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平和憲法はまやかしでしょうか

masatoshi-mの回答

回答No.6

再びお邪魔致します。 vitamin-powerさんには愛想尽かしをされたかなと不安だったのですが、ご鄭重なお礼を頂き、安心致しました。これからもどうぞよろしくお願い致します。   さて、vitamin-powerさんの他の方へのお礼文を読ませて頂いていて感じたことなのですが、今の日本は《先ず憲法ありき》の考え方に拘り過ぎていると思います。勿論憲法を蔑ろにする国は滅びると思いますが、同様に、立派過ぎる観念や理念をいじくり過ぎてもおかしくなってしまいます。 私は常に物事を考える時に《人間》を基準にしています。時に賢く時に愚かで、時に美しく時に醜く、時に崇高で時に下劣で…人間はまさに矛盾の典型、二律背反の宝庫だと考えていますので、憲法を考えるときにも基準は《人間》です。《戦争を放棄する》と謳ってみたところで戦争が消えてなくなるわけではなし、ならば戦争は《悪》かと問われればそれはそういう価値基準で判断すべきものではなく、ひとつの政治的手段として有効なのかどうなのかと考えるのが筋ではないかと…。戦争は血を流し命が奪われますからどうしても《悪》だと考えられがちですが、百歩譲って《悪》だとしても、敢えて踏み込まなければならない《悪》もあり、それを私は肯定したいということです。 何の根拠もなく言い掛かりをつけられ暴力を振るわれるなら(私にでも私の身内のものにでも)、私は必ず応戦します。仮にそのために死んでも私の誇りは奪われません。逆に相手が死ぬことがあっても私は後悔しません。その可能性はいつでもあるのであり、それを分かって相手も仕掛けてくるのだろうと思っているからです。vitamin-powerさんもお感じのとおり、自分や自分の愛するものを守るという思いこそ原点なのであって、人間としての誇りもそこに生まれてくると思うのです。そして守るべきものは《平和》とか《自由》とか、そんな目に見えない《観念的》なものではない。depressionさんご指摘のとおり、まさに我々生きた人間の自由であり、生命であり、財産なのです。その順序が狂うと観念的平和主義者になってしまう。ただ《平和と自由を》と、お題目を唱えているだけの似非ヒューマニストに陥ってしまう。またこれこそが全世界の人々の日本を見る目ではないかと心配してしまうのです。   暴漢が襲ってきたら逃げるのもひとつの手段でしょう。しかし逃げ遅れたら戦うしかないでしょう。戦争はそんな次元とは違うと言う方もおられますが、同じです。テロリストたちにたとえどんな言い分があるにせよ、「いきなり罪なき人々を殺傷していい」という論理を押し通すと言うのなら、それに対抗できる論理で応じるしかないように思うのです。私も《武力による報復》に関してはvitamin-powerさん同様懐疑的であり、慎重です。 「ウソコケ! ここまで書いてきといてな~にが武力報復に懐疑的なんじゃ~」と思われそうですが、ホントの話なので信用してください(^_^;)。何故なら再び数多くの無辜の民の命が奪われる可能性があるからです。報復が報復を呼んで、限りのない戦争へと突っ走る可能性があるからです。歯止めが利くのならどこかで制御しないと泥沼に陥る。これは怖いことです。しかしテロリストたちが戦いの意志を表明するのであれば、これは戦争です。ここをもって《悪》だと決めつけるなら、「そうしたどうしようもない愚かしさもまた人間は持っているのだ」と、少し悲しい思いで告白しなければなりません。 醜い戦争の犠牲となって死んでゆく人間。これもまた人間の性、人間の宿命でしょう。この現実を私は高らかに肯定するというのでは勿論ないのですが、拒否はしません。かと言って諦めて言っているのではない。こういう愚かしくも醜い死に方をしたって、私はやはり人間の崇高さを信じているし、美しさも認めている。大いなる矛盾だと思えるでしょうが、最初にも申し上げたとおり、人間の在り様そのものが大いなる矛盾そのものだと考えている私に葛藤は生じません。人間は美しいしそして醜いのです。崇高であるし同時に愚劣でもあるのです。   今我々日本人は空前の平和と自由を満喫しています。あまりに長いことこれが普通の状況できたため、今後も変わらずこの状況が続くと思ってしまっているのかもしれません(20年以上も内戦が続くアフガニスタンの人々が戦争状態が普通の状態だと思っているのと同じように…)。しかしそれは「人間は常に賢くて(賢い選択をする)、崇高さを忘れない生き物だ。だから戦争を好んでいる人間(テロリストたち)などいないのだ」との人間観に基づく、過った平和思想に過ぎません。今度の武力報復が果たして本当に人類にとって賢い選択なのかどうか、他に考えられる選択肢を本当に吟味し尽くしたのかどうか、これを常に、絶えず考えていかなくてはならないのは我々の当然の義務です。そして「否。武力報復は否だ」と判断を下すなら武力報復を行ってはならず、「いやそういう結論を日本としては下したが、アメリカが遂行した」というのならそれはそれで影響力を発揮し得ない日本の力不足を恥じこそすれ、アメリカの行動を(国家として)非難してはいけないのです。常に行動は二者択一、どちらかを選ぶしかないのですから。 仮に武力報復を否としても、ならば日本はテロリスト側につくのか、それともアメリカとの同盟関係を絶って永世中立国でいくのか、国家としての意志は当然統一しなくてはならないわけです(個人としては何を言ってもいいと思いますが、国家に守られていながらあまり見苦しい発言はしたくないですね)。  少々長くなりましたが、私が改憲論に賛成する根拠を述べてみました。vitamin-powerさんご指摘のとおり、今の日本はまさにアメリカの属国、ゴマスリ野郎の巾着持ちに成り下がっていますね。偏に「祖国防衛の一大事」をアメリカに預けているからです。これでアメリカから自立などできるはずもありません(あ、アメリカに匹敵する軍事力を日本も持て、なんて暴論を吐いているのではありませんよ。いざと言うときには暴漢(暴国?)に応戦するぞとの気概を支える軍事力ぐらいは備えよ、と言っているのです)。アメリカとアフガニスタン・タリバン政権の動きを中心とした今後の世界情勢を注意深く見守りたいと思います。それではまた。

