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マルクス資本論について
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- eipan
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(3)についての回答の続きを述べます。 マルクス経済学、資本論においては、資本家が利潤 を増やすことが内的衝動としておこなわれます。 したがって、G・・・・・G’・・・・G’’・・・ というように無限につづいてゆきます。 近代経済学では先に述べた、資本の概念を主として 生産手段においています。それにたいして、資本論 では、生産手段を価値の変わらない不変資本(connstannt capital),労働力に投じられた資本を 可変資本(variable capital)と区別しているので 生産手段だけでは、資本とはいえず、あきらかに 誤りです。つまり、剰余価値の源泉があきらかにならないからです。あとは、資本論辞典、参考書の索引から調べればもわかると思います。ここでは、特に近代経済学の資本の概念は問題にされていないので、それへの批判はする必要もないし、そもそも、アプローチの仕方が異なるので、近経への批判は難しいと思います。
- eipan
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追記:ちなみにマル経と近経との資本のとらえかた を見てみましょう。私は資本とは生産手段であ るとの考えかたは正しくないと思います。 ただその間違えについては、後日説明いたしま す。根本的な考え方、近代経済学の批判、一般 的、常識観念の批判になると思います。 マルクス経済学 マルクス経済学では、資本を「自己増殖する価値の運動体」と定義する。 そして、資本を大きく分けて、二つに類型付けする。この違いは、ある生産部面における生産過程において、価値が変るか、変らないかによって規定される。 第一に可変資本であり、これは、労働力購入のための資本である。 労働力は生産過程において、剰余価値を生み出すために、価値は可変であるとする。 第二に不変資本であり、これは工場、原材料費、機械などである。 これらのものの生産に投じられた労働は、生産過程に入るその時点ではすでに、終了しておりしたがって、「死んだ労働」であるので、新たな価値を生み出さない。したがって価値は不変とされる。 [編集] 近代経済学 資本 (しほん, Capital) とは、生産活動を行う元手になるもののこと。 資本の蓄積によって、生産活動の拡大を図ることができる。 資本は多くの場合、次の3つに分けられる。 金融資本:お金や株式など 物的資本:土地や設備など ヒューマンキャピタル(人的資本):教育程度や健康状態など
- eipan
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(3)について回答、補足いたします。前の方の回答も間違ってはおりません。しかし、質問がマルクス資本論ですから、マルクス経済学と近代経済学や一般的な考え方での、資本のとらえかたの相違を問題にする必要があると思います。資本論では特に第二部において、資本とは自己増殖する価値の運動体 としてとらえています。つまり、一般的な生産手段(機械や原料)ではなく、価値ということが、強調されます。それが労働価値説からきていることは明確です。自己増殖する価値の運動体ということも、説明が要るとおもうのでが私 はこの考えに賛同しますが、この正否と説明は、ほかの専門家の研究者でないと、わかりやすくは解説できないと考えます。私も今一度、説明してみたいと思います。
- 岩尾 俊志(@arakan)
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(3)資本とは生産手段であるという考えの正当性と誤りについて について答えます。 マルクスが資本論を著した当時は今と状況が違い、産業資本主義の 勃興期でしたので、とにかく「物」がなく、作りさえすれば 物は飛ぶように売れる時代でした。 1900年以後アメリカではフォードがいわゆるベルトコンベヤー を最初に導入し、大衆車を作り始めるのですが、色は黒の一色だけだった ことを思い出してみてください。 そんな時代ですから、 資本さえあれば生産が出来る → 生産さえ出来れば物は飛ぶように売れる → 売れれば余剰利益は資本家のものへと還流し さらなる資本家の資本蓄積が進む → 労働者は労働の喜びからも余剰の配分からも疎外される(労働疎外) → 富裕な資本家と貧しい労働者の二極化がさらに進む という資本主義=悪の図式が見事に成り立ちました。 ところが、世の中はあるシステムの弊害が目立ちすぎると 必ずバランスを取ろうとする圧力が働きますから 資本主義体制側もロシア革命などの教訓=あるいは恐怖 から 次第に労働者への利益配分や、相続税の逓増率採用などの 方策をとるようになり、それまで無産階級としてくくられた 階層の個人資産の蓄積が進むようになります。 平均資産1000万と言われる今の日本でも似たような状況で 資本主義の初期に見られたような典型的な資本家はかなり 少なくなって一般市民が個人資産で会社の株を買う → 個人株主となる というような時代になっているのはご存知の通りです。 つまり「資本」だけが「次の金を生む」という時代は終わり 「ノウハウ」が「次の金を生む」という時代になっているのです。 このことは最近ではライブドアの堀江社長やソフトバンクの孫社長 などの実例を見れば容易に分かるはずです。 彼らは資本家の子供でも何でもなく、個人でノウハウを積み ビジネスチャンスを捉える新たなタイプのニューヒーローなのです。 したがって問いへの答は、 「資本とは生産手段である」という考えは資本主義の勃興期には 正当性を持った=有効であったが、 「資本」を誰もが持つようになる → 資本のコモデティ化が進む 現代のような時代になって「ノウハウが生産手段である」方が より広汎にあてはまるようになると有効性を失った。 ということになります。 ソ連における体制崩壊、中国の資本主義政策導入はすべて この時代変化の延長上にあると見れば理解しやすいはずです。
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