• ベストアンサー

民主化の手段

アメリカは民主主義を広めるためならば、戦争や反共勢力のテロリストや武装勢力の支援などあらゆる手段をとってきたように思います。 民主主義のもとになっているイデオロギーには、民主化を達成するためにとりうる手段に制限を特に、かしていないのでしょうか? だとしたら、ポルポトやレーニンのようにイデオロギーによる虐殺は、民主主義においても、どこまでも保障されているものなのでしょうか?

  • 政治
  • 回答数10
  • ありがとう数36

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.4

民主主義と言う言葉は、非常に多義的であり、アメリカのように自由主義国家だけ出なく、社会主義国家も民主主義を使います。北朝鮮が民主主義を国名の中に使っていることでも分かります。 少なくとも、アメリカや日本の憲法下で、理解できる民主主義は、個人の尊厳を基調とし、個人が他者から支配されることを禁じ(治者被治者の自同性)、自分を統治する国家などの統治の過程(プロセス)に、その個人がかかわっていく手続が保障されること、言います。(実際に、保障されているかは疑問ですが) この考えの基になっている個人の尊厳原理は、人権思想、自然法思想と一体です。 個人の尊厳原理からすれば、いかなる理由でも殺人は否定され、戦争は違法と言うことになります。また、この論法では死刑も違法と言うことになります。 多くの国の憲法で侵略戦争が否定され、日本では、戦争そのものが否定され、また、ヨーロッパの多くの国で死刑が廃止されているのは、この流れです) これらの思想から、法の支配、法の下の平等が導かれます。 地域差があることや細部はともかく、その上に有る、根本的な法は、同じでなければなりません。 なぜなら、個々人を、人間として、平等に扱うことになるからです。 本来、国境は不要です。むしろ、有ってはならないものです。 EUが巨大な連邦国家を作ったのも、日本では経済的なことのみ話題になりますが、このような背景も多分にあります。 EU統合前のヨーロッパ人権裁判所と条約や、 世界的には、国連、世界人権宣言、2つの人権規約その他各種人権条約、国際司法裁判所などは、こういった思想で作られたものです。 以前有った国際連盟もそうですが、国際連合も、戦後に作られたのは、世界は一つという思想と、戦争反対の思想と、その根本にある人権思想があるからです。 人権思想を徹底すると、将来的には地球連邦を形成することになるのです。 個人の尊厳を根拠とする民主主義を理由に、戦争をするのは矛盾を大きくはらんでいます。 その点、マルクス・レーニン主義は、暴力革命を肯定する点、矛盾しています。 ただし、一般の犯罪などもそうですが、他人や自分が蹂躙されるのを、ただ眺めて良いか、というと、そうではないと思います。 圧政に抵抗している人たちなどを、むやみに批判はできません。 いずれにしても、イデオロギーにこだわらず、人道主義に徹する人間を、1人1人、教育によって作るしか、戦争をなどを防ぐ手段は無く、そうでなければ、イデオロギーが一人歩きし、本来の目的と違う、もしくは、反対の行動を、とってしまう名目になってしまうでしょう。 ガンジーの生き方が一つの模範と言えると思います。

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。確かに民主主義と言う言葉は語弊があるというか、民主制とでもいった方がいいのかもしれません。統治形態は民主制でもいくらでも独裁国家はありますし、北朝鮮やキューバでも一応、選挙が行われていると聞いたような気が…(自身なしです)。 確かにヒトラーのような存在を野放しにしてはならないと思います。しかし、アメリカのように、反対勢力に加勢したことで泥沼化するようなことが多いと思い、何とかならないものかと思い質問にいたりました。アメリカがとる手段と言うものは法的には合法なのだろうか?

