さん最後の作品。小品ですが、私の中では、雪を描いてこんなに美しい作品はありません。  青木新門『詩集 雪道』桂書房。  雪国で葬儀社に勤めた体験をもとに、命のありかたを描いた『納棺夫日記』(文春文庫)で有名な人、やはり雪が随所に出てきます。これは、その人の詩集。なんていうか、「雪」に触発されて思索を始める、という感じ。ちょっと宗教的色彩(親鸞)が強いけど、すなおに読めます。  ご参考になれば。

lindenbaum
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 堀辰雄さんはそれほどまでに雪を・・・知りませんでした。堀さんといえば、はるか昔に『菜穂子』を読んだことがあるだけでしたが、ふと思いあたって我が家の本棚を探してみたところ、なんと『大和路・信濃路』(新潮文庫)を発見! いつか読もうと随分前に求めておいたものでした。ラッキーなことに『雉子日記』のほか、巻末には『雪の上の足跡』も収められていました。ぜひ読んでみますね。青木新門『詩集 雪道』というものも初めてです。「雪に触発されて思索をはじめる」なんていいですね。宗教色の濃いものにも抵抗はありません(というより、むしろ好きです)ので、こちらも機会を見つけて読んでみたいです。ご紹介ありがとうございました。

その他の回答 (7)

noname#15872
noname#15872
回答No.8

NO.5への丁寧なお礼ありがとうございます。そこでお尋ねの「京伝」について、簡単に述べます。「山東京伝」という、ペンネームの黄表紙本・洒落本の作家です。「江戸生艶気蒲焼」が有名です。寛政の改革で、その著書が発禁となり、手鎖の処分を受けたことでも有名です。

lindenbaum
質問者

お礼

ご教授ありがとうございます。 「山東京伝」を教えていただき、ようやく今回のお話の全貌を理解しました。下のお礼では、何やら頓珍漢なことを申し上げていたようです。『北越雪譜』というのは、江戸の文人である鈴木牧之が1836年に著わした作品で、当初は山東京伝らから出版依頼を受けていたものの実現かなわず、最終的には京伝の弟子である京山の援助により出版された、というものだったのですね。高校時代の日本史の教科書をひっぱり出してきて、やっと分かりました。あぁ、無知ってこわいです・・・。でもyamasyouさんに『北越雪譜』を教えていただいたおかげで、いろいろ勉強になりました。ここまで調べたので、なんだかこの本に親近感が湧いてきました。ぜひとも読みますね。ありがとうございました!

回答No.6

 有名どころですみません・・・ ○『あすなろ物語』(井上靖著、新潮文庫)  「トオイ、トオイ山ノオクデ、フカイ、フカイ雪ニウズモレテ、ツメタイ、ツメタイ雪ニツツマレテ、ネムッテシマウノ、イツカ」・・・・鮎太少年が姉のように恋慕っていた冴子はこの言葉どおり雪に埋もれて逝ってしまう。今でも雪深い山村を旅するとこのシーンが甦ってきます。 ○『忍ぶ川』(三浦哲郎著、新潮文庫)  「ふるさとは、さらさらとした粉雪であった。・・・それが油をひいてつやつやとした志乃の髪へ、銀分のようにふりかかった。」  重たいテーマを背景にしながらも美しい故郷、雪国の風景の描写に溢れ、涙なくしては読めない純愛物語でした。  南国育ちの私が中学が高校生の時に出会った小説で、詳しくは、後に知ったことですが両作品とも著者の自伝的小説であるらしく、よけいにせつなくなったのを覚えています。  川端康成の『雪国』と併せて今でもたまに思い出しては読んでいます。

lindenbaum
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 『あすなろ物語』いいですよね。私も学生の頃でしたが、しみじみとした情感を味わいながら読んだことを覚えています。tachan28gooさん、雪深い山村を旅するなんていいですね。うらやましいです。『雪国』もはるか昔に読んだきりですので、この機会にまた読み返してみます。『忍ぶ川』は、以前から気になりつつ、まだ一度も読んだことがありません。その重さを受け止められる自信がなくて・・・といえば言い訳になるかもしれませんが(笑)、でも雪国が舞台と聞いて俄然、興味が湧いてきました。引用からもその美しい情景が目に浮かびます。自伝要素の濃い小説は、作者がその身を削りながら書いているのが伝わってくるので、胸に迫るものがありますよね。ぜひ読んでみたいと思います。ありがとうございました!

noname#15872
noname#15872
回答No.5

おはようございます。鈴木牧之著「北越雪譜」は、古典ですが、北越と呼ばれる地域の、風俗・伝承・雪国の暮らしぶり等が載った興味深いものです。北斎や京伝なども関係した、江戸の奇書というのが、惹き句です。

lindenbaum
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 「北越雪譜」、著者の鈴木牧之ともに今回ご紹介いただき初めて知りました。調べたところによると、岩波から初版が出たのが1936年。昔ながらの雪国の暮らしを紹介した本のようですね。面白そうです。ぜひ探してみますね。ところで「京伝」とは何ですか? 無知ですみません・・・。もしよろしければ教えていただけると嬉しいです。ご紹介ありがとうございました。

回答No.4

 こんばんは。  高村薫さんの「マークスの山」はいかがでしょう。  雪山のシーンは、冷酷な殺人事件との相乗効果で、寒々としてきます。  改訂が加えられた文庫版が出たようですが、私は新書で読みました。

lindenbaum
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 おぉ、再びサスペンス登場! コメントを拝読しただけで、すでに寒くなってきました(笑)。高村薫さんは今まで新聞の連載を読んだことがある程度だったのですが、サスペンスというよりはミステリーになるのでしょうか。初めて女性であると知った時は、軽い驚きを覚えたものです。今度、図書館で探してみたいと思います。ありがとうございました。

  • 2199
  • ベストアンサー率14% (74/525)
回答No.3

浅田次郎「プリズンホテル 冬」 「夏」から読まれることをお勧めしますが冬からでも面白いですよ。愛と絶望と喜劇と悲劇が繰り返された後に起こる癒しの奇跡。

lindenbaum
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 「ホワイトアウト」と「八甲田山死の彷徨」と緊張が続いたところで、ご紹介の「プリズンホテル 冬」はコメディのようでホッと一息! なるほど、「夏」もあるのですか。季節に合わせて読むのも面白そうですね。探してみたいと思います。ありがとうございました。

  • swargal
  • ベストアンサー率41% (115/275)
回答No.2

新田次郎の「八甲田山死の彷徨」はいかがでしょう? 雪中行軍を行う部隊が大自然の前に倒れていく話ですが....「八甲田山」というタイトルで映画化もされました。

lindenbaum
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 世に言う「八甲田山の悲劇」というのはこれだったのですね。それが日露戦争を前にした雪山行軍であったこと、恥ずかしながら寡聞にして知りませんでした。扱っているのはかなり重いテーマのようで、間違ってもコタツで丸まりながら読むものではなさそうですね。襟を正して読ませていただきます。ご推薦、ありがとうございました。

回答No.1

真保裕一「ホワイトアウト」 寒いですよ~。あと、読後の疲労は凄いです。

lindenbaum
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 たしか何年か前に映画化されていた小説ですよね? 原作の方が良いという声を聞いたことがあります。サスペンスは日ごろあまり読むことがないので、これを機に手を伸ばしてみようかな。読後はドッと疲れるんですか・・・よし、覚悟しておきます(笑)。ありがとうございました!

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