- ベストアンサー
ソ連崩壊と日本のマルクス経済学
ソ連が崩壊したということは、マルクス経済学が駄目だったということだと思いますが、日本のマルクス経済学者の方たちは、マルクス経済学が駄目だったのかどうかソ連崩壊に関して理論的検討を加えなければなかったと思うのですが、どなたか日本のマルクス経済学者で理論的検討を加えた学者の方をご存じないでしょうか。そのような学者の方はソ連崩壊とマルクス経済学に関してどのように理論的説明をしておられたのでしょうか。また、その学者の方の論文なり、本なりをご存知の方教えていただけないでしょうか。たしか飯田経夫という学者の先生は多少理論的な検討をされたのではないかと言う記憶があるのですが、読んだときは、何だか良くわかったようなわからないような気がした記憶がなんとなくありますが。 よろしくお願いいたします。
- reinosuke
- お礼率73% (569/773)
- 経済
- 回答数5
- ありがとう数7
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
旧ソ連の経済学者で良いなら、ブラキンスキーとシュヴィゴドーの『ソ連経済の歴史的転換はなるか』という本が、理論的にマルクス経済学と、ソ連経済の破綻を考察しています。 マルクス経済学と、ソ連経済を切り離したい人が、未だにいるわけですが、マルクス経済学の核心である労働価値説が、計画経済の基礎だった総コスト主義と直結していたのですから、言い訳でしかありません。 『資本論』の数学的再構成は、日本の近経学者の独壇場で、森嶋通夫の『マルクスの経済学』など、世界的に知られた研究が出ていて、労働価値説が成立するのは、非現実的な仮定を立てた場合だけだという結論が出ています。
その他の回答 (4)
あらあら、これは失敗でした。 ちゃんと、質問に「日本の経済学者」と有りましたね。 >ソ連が崩壊したということは、マルクス経済学が駄目だったということだと思いますが、 この部分に関して、ご質問者様と「日本のマルクス経済学者」との間で 認識が共通していないということでしょう。 ご紹介した本には、日本の学者の名前もありましたが ご期待されるような、論文は無いと思いますが。 私の知る限りでは、ワルラス以後の一般均衡に対して マルクスの再生産理論を活用しようとする流はあるようですが。 何度も、無駄な回答失礼しました。再見!
お礼拝見しました。 手元に、塩沢さんの本がありませんので、 正確なことは判りませんが、 ソ連時代の計画経済の検証について何か書いてありました。 本の資料や注で、調べれば、外国の研究が見つかると思いますが。 但し、ソ連の崩壊をマルクス経済学だけで説明はできないのでは、 政治学や社会学等も絡みますし、 ソ連の崩壊=マルクス経済学崩壊? マルクス主義者の中には「労働価値説不要」と言う人もいますし、 相変わらずの人もいれば、面白い人もいますね。 不正確な回答で失礼しました。
お礼
有難うございます。 しかし、私が関心がありますのは、日本のマルクス経済学者がソ連崩壊を契機にマルクス経済学について再検討してソ連崩壊があったけれども、マルクス経済学はこういう理由で不変ですとか、ソ連崩壊があったので、再検討したら、マルクス経済学はこういう理由で駄目でした、御免なさいとかある本です。また、どういうマルクス学者がそのようなことを言っているのかなということです。
本国イギリスでは1980年代には「過去の人」で見向きもされなかったのがマルクスです。 ソ連崩壊でマスコミは宣伝しました。「マルクス経済の時代ではない」と。ただ.これはソ連の宣伝として「レーニンはマルクス経済を現実化させた(偉人である)」として使われていたためです。 学問的に研究がされるのであれば.少なくとも1-2年間研究期間が必要です。ですから簡単に報告が出るものではありません。 少なくともレーニンを調べている人であれば.マルクスの唱えた内容との違いを理解しているわけで.「ソ連崩壊が即マルクス経済理論の破綻とはならない」事を知っているはずです。 例としては.ソ連共産党と.日本共産党や中国共産党との考え方の違い マルクス経済は.定性的内容です。原則として文字で説明されています。だから.数学が嫌いな方々には重宝されています。これを知った上で.(一部玉が先か鶏が先かのような議論がありますが)ケインズのような各種数値モデルを立てると.計量経済学がわかりやすいかと思います。 戦前.日本の天皇独裁政治を正当化するためにマルクスが使われていた頃もあります。
お礼
有難うございます。 しかし、ソ連崩壊が1990年頃ですから、時間的には充分検討を加える余裕はあったと思います。 別の「教えて」の回答のところで、マルクスは、経済学者として1流、哲学者として2流、社会学者として3流と答えておられた方がありました。 何かわかりやすい気がしますが、マルクスが、経済学者として1流というのが、良くわかりません。 ソ連崩壊でそれまで1流と思われていたのが、3流と思われるようになってしまったと思っていましたが、まだ、経済理論的には1流なんでしょうか。そうすると、どこが1流なんでしょうか。
塩沢由典 「マルクスの遺産」 参考URL貼っておきました。 但し、この本は、大著で私も、目次ぐらいしか読んでません。 図書館で借りて読めるような代物ではありませんね。 それと、マルクス経済学は「資本論」の解釈拘る方もいますから、 ソ連崩壊後の理論が進まないと感じられるのでしょう。 でも、均衡の経済学も、現実とは掛け離れたままですね。
お礼