その他の回答 (9)

回答No.10

うまく行った例・・・日本と言ったつもりだったのですが。 世界中で起きているほとんどの不幸はおろかでばかな指導者のせいです。 そしてほとんどの場合、善良な市民が犠牲になってます。 そういった1人1人の一番社会的弱者に位置している、社会の底辺にいる人達の教育と、その意見を反映させることが本当の民主化であり、そうでない限りは本当の意味での個人・国家の幸福はないと思います。 どのようにして国家の最高責任者をおろかものがならないように防ぐかもそれぞれの国民の責任ですが、その体制さえ出来てない国ではそのままの状態がいつまで続くやら。 国家のための個人ではなく、個人のための国家であるべきなのです。 問題はその社会の底辺にいる人達がどれだけの選択肢があり、またその選択が見極められるだけの教育をどれだけ受けられているかです。また、近代化と欧米化は必ずしも同じではありません。例えば極端な話、アフリカなどでは年端も行かない少女の陰部が、当たり前のように毎日切られ、亜細亜、共産主義のどこかでは、今日も10歳にもならないような子供達が性的奴隷になるため売られていきます。このような現実を、よその国だから干渉しないとする方針こそ偽善的だと思われますが。 腹切りは自殺の雰囲気が大きいので意味合いとして比べ物になるのかどうか、でももしも強制で腹切りさせられているケースなどの場合、あの時代だったから世界も無干渉だっただけであって今だったらどうでしょうか 文化―例えばバスク地方などの言語の衰退や、イヌイットの方たちの生活様式などーが犯されていくのと、非人間的な扱いを受けている人達を守るための人道的干渉は話の次元が違うと思います。また本来美しく、尊敬されるべきである、価値のある文化は、近代化と共存できると思われますし、その辺は努力次第ではないでしょうか。守ってもしょうがない文化、と言うか非人間的な文化など守る価値があるとはおもえませんが。 ここまでいろいろ意見させてもらいましたが、イラクが成功しているとは私も思いません。でもあのまま無干渉でいるのもどうでしょうか? 例えば、日本のメディアでは全然放映されませんでしたが、アメリカが勝った瞬間それを本当に喜んでいたイラクの一般市民の姿、指導者達から虐殺されたあとの死体の山々。メディアコントロールとは本当に恐ろしい物です。偏った情報の中で真実を汲み取れるだけの目を養うための知識、見識、知恵が大切だと思います。

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。 たぶん、民主化自体の是非については、私と貴方で双方とも異論はないものと思います。 問題は民主化のための手段の問題になるかと思われます。 私の場合はソフトランディング、貴方の場合はハードランディングが手段として必要だという認識でよろしいでしょうか? 私の考えは理想主義的で甘いのかもしれませんが、急な民主化によって一度に大量の犠牲がでるのならば、 民意や政治・経済がある程度、熟すまで育てた後で民主化を行った方が、トータルでうまくいくような気がします。 現時点では、有効性において必ずしもアメリカ流の民主化が成功していないと私は認識しております。 アフリカの割礼の問題などは、確かに負の伝統が続いている悪い礼だと思います。 アフリカにおける女性の権利は、ほとんど無視されたまま。 これらについては、国連による勧告が度々行われていると思いますが、日本のメディアではほとんど報道されていないようにみ受けられます。 日本のメディアにしても報道される外国は欧米かアジアがほとんど、アフリカは単なる大自然で遅れた国というイメージしかありません。 ビート・タケシの番組でゾマホンというアフリカ人留学生が出てきました。 なかなか面白かったですし、ついでに少しはためになったかな。 最近では韓国ブームですが、文化交流の媒体としてはテレビは大きな力をもっているなと感じました。

