• ベストアンサー

見えないモノ

starfloraの回答

  • starflora
  • ベストアンサー率61% (647/1050)
回答No.2

    宇宙には、可視光線で見えないが、広義の光である電波や、X線などで見える天体が多数あります。      例えば、一番簡単には、紫外線を主に出していて、可視光線を出していない天体があれば、紫外線に感応する写真乾板を使い、可視光線をフィルターで除いて、望遠鏡を通して写真を取ってみると、紫外線を出している天体は、乾板に映っているのです。これによって、可視光線で見えないが(人間の目には見えないが)、紫外線を出している天体が分かります。      また、電波を出している天体があります。電波は、電磁波であり、光と比べてエネルギーや振動数の小さな電磁波です。この場合、非常に大きな電波を集めるパラボラ(TV局が使っているパラボラアンテナと原理的に同じものです)を使い、パラボラの焦点に、天体から送られてくる電波を集めて、この焦点部分に電波検出器を置くと、パラボラの方向を天の色々な場所に向けると、或る場所からは、大きな量の電波が出ていることが分かります。電波検出器で、電波のエネルギーや、その振動数を調べると、より詳しく分かります。電波が非常に大きく出ている点である電波天体は、可視光線の光学望遠鏡では何も見えないことがあります。電波天体としては、昔の超新星爆発の跡である、白鳥座の網状星雲などがあります。このパラボラ観測装置を、電波望遠鏡とも呼びます。      あるいは、X線やガンマー線などを放射している天体があります。(X線やガンマー線なども、電磁波の一種で、非常にエネルギーが高く、波というより、粒子の性質が出てきます)。それは、電波天体でもある、中性子星と伴ガズ雲の相互作用だと考えられているパルサー(蟹星雲の中心部にあるものなど)や、クェーサーと呼ばれる天体ですが、これらは、高いエネルギーのX線も出しています。      X線をどうやって観測するのかというのは、一つの例を原理的に説明すると、X線や、その他の高エネルギー粒子が入射すると、かすかな光を出すシンチレーション物質というものがあります。このシンチレーション物質で造った円筒を、望遠鏡の焦点部に填め、シンチレーション発光の微かな光を、光電子倍増管(フォトマルチプレイヤ)という装置で、元の光の何万倍、何億倍という規模に増幅して、これを観測するのです。このようなシンチレーション装置、シンチレーターと呼びますが、シンチレータによって観測された光のエネルギーの大きさや、その周波数などから、入って来たのがどんなX線であるのか、またはどんな素粒子であるのかが或る程度分かります。(シンチレータはX線だけでなく、その他の素粒子を放出している天体を捕らえることができます)。      シンチレータ装置を備えた望遠鏡を天の色々な部分に向けることで、天の或る点からは、尋常でない量のX線が放射されていることが分かりました。その一つが、蟹星雲の中心ですが、これは超新星爆発の跡で、光学望遠鏡で見ても、中心には何もありませんが、中心には、パルサーがあり、このパルサーと、X線放射天体はおそらく同じもので、中心に中性子星が隠れている(可視光では見えない)のだろうとされています。      一般に、可視光線で見えない天体は、その天体が放射するエネルギー粒子や波を、光や電気など、測定可能なものに変換して観測します。  

dorufin
質問者

お礼

すごくわかりやすくて詳しい回答をありがとうございました。

関連するQ&A

  • 宇宙(夜)は暗いのか?

    太陽が沈むと夜になって暗くなります。これは当然です。 私が疑問に思っているのは、人間の目の可視光線の波長のことです。 当然ですが、人間の目は可視光線しか見えません。 ところが宇宙はX線だのγ線だの赤外線だの、なんとか線だの、飛び交っています。 これは可視光線の範囲の波長ではないので、人間の目には見えません。 つまり夜でも実は宇宙は光だらけではないか、ということです。 人間の都合で暗いのではないかということです。 本によると宇宙が膨張しているから、夜は暗い、とされています。 この理屈が私の頭では理解できないので、わかるかた教えてください。

  • 病気で困っています。天候や季節によって可視光線の量に変化があるのか?