noname#1001
質問者

お礼

masatoshi-mさん、さらに詳細な御意見をどうも有り難うございます。 私も、現在の国際社会で日本が孤立しない為にはアメリカに同調するしか道はない、とは思ってます。突然の武力攻撃などの侵害に対しては防衛なり報復なりの為に軍備も必要なのだろうと思います。それ以外の有効な手段というのは思い付きません。 ただ、私が思うのは「平和憲法」の理念は誰も本気で受け入れていなかったのだなあ、という事です。学校で「世界に誇れる」と教わったのに、政治の現場では抜け道捜しばかりやってます。総理大臣でさえ、他国と先を争うように「テロ報復賛成」「武力報復支援」の立場を表明しています。 当のアメリカでさえ、一部の国民が武力報復はダメだ!と声を上げています。テロが許せないと実感しているのは日本人の比ではないはずなのに、です。 私は「暴力では何も解決しない」とよく聞かされました。殴られても、殴り返してはいけない、と。気に入らないとすぐに腕力に訴えるクラスメートを野蛮人と軽蔑していた女子もたくさんいました。いじめの問題でも、刃物などを持ち出して意を決してイジメッ子に報復に及ぶことは同情の域を脱しているとの社説がありました。そこまで追い詰められないような環境改善が最重要課題だ、なんて言ってました。 しかしながら、現実には暴力には暴力、不法な行為に対しては武力制裁。まるで当然の事であるかのような論調です。 アメリカの報復反対のデモ隊の言動は、本来日本が取るべきものであったと思います。テロは許せない、でも、武力報復は新たな不幸を生むだけだ、というのは「戦争放棄」の精神そのものではないですか。 なぜ自爆テロに及んだのか。原因や理由も無しに、組織的に何年もそんな事を繰り返すはずがありません。ソ連との覇権争いで中東を蹂躙してきたアメリカの態度にこそ原因があるのですから、振り回された彼等に不満があるのは当然です。自分に都合の良い政治勢力を支援してきた結果、あちらについたりこちらについたりでイランもイラクもパレスチナもイスラエルもめちゃくちゃになってしまいました。 アメリカはイスラムから出ていけ!というのは彼等の本音でしょう。それはそのまま置いといて、テロの非社会性だけをあげつらい、高飛車に高圧的に迫る態度は諸手を上げて賛同できる行為なのでしょうか。アメリカやソ連の思惑に振り回された歴史があるからこそイスラム原理主義はあれほどまでに過激になってしまったのだと思います。 日本なら、話し合いの余地があるならそこに着目するのが先決であったはずです。テロを物理的にせん滅しても、イスラムの心が今のままなら恨みは深く強く潜行するばかりでしょう。刹那的にせん滅できたとしても、上から抑えつけただけではより大きな負のエネルギーを生んでしまうと思います。何が解決すると言うのでしょうか。 平和憲法を世界に誇る国であるならば、どうやったら軍隊の後押しができるかということに頭をひねるのが先にくるはずがないと思うのです。 そうしなければ国際社会で立場がない、というのであれば、平和憲法などなんの意味もないのであり、こねくりまわして辻褄合わせを何十年もやっているのは滑稽というほか無いと思うのです。 このようなどっちつかずの状態では、すべてが本音と建て前の2本立てになってしまいそうに思います。「暴力では何も解決しない」という大人は子供から信用されなくなるということではないでしょうか。「そうは言っても、結局は力でしょ!」と言う子供は物事が良くわかっていると頭を撫でられるということです。子供同士なら大人を、社会人なら政治家やヤクザを、というように、より強力なバックを味方につけたほうが賢いのだ、という論理が成り立ってしまいます。それが正しいのならそう教えるべきだと思います。力のあるものや多数派には従うべきだ、と。「建て前」の胡散臭さには皆気付いているのではないでしょうか。 今回、護憲派というのか、戦争放棄の精神こそ尊いのだ、という御意見もあるかと思ってお待ちしてたのですが、待ちかねて、改憲に否定的な部分の自分の考えを文字にしてみました。 私の本心は、現状は良くないと思う、という事だけで、改憲なのか護憲なのか、自分でもよくわかっておりません。 masatoshi-mさん、支離滅裂なお礼になってしまいました。ごめんなさい、です。

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