回答No.9

確かにブッシュのイラク政策、行きすぎたところというか、アメリカの一部の産業(ブッシュの出身の石油産業)のもくろみ、金もうけ主義などを感じますが、アメリカの外交政策、民主化運動のための介入が必ずしもひどい結果を招くとは思えません。 日本のメディアではほとんど映されない事実、例えばイランやイラクのイスラム原理主義独裁者達が、自国の人間にどれほどの事をしてきたか…女は車の運転どころか、夫の許可をもらわないと歩いての外出すら出来ない、ベールを脱いだだけでレイプされるのは当たり前、女性に対する家庭内外虐待、(主に女性の)識字率の悪さ、乳幼児死亡率のひどさ、自国の市民にたいする大虐殺だって数え切れないほどあったわけで、これだけグローバル化、地球市民、国際政府の大切さがうたわれている21世紀にこんなことが許されている国があるということ自体が問題ではないでしょうか? そこに介入できる力があるのは一部の先進国だけと言うのは悲しい現実ですが、アメリカだって、自国の人民の体を張ってここまで貢献しているとおもうと、あまりにも簡単にアメリカを否定するのも考えさせられます。 もちろんお話し合いで済む相手なら、こういったテロ組織、独裁者達と話し合い、本当の意味での人間主義を広め、非人間的な反民主主義を改めさせられるのかもしれませんが、もともと自国の人間すら虫けらくらいにしか思っていない悪魔のような独裁者達にはこんななま優しいアプローチが通用するわけがありません。別に戦争をほのめかしているわけではないですが、現実はそんなに甘くないと思います。 もちろん彼らに言わせれば、他国の介入は余計なお世話だろうし、逆にいえば別にアメリカだって資源に困ってるわけでもないし(全然自足自給出来る国だし)ほっとくこともできるでしょう…ただ先に行った社会状況をほっとけるだけの、事勿れ主義、孤立主義が通せるだけの余裕はグローバル市場主義にも国際政治の倫理にも残ってないですね。本当の意味で民主化を進めるなら、偏った教育もどうかと思います。自国に都合の悪いことはほとんど教えないですからね。互いを尊重しあううえで、自分〔自国)がどんなことを誰にどれだけやってきたか、知るだけの義務があると思います。日本がアメリカに負けていなければ、どうなっていたでしょう。ロシア、または中国から侵略され、共産主義として北朝鮮と悲劇を争っているか、もしくは軍出身のおおばか者の国民指導者のもと、日の丸を掲げ、イランイラクに劣らない原理主義と宗教政治はおろか、言論の自由、経済の自由さえ危うい独裁軍国主義の中であえいでいるかもしれません。逆にあの時日本がアメリカの立場だったら、日本は間違えなく力と統制力のシンボルであった天皇を見せしめに殺し、アメリカがあの時やった財閥を崩すなんて生易しい物ではなく、きっと負けた国に対し改宗、軍国主義、家長制度を、そして民主政治からかけ離れたお上のいいなり思想と大日本帝国万歳を押し付けたでしょう。 話がずれましたが、目には目を、ではどっちもどっちですが、他国のある意味自分の家族でも友達でもない人達の自由のために戦えるというのは、これが純粋に事実ならとてもすごいことだと思います。問題はこのことによって誰が純利益を得ているかですし、民主主義の根底にある人命の尊さをどうやって世界に解らせていくかですが。

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。 >アメリカの外交政策、民主化運動のための介入が必ずしもひどい結果を招くとは思えません。 とありますが、何かよい結果を生んだ具体例があれば、そちらをあげてくれた方がより分かりやすいと思います。 イスラム国の欠点をあげつらねるのも、気持ちは分かりますが、だからといって彼等の文化や伝統までもグローバル化(欧米化)によってないがしろにしていいものとは思えません。 イスラム国の多くが王制や君主制を維持しています。しかし、他国の内政干渉によって変わることには抵抗があると思います。 我々から見れば、野蛮で、不条理な支配が行われていても、そこにはそれなりの秩序があると思います。 江戸時代の日本を見れば、切腹やら辻斬りなどの他から見れば理解できないことも、うちにいると当たり前のこととして、案外、不思議に感じない物です。 それにしても、民主化のための介入によってよい結果が得られるのが一番でしょうが、イラク戦争の例を見ますと、そう簡単にはいってないように見うけられます。 西部劇に出てくるカウボーイのような勧善懲悪を好むアメリカ型の民主主義には多くの犠牲が必要なのでしょうか。そして、それは必要悪でしょうか。 私は声高に正義や愛を唱える人には、むしろ胡散臭さを感じてし方ありません。

