- ベストアンサー
軽油の作り方
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
学部時代に得た知識なので,あまり自信はありませんが…。 > 混ぜるだけで本当にできるのでしょうか? 常温常圧下で単に混ぜるだけでは,不可能だと思います。ただ“硫酸(等)”の意味を拡大解釈し,さらに加熱(場合によっては加圧も)をして良いとなると状況は変わってきます。テレビで放映していた内容は知りませんが,恐らく接触分解や水素化分解についての内容だったのではないかと推測されます。 原油は色々な炭化水素の混合物ですが,より付加価値の高い炭化水素はどれも低分子量であるため,重油に含まれる高分子量の成分はクラッキングという処理を行って低分子量化させます。歴史的に見れば,クラッキングは熱のみを利用する「熱分解」から始まり,より高効率な「接触分解」や「水素化分解」へと進化してきました。接触分解とはゼオライトの酸点を利用した触媒的な熱分解,水素化分解とは高圧の水素下で行う接触分解のことです。 ここで「ゼオライトの酸点を…」という文章が出てきましたが,酸点という言葉をご存じでしょうか? ゼオライトはシリカやアルミナからなる物質ですが,この表面に存在する水酸基は強いプロトン酸として働くため,酸性を示す点という意味で「酸点」と呼ばれております。 さてご質問の件ですが,「硫酸(等)」を「(ゼオライトの酸点などによる)強いプロトン酸」と解釈し,さらに500℃程度の加熱をしても良い場合,重油を接触的にクラッキングして軽油を得ることは可能です。現に,今現在このような方法が工業的に用いられております。この接触分解の詳しい反応過程は,私はちょっと詳しくありませんが,おそらく酸点で生じたプロトン酸がオレフィン部位および芳香族部位に求電子攻撃をし,生じたカルベニウムイオンが水素移動や異性化をし…,といった反応ではないかと思います。
その他の回答 (2)
- HIMADESU
- ベストアンサー率39% (17/43)
少し補足します。 石油(原油)を蒸留して、沸点の軽い順にガス、ガソリン、灯軽油、重油に分けます。これらは一分子に含まれる炭素の数の目安で示しますと、 ガ ス:炭素数=1~4(LPGは3~4) ガソリン:炭素数=5~12 灯 軽 油:炭素数=12~20 重 油:炭素数=20以上 といった感じです。灯油と軽油は余り違いがありません。 このことから明らかなように、重油が分解されれば、軽油になるのですが、到底、混ぜるだけでは軽油になることはありません。反応そのものも起きないと推定されます。重油は、最低300~400℃の温度でなければ、通常の触媒の存在下でも、反応することは無いでしょう。また、反応するにしても、灯軽油とするには、水素を足してやる必要があります。石油会社では、重油を灯軽油やガソリンにするために、大変な努力をしているのです。 テレビ放送でやっていたらしいというのは、テレビでさえ、時々、間違いを放送することもあるのですから、それの又聞きでは、真実性は少ないでしょう。あるとすれば、myeyesonlyさんの言うように、ヤミ軽油的なものかも知れません。その方面の知識が無いので、良くは判りませんが…。
お礼
御礼が遅れて申し訳ありません。こんなにも詳しく説明してくれるとは、思ってもいませんでした。これだけ、内容が分かれば充分です。ありがとうございます。
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
これはおそらく、税金のがれの、いわゆるヤミ軽油というものではないでしょうか? 以前、類似のご質問にお答えした記憶があります。↓ もちろん重油と灯油を混ぜたって軽油にはなりません。 しかし、灯油は軽油より気化しやすく、重油は軽油より気化しにくいので、適当な割合を見つければ、軽油もどきに使うことは可能です。 硫酸が一体何をしてるのかは不明ですが、少なくとも化学反応が起きて、成分が軽油に変わるということはないです。
お礼
ありがとうございます。以前の質問に対しての答えも見て何となくですが理解できたと思います。 急いでいたの助かりました。
関連するQ&A
- 【化学自動車】軽油と灯油の性質は似ており、色と硫黄
【化学自動車】軽油と灯油の性質は似ており、色と硫黄含有量が少し異なるくらいなので、軽油のディーゼル車に灯油を入れても普通に走るのでは? なぜ軽油と灯油の性質はそっくりなのにガソリンスタンドでは分けて販売しているのでしょう? 灯油を買って硫黄成分を減らす液体?を入れたら軽油として使えるのでは? どうやって硫黄成分を取り出すのかは分からないけど軽油じゃなくて灯油を入れて走らせても機械的には問題ないですよね? 法律は考えないものとしてお答えください。
- ベストアンサー
- 国産車
- 灯油と軽油とプレミアム軽油の違いって?
