嘔吐三石の三石とは？

質問

田岡嶺雲の「小説と社会の隠微」につぎのようなくだりがあります。

「色を漁するの僧徒あり、利を争うの宣教師あり、神道の名の下に淫祠の人心を蠱わすあり。社会の裏面観去り観来れば、人をして嘔吐三石ならしめんとす。」

この「嘔吐三石」の「三石」とはどのような意味なのでしょうか。また、読み方は？
どなたか御教示頂ければ幸いです。

回答No.2

mannequincat · ベストアンサー

冷汗三斗（レイカンサント、辞書にあります）を踏まえた表現であるらしいことは勿論申すまでもございますまいね。

お礼

追加の回答ありがとうございます。
「三」には「多い」という意が込められているのでしょうかね。
一読三嘆(三歎)などの例もあるようですので…。
やはりこの場合は「四」や「五」ではいけないのでしょうね。

回答No.1

mannequincat

三石はサンコクもしくはサンゴク（たぶん後者を選ぶ人が多いでしょう）と読み、大量であることを誇張的に表現したものと思われます。加賀百万石の尻の石と同じ、容積の単位です。

石はほんらい斛と書き、一石が十斗、一斗が十升ですから、リットルで言えば百八十リットルです。

気色悪さにげろが出て出て止まらない、ってことですな。

お礼

回答ありがとうございました。
御礼が遅くなり済みません。

私もこのように推測しました。
「三石」はいわば著者の「造語」ということになりましょうか。
三石でもよいのなら四石でも五石でもという感じがしないでもありませんが…。