  • mmky
  • ベストアンサー率28% (681/2420)
回答No.8

#6からの追伸まで {アメリカの国益に沿う親米国家なら、自由度の低い王政や君主制でもかまわないのでしょうか。] そのとおりですね。大枠であたっていますね。民主主義体制というのは教育が十分に施され、ある程度豊かでないと確立しないのですね。日本の歴史で言えば、戦国時代というのは、ある意味、自由な体制でしたがその後の歴史は民主体制にはなりませんでしたね。しかし、長い封建体制から君主体制を経て民主体制になりましたね。国民が勉強する土壌が出来たからですね。そういう過程を参考にすると世界には、まだまだ幼い国家もたくさんありますね。そのような国家にまで民主主義を押し付けてはいないということだと思います。日本は明治以降の義務教育制度により民主主義体制移行への能力が十分に備わっていたので成功したのでしょうね。イラクについても日本の60年前と同じように見ているように思いますね。中東では一番可能性がある国だと考えているのでそのような圧力をかけているのでしょう。世界戦略というのは国家の現状を踏まえて考え、よけいな事かもしれないが口を出しているのですね。ハーバード大あたりで中東研究論文でも探してみれば、方向が見えるかもしれませんね。日本は自身の国家戦略さえ立案できない状態ですからまだまだ他国への口出しなど出来る状態ではありませんが、将来は正しい口出しもあってしかるべき国家ですね。日本もペリーが来なければ封建体制は崩壊しなかったでしょし、戦争に負けなければ民主化は無かったでしょうね。そのような見方もあるということは知っておくべきですね。 

anima-mundi
質問者

お礼

そうですね。アメリカによる介入が必ずしも事態の解決にならないばかりか、逆に悪化させていることが多いようです。 その中で既得権益を広げようと暗躍する企業がいるから、どうしようもない混沌になり収まりがつかなくなる。 むしろ民衆がどんなに犠牲になろうが、国益あるいは当事国での既得権益に関連する一連の企業の利益を重視する余り、 紛争の火種を蒔いているのではないかと勘ぐりたくもなります。 将来的には、BRICsと呼ばれる中国、インド、ロシア、ブラジルが経済的にも軍事的にも台頭してくる可能性が高い。 その中から、例えば、中国、インド、ロシアによる三カ国同盟がアメリカの対抗軸になる可能性は十分にありえる。 そのときに、はたして世界はいい方向に向かうことが出来るのかどうか…

  • netcatme
  • ベストアンサー率20% (76/371)
回答No.7

他の方の意見とは違って、私は、米国には民主主義になれば全てが解決するという幻想があると思います。 民主主義が最大の幸福なのだからという「共産主義」と同じような過ちを犯しているのではないでしょうか。 共産主義に圧勝した後、次は民主主義を「独裁」に対して勝利させるというような意識があると感じられます。

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。 アメリカはイラクを拠点として中東全体の民主化を狙ったという見方もあるようですね(民主化ドミノ理論http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1123/annex/domino_theory.html)。 目的のためなら手段を選ばないというやり方は、共産主義と同じ過ちを犯しているでもありますね。