ディーゼル車に乗っています。 先日ガス欠してしまったのですが、 知人が灯油を持って助けにきてくれました。 灯油でエンジンはかかり、ガソリンスタンドに辿り着いたのですが、 その知人が言うには、 「灯油で全然問題ない。雪国では灯油と軽油を混ぜて使うところもある。」 とのこと。 本当でしょうか? さらに、あるスタンドに行くと、普通の軽油が無く、 プレミアム軽油なる、ちょっと高い軽油を入れられました。 何が違うんだと聞いてみると、 店員が言うには、 「より燃費がよくて、エンジンオイルも汚れにくい」 とのこと。 そして違う知人とこの話をしたとき、 かなり勝手な想像だったのですが、 プレミアム軽油はより精製度が高いんじゃない? とか、 同じなんじゃない? なら灯油は税金が安いからそっち入れた方がいいんじゃない? なんて会話が出てきました。 実際、その3種類、何が違うんでしょうか。 また、それぞれのエンジンへの負担は?
- 締切済み
- その他(車・バイク・自転車)
- ヂーゼル車規制に伴う軽油の行方
ヂーゼル車の規制が厳しくなり、ガソリン車への転用が勧められています。 ガソリンや軽油、灯油、重油等は、原油からある割合で生産されますので、軽油の使用量が減ればその分軽油が余るのみならず、ガソリンの使用量が増せばその分原油の使用量も増し、さらに軽油等が余る事になります。 ガソリンの使用率が増した場合、軽油やその他の燃料等はどう処理するのでしょうか。
- ベストアンサー
- 環境学・生態学
- 灯油と軽油の見分け方
携行缶に油が入っていますが、灯油か軽油かわかりません。 においを嗅いだり、色を見たりしますが解りません。 簡単に見分ける方法を教えてください。
- ベストアンサー
- その他(暮らし・生活お役立ち)
- 灯油・軽油・重油の自動発火点
灯油・軽油・重油の自動発火点についての知見をお聞かせ下さい。 自動発火点は同じ環境下であっても値が異なることが多いため、ある範囲で指定されています。 しかし、参照先により、その範囲自体がかなりバラつきがあります。 http://www.engineeringtoolbox.com/fuels-ignition-temperatures-d_171.html 上記参照先の値は、日本の危険物取扱に関する書物に記載されている数値にほぼ同じで、かつ最小値を表しているとのことでもあるので、設計にはこれらの数値を参照しています。 しかし、規格によって定義されているのを見たことがありません。 もし規格として定義されている書物などご存知でしたら、教えて下さい。 また、簡易法として灯油・軽油・重油の自動発火点を推算する方法があれば、併せてお願い致します。
- ベストアンサー
- その他(開発・設計)
- 危険物取扱者乙4類について
今度の日曜に初めて乙4類を受験します。本番型の問題集もやり毎回8~9割ぐらい取れているので大丈夫かなと思っているのですが、もしよろしければ、こうい所に注意すべきとか、これは良く出る所などがあれば教えてもらえないでしょうか。 あと問題集をやっていて思ったのですが、危険物の性質の所で私はガソリンや軽油、灯油、重油の性質が良く聞かれるのかと考えていましたが、これらよりもアセトアルデヒドや酢酸、トルエン、ベンゼンなどの性質を聞く問が問題集には多かったので、本番もこうなのでしょうか。 よろしくお願い致します。
- ベストアンサー
- その他(職業・資格)
- 車のデイゼルエンジンの燃料について
車のデイゼルエンジンの燃料についてお尋ねします。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070528-00000006-san-soci このニュースを読んで疑問に思ったのですが、法律的なことは抜きにして、 車のデイゼルエンジンに灯油や重油を使っても悪影響は出ないのでしょうか? また、軽油と比べて、灯油や重油の出力は変化するのでしょうか?
- ベストアンサー
- 国産車
お礼
御礼が遅れて本当に申し訳ありません。こんなにも詳しく説明してくれるとは、思ってもいませんでした。これだけ、内容が分かれば充分です。ありがとうございます。