なぜイエスを子なる神として扱うのか

質問

こんにちは。先程誤って質問を締め切ってしまったので再投稿です。

西洋史を個人的に勉強していて、必然的にすこしキリスト教の歴史についても触れるのですが、タイトルの件がよく理解できません。

というのも、同じ一神教のユダヤ教やイスラム教の預言者とされる人たちは、神ではなくあくまで人間として扱われていると思います。実際、イスラム教ではイエスを預言者として認めているものの、あくまで人間として扱いますよね。

しかし、キリスト教の正統派においてはなぜ三位一体という直感的に理解できない理屈を採用してまで、ゴルゴダの丘で磔刑にされたナザレのイエスを神として扱うようになったのでしょうか？普通にわかりやすく、神がイエスを人間の代表として罪を背負わせるために遣わした。とかではだめだったのでしょうか？

回答に期待する内容としては、信仰心に基づいた神学的解釈というより、キリスト教の歴史として、なぜそうである必要があったかを知れるものをいただきたいです。

よろしくお願いします。

回答No.3

siyahqalam

ご期待にそぐわない回答で申し訳ありませんが、イエスが神の子であるかどうかは徹頭徹尾、信仰の問題であって、歴史の問題として扱うのは全くナンセンスだと私は思います。
言い換えますと、キリスト教会では何か必要があってイエスを神の子であると定めたのではなく、イエスは神の子であると信じる人たちが集まって教会を建てたのですから、神学的解釈を無視することは物事の本質を避けて通ることになる、というのが私の考えです。
質問者さんが取り扱っているのは宗教の問題なのですから、「なぜ三位一体という直感的に理解できない理屈を採用してまで」という理屈は通りません。直感的に理解できるようなことであれば、それは啓示でも何でもありません。
「神は父・子・聖霊の三つの位格からなる一人の神である」とは人間の思考を超越した真理であり、信仰をもって受け止める他はない、というのでなければ、一体どこに信仰があるのでしょうか。
質問者さんは、「普通に分かりやすく」と仰いますが、イエスは神の国について譬えを用いて語る理由を、信仰をもって聞こうとしない者が聞いても理解できないようにするためだと語っています（マタイ13章、マルコ4章、ルカ8章）。
神の教えと言いながら、人間の常識に反するような深遠なことを語らず、神を信じないで罪を犯し続ける人間の現状を肯定するようなぬるい話だけしかしないなら、宗教の存在する意味がないと思いますが、いかかでしょうか。

「神がイエスを人間の代表として罪を背負わせるために遣わした」というのは、半分正解ですが、半分間違っています。
確かにイエスは（神の子でありながら）人間の代表として地上に遣わされたのですが、もし天から来たのではないただの人間であったなら、必ず罪を負っていたはずです。それはアダム（「人」という意味の名前）が神に背いた時からずっとそうなのです。
この点に関してはユダヤ教もイスラム教も同じです。
自分自身も罪人なのにどうやって人類の罪を償うことなどできるでしょうか。できるはずがありません。罪のないただ一人の方、イエス・キリスト以外にこの務めを果たし得る人間はいないのです。

このことは信仰のある人には理解できますが、信仰のないあなたには理解できません。キリストを信じていない誰かがこれを歴史の問題として考えても結論は出ず、下手な説明しかできませんから、あなたはますます分からなくなるでしょう。あるいは分かったふりをして、もうこの問題について考えるのはやめとうとするでしょう。それでいいのです。考えるのではなく信じること、それが大切です。
信じるとは、自分の全てを神に預け、依り頼むことです。