  • mmky
  • ベストアンサー率28% (681/2420)
回答No.6

参考程度に 「アメリカは民主主義を広めるためならば、戦争や反共勢力のテロリストや武装勢力の支援などあらゆる手段をとってきたように思います。」 この認識は実際とは少し違うように思います。 確かに外から観る限りそのようにも見えますが、民主主義を広めるという大義はなかったように思います。資本主義に反する共産主義を受け入れないという土壌はありましたね。また、その広がりを恐れ、阻止しようとしたことは確かですね。 だからアメリカが介入した国は共産主義の国に成らなかったのは間違いないですが民主主義国家になっているというわけではありませんね。 アメリカが戦争好きなのは、南北戦争以来ペンタゴンがワシントンの足元にあるからですね。アメリカは公務員といえば軍人ですね。日本では公務員といえば公共事業予算などを牛耳って手放しませんね。なにやかやと理由をつけてやってますね。 同じようにアメリカの最大規模の公務員は軍人ですから軍事予算を手放したくないのですね。なにやかやと理由をつけているのが土木工事ではなく脅威論であり戦争論なんですね。 戦前の日本の軍隊も同じようなものでしたね。戦争に負けて解体されましたから変わりましたがそうでなければ今だに同じことしていると想定できますね。 つまり、共産国家にはその手段が暴力革命理論で最初からありましたが、、民主主義を広めるということでの大量虐殺理論などは存在しないということですね。

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。 確かに、大量破壊兵器の破棄から、イラクの民主化へと戦争の目的が変化したアメリカの意図はつかみずらいものがあります。 アメリカは民主化の遅れるサウジアラビアやエジプトの体制を保護しているようですし、単純な民主化というわけでも無そうですね。 アメリカの国益に沿う親米国家なら、自由度の低い王政や君主制でもかまわないのでしょうか。

  • cse_ri2
  • ベストアンサー率25% (830/3287)
回答No.5

民主主義が、非常に多義的であることについては、No.4の 方の回答に同意します。 むしろ、  >アメリカは民主主義を広めるためならば、戦争や反共  >勢力のテロリストや武装勢力の支援などあらゆる手段  >をとってきたように思います。 という意見の方が、曲解のように思います。 20世紀という時代は、世界赤化を目指して伸張する共産 主義勢力と、それに反対する勢力との戦いの時代でした。 その流れの中でナチスに代表される国家社会主義が台頭したり、 第二次世界大戦で右翼的な国家社会主義が潰れると、今度 は共産主義陣営と民主主義陣営との争いとなります。 この世界史的な流れの中で、拡張主義であったのはむしろ 共産主義陣営であり、民主主義陣営はどちらかというと、 守勢に回っていました。 手段を問わずに赤化政策を進めるソ連を中心とした共産主義 陣営に対して、民主主義陣営の大国であるアメリカはこちらも 可能な限りの手段を尽くして、対抗措置をとります。 アフガニスタンでのイスラム原理主義のゲリラを支援した のもその一つの手段であり、中南米で反共勢力の武装ゲリラ を支援したのも、その流れの中にあります。 第二次世界大戦が終了するまで仇敵であった日本を、意図的 に優遇して自陣営に取り込んだのも、同じ理由からです。 1990年代に至って、軍事に偏重した共産主義陣営が自ら 経済的に破綻し、形の上ではアメリカを中心とした民主主義 陣営が勝利しました。 しかし、冷戦の間ずっと戦時体制に準じていたアメリカは、 やはり軍事優先の思考が改まっていないのが、現実です。 ソ連という重石が世界からなくなった結果、世界のあちこち で民族問題や宗教問題による衝突が頻発し、世界に唯一残った 超大国アメリカは、自らが望む・望まないに関わらず、それら の問題に対処せざるを得なくなります。 ただ、軍事優先の政治体制や政治思考がなかなか変化しない ため、今では諸悪の根源のように思われているのが現状でしょう。 他の方の回答にもありますが、民主主義は多義的ですが、 虐殺を容認するような思想的根拠は、無いように思います。 むしろ軍事行動を促しているのは、国家的な体質からそう いう行動を取っているのではないかと、私は考えています。 ただし現在のアメリカには、他国の民主化を達成するために 強制力(軍事力)の行使を容認する思想が広まっているのも 事実であり(いわゆるネオコンと呼ばれるグループです)、 それらのグループのメンバーが、現在のブッシュ政権内に 食い込んでいますので、今後も注意深く見守る必要があります。