    可視光線(450nm~550nmによって蕁麻疹が発生する病気になり困っています。 この病気になり疑問点がいくつか出てきたので誰か教えて下さい。 1.紫外線と同じように、曇りの日などには、可視光線量も減少するのか?(紫外線が強いと言う事は、可視光線も強いって事になるのかな…?) 2.可視光線を防御する方法はあるのか? 3.可視光線は目に見える光と言う事なので、450nm~550nmというのは、どのくらいの天気の時に発生する波長なのか? これから、外で働く事が多くなるので困っているので、些細なことでいいので教えて下さい。

  • 日焼けはなぜ???

    物理初心者です。  可視光線は目に見える光のことですよね。それでは、質問ですが、なぜ可視光線では日焼けを起こす事ができないのですか?光量子仮説で説明していただきたいのですが・・・。

  • サングラス

    サングラスにある可視光線透過率というのがありますがこれが可視光線透過率80%のサングラスを買おうと思ったのですが80%だと目が透けることはありますか?レンズの色は黒いスモークです。

  • 宇宙から太陽を見たらどのように見えますか?

     子供のころ、ある本で「宇宙空間から太陽を見たら真っ黒で何も見えない」というのを読んだ記憶があります。  理由は、「地球上で太陽が見えるのは空気に光線が当って乱反射するからで、真空中では素通りするから何もみえない」というものでした。  これは記憶違いかもしれません。  可視光線があるので、見えると思うのですが……。  でも宇宙から撮った太陽は生写真はあまり見ません。特殊なフィルターを通してのものが多いと思います。  もし、太陽が見えないのであれば、宇宙の星々も見えないことになり、宇宙は暗黒になってしまいますが……。  どなたかお願いします。

  • 昔見た映画なのですが・・・(宇宙人襲来モノ)

    経緯は忘れてしまいましたが宇宙人が攻めてきて 宇宙人たちは光線銃みたいなものを装備していてそれを喰らうと 骨になっていた?骨が見えた?と思います。 少ない情報ですが心当たりがあったら教えてください。

  • 人間の目はなぜ可視光線を見ることができるのか

    タイトルどおりです。 人間の目はなぜ可視光線を見ることができるようになっているのか疑問に思って居ます。

  • 210系クラウンのグリーンソフトプライバシーガラス

    カーフィルムの選定で迷っています。 210系(GRS214)クラウンアスリートのグリーンソフトプラバイシーガラスに 可視光線透過率15%のフィルムをつけたら可視光線透過率は何%になりますでしょうか? また、可視光線透過率20%のフィルムをつけたら可視光線透過率は何%になりますでしょうか? 以上、よろしくお願いします。

  • 光の波長と合成色

    RGBのLEDを用いれば光の色の合成ができますがすべての色は可視光線の中にすべて含まれているのですか?(可視光線はすべての色を表現できるのですか?)また下記のような可視光線の図はよくみかけるのですが白色は見かけません。可視光線に「白」という要素もあるのでしょうか。よろしくお願いします。

  • ディスプレイに装着するパネル

    液晶ディスプレイが目に与える負担を軽減しようと考えています。 電気量販店でよく見かける液晶保護フィルムは、どの製品も「紫外線カット」「可視光線透過率90%以上で鮮やかさを保持!!」などのことをアピールしています。 「紫外線カット」は良しとして、「可視光線透過率90%以上」ですが、光(輝度)が強いと目への負担も大きくなるので(※)、私は可視光線の透過率も下げたいと思っています。 そこで、CRTモニタなどに取り付ける、サングラスと同質のパネルがありましたよね。それを導入すれば、紫外線・可視光線ともに軽減できると考えて良いですか? また、それはどこで入手できるのでしょう?家電量販店、ホームセンターなどを廻りましたが見つけられませんでした。 ※液晶ディスプレイの輝度を最低値に設定していますが、それでもなお過度に明るいです。