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ミッドウェー海戦での暗号解読
pri_tamaの回答
>ミッドウェーの敗戦のとき、恐らく暗号が解読されていたのは分かったと思います。 日本は、戦争末期まで暗号は解読されていないとの根拠薄弱なのに自信満々な態度だったとも言われています。 例えば、帝国陸・海軍、外務省の暗号担当者の会合で、陸軍の担当者が暗号が敵に解読されている可能性が有るから変更したらどうだと提案したら、指摘された側が侮辱されたと曲解して意固地になって変えなかった何て話も残っています。 ちなみに帝国陸軍が使用していた暗号は、大戦中に米軍が解読に成功しておらず、終戦後の調査でも米担当者からパーフェクトだと称賛されたとの逸話が残っています。 また帝国陸軍は米軍の暗号解読もある程度成功していたともいわれています。←陸軍は大戦が始まるまでは、ポーランドと暗号研究で密接な情報交流をしており、当時のヨーロッパの最新の暗号技術に対する造詣が深かった。 (ポーランドの暗号解読技術は、後にイギリス等に渡りドイツのエニグマ解読で大活躍をすることに成ります。) >偽の情報を暗号化して発信し、それに米軍が乗るかでチェックできたと思います。 米軍では、敵国の暗号が解読できている事を悟らせない為、暗号解読から得た情報を作戦に反映させるのは、大統領などの国家の上層部(暗号解読結果「通称 マジック情報」は、10数人の政府高官でしか共有さえなかった)の裁定が必要でした。 (このあたり制約が悪い方に出てしまったのが開戦初頭の真珠湾の失敗です。) 知っている情報をあえて知らない振りをする(多少の損害は許容する)と言うのは、戦争中の情報戦の初歩の初歩です。 ちなみに日本の暗号の問題点としてよく上げられるのはは以下の通りとなります。 ・暗号更新期間が長すぎる ・秘密電文なのにやたら長い。 ↑暗号解読のヒントを沢山提供している。 ・たいして重要でもない内容の電文でも高強度の暗号を使用。 (陸軍や米軍などでは平文[暗号化しない]送る様な内容にも高強度の暗号を使用) ↑高強度暗号の解読のチャンスを沢山提供している。 ・本国と重要基地間は、高強度の暗号電文を使うが、そこから末端の基地に対しては、低強度 or 平文で送信している。 ↑高強度の暗号の答えを提供している様な物…。 (山本五十六提督が撃墜されたのもこれが原因…。) ・新式の暗号を使用し始めるが、それと並行して敵に解読済みの旧式暗号も併用するので、新式暗号が登場と同時に解読されてしまう…。 ・暗号電文の形式が紋切り型のお役所仕事で、暗号の解読が不十分でも、受信者や地名とかが推察できれば内容の推察は、統計学や言語学からのアプローチで事足りてしまう…。 (ミッドウェイの「AFは水不足」というのがこれの良例) なお、今まで色々書いてはいますが、一部歴史家からは上記の事項は、政軍官に潜りこましたスパイ(暗号機や暗号表の盗用も含む)の存在から目をそらす為の欺瞞情報で、実は暗号解読など双方ぜんぜん成功していなかったと考える方もいます。 (まさに高度な情報戦略です。)
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凄い情報ですね。今まで、陸軍は、何でもかんでも旧式のイメージしかなかったのですが、暗号に関してはハイスペックなものを持ち合わせていたんですね。またまたタラレバですが、陸軍と海軍の仲が良く、その暗号を海軍も使っていたら、ミッドウェーも勝ち戦だったかもしれませんね。非常に詳細な情報をありがとうございました。大変、勉強になりました。