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。おっしゃるとおり、民主化を広める云々というよりも、反共という意味合いが強かったのかもしれませんね。しかし、共産圏の勢力がだいぶ弱まった現在において、新たな問題として地域紛争が多発しているのも事実ですね。 なぜ、こんなにも地域紛争が噴出してしまったのか?理由は多義にわたると思いますが、その理解を進めたいところです。 異教徒の善政よりも同胞(イスラム教徒)の悪政のほうがましと諺にあるように、早すぎた民主化なら独裁の方がましといわれないようにして欲しいものです。

  • ranx
  • ベストアンサー率24% (357/1463)
回答No.3

米国が対外政策を重視するようになったのは第二次世界大戦の頃からで、そんなに古いことではありません。 (第一次大戦後など、せっかく米国大統領の主唱で作られた国際連盟への加盟を議会は否決してしまいました。) 第二次大戦の頃からの米国の世界政策の基調は資本主義経済圏の保護と反資本主義政権の封じ込めであって、 かならずしも民主主義を広めようとしていたわけではありません。 反共の目的のために軍事独裁政権を支援することなど、世界中で行っていました。 手段に制限を加えないのは、民主主義イデオロギーに基づくといったものではなく、 それが戦争だからという理由によるものだと思います。 クラウゼヴィッツなど持ち出すまでもなく、戦争で敗北し、全てを失うことに対する恐怖は、あらゆる手段を 正当化します。ルールなき戦いが始まれば、ルールはもはや効力を失うのです。 民主主義に限らず、法制度思想は一般的に(すべてではありませんが)暴力的行為が実行されることを嫌います。 「虐殺を保障する」といったことはしません。ただ、法制度の及ばない場が存在する限り、自然な限界を 持っているということだと思います。

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。戦争状態は、ある意味で超法規的なことでも可能にしてしまうようですね。しかし、これでは、ホッブスが唱えたような万人の万人に対する闘争に歯止めがかからないような気もしますが。

  • mattew
  • ベストアンサー率22% (17/75)
回答No.2

民主主義も含めて、あらゆるイデオロギーが目的達成のための手段に制限を課していないと思います。 正確に言うなら、制限を設けても(意識的、無意識的に)それを越えることは容易なので、制限は無意味、ということです。一般民衆がするのではなく、権力者が先導することですからね。 anima-mundiさんがどういう疑問をスタート地点として、この質問に達したのかを推測するに、おそらくアメリカの民主主義と「実際」にギャップを感じたからではないでしょうか? 表に見えている「目的」だけでなく、裏側に隠れている「目的」(本質)に目を向けるようにすることで理解が深まると思います。 これは目的に限らずすべてそうです。見えていることだけで満足せず、自分に見えていない事に目を向けて気づくようにしていくべきです。

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。確かにイデオロギーは国内に向けたもので、それを達成するための抵抗権やら革命権などに触れたものがほとんどな気もします。 国外との関係に対して何か述べているイデオロギーをご存知でしたら、教えていただければと思います。

anima-mundi
質問者

補足

直接民主制は一つの手段だと思うのですが、それがヒトラーのような独裁者をうむようなことにもなります。このようにイデオロギーの中に内包された危険性について検討できたらと思います。

