• 締切済み

活量は1である理由

こんにちは。お願いします。 電気化学の本を読んでいて活量の説明で 「純粋な固体は1である。なぜなら量の多少にかかわらずとけきらない限り完璧なイオン(あるいは分子)供給能力があるから」 とかかれていました。 意味がわからなかったのでアトキンス(上巻)の電気化学のところを読んだのですが, 「純粋な金属は活量が1だから」 という記述しかなくその理由についての説明がなされていませんでした。 なぜ活量が1なのでしょうか?

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数10

みんなの回答

  • c80s3xxx
  • ベストアンサー率49% (1631/3289)
回答No.1

活量が 1 である,というのは本質的な表現ではありません. 本質は,純粋な固体の活量は(温度が一定なら)変化させることができない,ということにあります. 活量だとピンとこないかもしれませんので,濃度で考えましょう. ある純粋な金属の,単位体積中にある金属原子の数は変化させられるでしょうか.できませんね.つまり,この金属相の中のその金属の濃度は変化させられないということです.いいかえれば,活量も変化させられません. では,その値はいくつか,ということになるのですが,これはわかる必要はないのです. 電気化学の話から来ているので,Nernst の式を考えることにしましょう. Ag/Ag+ についての Nernst の式は本来 E = E0 + (RT/F)ln(aAg+/aAg) と書かれるべきです.しかし,aAg は変化させることはできません.いくつであるかはともかくとして,ある定数なのです.すると,(RT/F)ln(aAg) も(一定温度では)定数になるので,これを K と書けば E = E0 - K + (RT/F)ln(aAg+) と書けます.ここで,さらに,E0 - K をあらためて E0 と考えればいいわけです.つまり,E0 の値の中に(いくつだかわからない)aAg も含まれているということです.そして,この E0 を使えば,形式上,aAg = 1 と考えてすべてを扱える,ということになります. 電気化学に限りません.すべての熱力学量を考えるときには,標準状態を考える必要があるわけですが,気体や溶液では標準状態として a=1 を考えます.固体でも同じようにしたいところですが,純粋固体の活量を変える方法はないため,その固体ごとにもっている固有で変えることのできない a を含めた形で標準化学ポテンシャルなどを考え,形式的に a を 1 として扱うように考えるということです.

関連するQ&A

  • 物質を大きく分ける

    大きくわけると金属、イオン性物質、分子性物質 になる。固体(結晶)で言えば金属結晶、イオン結晶、分子結晶に対応する。と記述されていあのですが、どうして固体という言葉を使わず結晶なのですか? 自然界では結晶であることが普通だからなのでしょうか? また、非金属原子→(共有結合)→分子→(分子間力)→分子性物質(1)     非金属原子→(共有結合)→共有結合の結晶(2) とあります。(1)と(2)の違いなのですが(1)は分子になって閉殻し、おちついた分子同士が分子間力で結びついている。(2)は例えば100の原子があったら原子全体で電子を共有し電気的性質をもっていない。こんな認識をしているのですがあっていますか? だから(2)は結晶となるのでしょうか? 一つでもいいので回答お願い致します。

  • 電気化学について

    電気化学について イオン強度と活量が電極電位に与える影響について わかりやすく解説してあるところはありますか? また、イオン強度と活量の違いがいまいちわからないので教えてください。 よろしくおねがいします。

  • 結晶について

    今新高校2年生で春休みを過ごしています。理系ということもあって化学の復習をしていました。そしてイオン結合、共有結合、金属結合については理解できたのですが、イオン結晶、共有結合性結晶、金属結晶、分子結晶の違いがわからず困っています。例えば二酸化炭素は共有結合でできるのにドライアイスは分子結晶だったり、特に分子結晶はどういうものがそうなのかがわかりません。そういう感じで整理ができず混乱しています。 まだあまり化学も深く学んでいないので、わかりやすく説明なさってくれれば幸いです。

  • 大学受験化学で質問です

    説明できる方いらしたらご回答お願いしたいです。 1、一般に物資が液体状態よりも固体状態のほうが分子間距離がかなり大きいと聞いたのですが理解できません。私の液体と固体のイメージだとやはり固体はより小さくなるものであってどういうことなのかさっぱり 2、塩化ナトリウムの結晶構造に関してある方向から見るとNa+またはCl-だけが並んだ面が存在すると聞いたのですがまったくわかりません、解説お願いします。 3、一般に結晶の密度が金属>イオン結合性>分子結合性の大小関係であるのになにか説得力のある説明はないのでしょうか 4、Fe(+3)がFe(+2)より小さいイオンであるというのはクーロン力的(陽子数の大小関係)により小さくなっているという大まかな解釈で合ってますでしょうか?