有難うございます。ただ、何か思想と思想を著者がどう発展させたかというような感じで現実の経済を道具としてのマルクス経済学が意味を失ったかどうかという検証を学者の方がされているのを知りたいのですが、ちょっと違うような気がします。
関連するQ&A
- マルクス主義の現状
私が学生時代(30年前)には、マルクス主義が全盛でした。 私自身経済学部なのですが経済学部を卒業するためには いわゆるマル経の単位を4つぐらいは取らなければいけませんでした。 そのころ、マルクス経済学のこの辺がおかしいと言うと 「まあ、そう言わずにまずは勉強しろよ」とか「資本論を読んでから議論しろよ」とか言われました。 ところがソ連が崩壊し、中国も事実上、経済の枠組みの中に資本主義を取り込み始めると みな、口をぬぐって、マルクスを語らなくなりました。当時あれほどマルクス主義を語らなければ インテリの端くれでもないとしていた人たちがです。 人間がそこまで変節できることが不思議でしょうがありません。 そこで質問です。 あのころ、マルクス経済学を信奉していた人たちは 今、どうしているのでしょうか? 結局のところマルクス経済学のどこが正しくて、どこが間違っていたのでしょうか? どなたかそれぞれの経験でご教授いただければ幸いです。
- ベストアンサー
- 経済学・経営学
- 西欧マルクス主義 英語
どなたか、西欧マルクス主義を英語でなんていうかご存知の方いらっしゃいますか? ソ連のマルクス・レーニン主義が崩壊した後に、サルトルがマルクス・レーニン主義に足りなかったものとして「人間の主体性(実存主義)」を加え新たに解釈しなおしたマルクス主義、西欧マルクス主義のくだりを英語で書いているのですが、「西欧マルクス主義」が辞書に載っていません。 直訳ではなくて、一般的にどういう言い回しが用いられているのかご存知の方がいらっしゃったら回答お願いします。
- ベストアンサー
- 英語
- 「ソ連の崩壊=社会主義の夢の崩壊」に対する反論とは
「ソ連の崩壊が共産主義のみならず、社会主義者の夢=非階級社会の実現をもうち砕いた。だから今フランスの社会主義者達はアイデンティティを失って困ってる」ってフランスのテレビで言ってました。 日本は勝ち組負け組みなんて言っているけれど、フランス、イギリスに比べると、まだまだ一億総中流な気がするのでこういう意見はぴんと来ないなあ、と思って聞いていました。 でもよく考えたら、私は日本ではソ連が崩壊して十年以上たった今、この問題についてどんな論点が出ているのかはっきりと把握しておりません(ソ連崩壊時にはまだ物心ついていませんでしたし)。 この問題に関して、日本ではどんな議論が行われていたのか、誰か教えていただけませんか。比較的中立の立場から、論点を整理してくださるととてもありがたいです。 素人の想像ですが、「ソ連の崩壊=社会主義の原理的な失敗」派と、「ソ連の崩壊=社会主義の局地的失敗」派と2派があって、前者の方が多数派である、という風に思い込んでいるのですが、正しいですか? もし正しければ、そういう風になっちゃった経緯なども教えていただけると助かります。
- ベストアンサー
- 哲学・倫理・宗教学
- 資本経済について
初めまして。このところ日本において不景気が続き、経済の後退、微弱成長を繰り返しておりますが、ある経済学者の話によると、もともと資本経済は膨張を続け、いつか破滅する運命にある。とあったのですが、現在の日本はその学者の提言に照らし合わせると、まさに資本経済の末期状態にあるようです。バブル崩壊を目の当たりにした日本人としてなんとなく分かるのですが、いまいちつかめないところもあります。膨張については分かるのですが、それによってどのような要因により、どのようにに破滅するのでしょう?教えてください。 因みにマルクスの国家経済主義についてはある程度理解しているつもりです。また、現在の世界の株式を中心とした資本の経済状態から算出すると、2~3世代後には日本だけでなく世界的に経済の崩壊を迎えるとありました。
- 締切済み
- 経済
- バブル崩壊後の経済政策
質問です。 バブル経済崩壊後、日本経済を再生させるために行われた政策を調べ、 それらの政策がどの程度有効であったか検討しなさい。 大学のレポート課題なのですが、良い参考文献が見つからず困っています。 誰か分かる人がいましたら、教えてください。お願いします。
- ベストアンサー
- 経済学・経営学
- 経済危機をあおって、注目集めるよくはずれる経済学者
経済危機をあおって、注目集めるよくはずれる経済学者 国家破産本 や アメリカドル崩壊本など いままで、さまざま読んできましたが はっきりいってよくはずれます。 ”お金でこの本を書いているわけではないとか”(ひとりよがりか!?) セミナーにつなげる本とか それなりの大学教授とかいますが。 日本人の書くものは、往々にしてレベルが低いです。 事前に、1度でも 経済恐慌を当てた日本の学者なんているのでしょうか?
- ベストアンサー
- 経済
- 日本経済崩壊までの道のり
借金を多額に抱えた日本はやがて崩壊すると よく耳にしますが、一体全体どのようなプロセスで 破綻していくのでしょうか? ご存知の方教えていただけるとありがたいです。
- 締切済み
- 経済
お礼
有難うございます。やはり、森嶋先生は大したものなんですね。昔、たしか日本国民総降伏論かなにかを言われたような記憶がありますが、「マルクスの経済学」は7400円でユースト品がなく、私のような部外者にはちょっと手が出ないので読めなくて残念です。