  • これから化学のお勉強始めるにあたって。。

    5択のシンプルな化学の問題(だと思います)を解けるようになるために これから勉強を開始します、化学は暗記だと聞きますが、より効率的に進めるために 下記の項目の物に優先順位を決めたいと考えております。 もし皆さんが順位を決められるならどれが重要だとお考えになりますか? また、範囲が広すぎて少々覚えても無駄、これはあまり化学では重要でないなどの アドバイスもあれば嬉しいです。  1.物質の構成  2.化学の基礎  3.原子と分子およびイオン  4.化学結合とその結晶  5.原子量・分子量および物質量  6.化学反応式とその量  7.物質の状態変化  8.気体の性質  9.溶解の性質と溶解度 10.化学平衝 11.酸と塩基 12.中和 13.酸化・還元反応 14.イオン化傾向と電池 15.電気分解 16.周期表 17.非金属元素(金属以外) 18.金属元素 19.有機化合物  少ないものは2ページほど説明のものになります。  去年は、モルの計算と金属が何らかの動作を加えることによってどう変化するか?のような  問題だったような気がします。  どうぞよろしくおねがいします^^

  • pHメーターのなかにKCl飽和溶液を入れるのは何故?

    今回分析化学実験でpHメータを用いた中和滴定を行うのですが、考察の中で、何故電極にKCl飽和溶液を入れるのかを書かなければなりません。しかも「イオン強度」、「活量係数」、「活量」などの言葉を用いて書かなければならないらしく、わたしには、さっぱりわかりません。 できれば、「イオン強度」、「活量係数」、「活量」の意味なども含めて、説明していただければうれしく思います。 ちなみに、大学1年生(一応、工業化学科)なのでその範囲で分かるように教えていただければうれしく思います。 お願い倒しまくりで申し訳ありません。

  • イオンについて分からなくて困ってます;;

    イオン性物質と分子性物質、また、分子性金属と高分子が何なのかよくわかりません・・ 中学生にも分かるような説明で教えていただけないでしょうか?

  • 結晶について

    イオン結晶はなぜ固くてもろいのですか? 液体状態の合金と固体状態の合金ではどちらが電気を通しやすいのですか? あと、金属結晶とイオン結晶は水と油に溶けますか? 詳しいことがあまりのってなくて困ってます!!

  • ☆高校化学★

    今、化学の勉強がおもしろくてやってるんですが、どうも分からないところがあるので、質問させてもらいました。 1)第一イオン化エネルギーというのはある原子がイオンになるために必要なエネルギーであり、イオンになりやすいものほど分子などを構成しやすい。この考え方であってるでしょうか? もしこれがあってるなら電子親和力の場合もイオンになりやすいものほど分子を構成しやすいんでしょうか? 2)CaCo3(炭酸カルシウム)は水に溶けにくい、Na2Co3(炭酸ナトリウム)は水に溶けやすいなど。ある固体が溶液に溶けやすい溶けにくいはどこで決まるのでしょうか? 詳しくお願いします! 高校二年

  • 二種類の金属塩の水溶液蒸発後に別物質ができる可能性

    化学反応を起こさない二種類の金属塩の混合水溶液を、蒸発させた後に、異なる物質に変化している可能性はありますか? 例えば、塩化ナトリウムと臭化カリウムを水に溶かしたあと、それを蒸発させると、臭化ナトリウムと塩化カリウムができている可能性はないのでしょうか? 水溶液中のイオンが、他の物質のイオンと結びついて、蒸発時にその物質に変わっている可能性があるのではないかと考えました。 それとも、その物質の陰イオンと陽イオンは近距離にあるために、通常は他の分子のイオンと交じり合うことはないのでしょうか? 化学書の説明図などでは、イオンがバラバラに存在するように書かれているので、もしかすると他の種類の分子のイオンとも結びついてしまうのではないかと考えたのですが、実際にはそういうことは起きないのでしょうか?