  • hhhozaki
  • ベストアンサー率50% (60/120)
回答No.1

民主主義が主題の戦争は極めて少なかったと思います。 古くは南北戦争やメキシコ戦争は歴史的判断では経済 が主題の戦争ですし、第二次世界大戦は反ファシズム 的要素が強いですが、経済的利害関係も動機としては ありました。 その後の戦争や反政府組織への武器援助を含めてアメ リカ経済圏の確保や世界の自由主義経済圏の防衛・確 保のための軍事介入も多くありました。 今のイラク戦争も同様です。 つまり「民主主義」のためという名を借りた戦争をア メリカは多くしてきたと言うことではないでしょうか。 戦争の大儀としてイデオロギーを利用してきたといった方が良さそうです。 ちなみにナポレオンのヨーロッパ侵略も「自由」が 旗印でした。現実はフランス軍の侵略的膨張でした。 アメリカは比較的早くから「民主主義」国家と生まれ ましたから、「民主主義」という大儀がないと国民を 納得させることができなかったのではないでしょうか。 旧ユーゴ諸国の軍事介入や以前の湾岸戦争は比較的「民主主義」の名に近いようですが・・・ ポルポトは理解できますが、レーニンと虐殺を結びつ けるのは、歴史的事実として無理があると思います。 スターリンなら理解できますが・・・

anima-mundi
質問者

お礼

ありがとうございます。スターリンと比較してもレーニンは、紛れもない大虐殺者の一人だと思いますよ。虐殺者数の比較をすれば見劣るでしょうが。今まで余りにも理想化されたイメージが流布されてきただけだと思います。 経済的利害だけが戦争の原因の全てだとは到底思えないのですが。共産主義というイデオロギーに対峙するための戦いが多々あったように感じています。

関連するQ&A

  • 中国をいま民主主義化したら今よりもっと社会が荒れる

    中国をいま民主主義化したら今よりもっと社会が荒れる気がしますがどう思いますか? あんな国土が大きい国を民主主義で上手くいくと思いますか? ロシアも中国も社会主義、共産主義なので国がまだ統一しているだけで民主主義にしたら民族が分裂して行く気がします。 本当に民主主義化が中国のためになるのでしょうか? ロシアも民主主義化したらすぐに内戦に突入すると思いますよ。 アメリカは民主主義化、民主主義化って言ってますけど、ロシアも中国も民主主義化に耐えられるか誰も保証出来ないでしょ。 内戦が始まったらその時はどうアメリカや日本は対応してくれますか? イラクやシリアのように放置しますか? 民主主義化しろー民主主義化しろーと言って日本もアメリカを支援して民主主義化して内戦に突入したら俺はもう知らんぞってどうなんでしょう。 中国を民主主義化しろと言っている人は民主主義化して中国が分裂して内戦が始まったら何をしてくれますか? 反政府のテロリストに物資という名の武器でも送って上げますか? 食料をイラクやシリアに送っている人どれだけいますか? 民主主義化しろって言って内戦起こって何も支援してないんじゃないですか? それで中国は民主主義化しろっておかしいくないですか? 民主主義化して内戦起こったらどうするつもりかまで考えてくれてますか?

  • 戦国武将ブームがどうも納得いきません。

    戦争って、自衛で戦う以外は大体、略奪と陵辱、虐殺がメインだったとおもうんですが、ドラマなどでは、そう言うところはあまり描かれません。 武士(武装勢力)の人口比を調べてみたら、7%くらいらしいです。 いろんな武将がヒーローとして描かれていますが、相当数が略奪と陵辱、虐殺を好む人格障害だったのではないでしょうか?

  • 朝日新聞報道のうち

    社是に照らして最も成果を挙げたのは次のどれでしょうか? 1. 日露戦争扇動→共産革命成功 2. 日米戦争扇動(鬼畜米英)→共産革命勢力伸長 3. 敗戦引きのばし→日本民族一億玉砕 4. 地上楽園宣伝→北朝鮮への奴隷提供 5. ポルポト賛美→大量虐殺隠蔽 6. ベトナム解放戦線共産革命勢力謀略隠蔽→南ベトナム滅亡 7. その他

  • アメリカがアフガニスタンに侵攻する理由

    アメリカがアフガニスタンに侵攻する理由 以下は私の簡潔な解釈です。 冷戦時、 ソ連がソ連側のアフガニスタン共産主義勢力を、 アメリカがアメリカ側のアフガニスタン反共産主義勢力(=アルカイダ)を、 それぞれ支援し代理戦争をさせる。 しかし、泥沼化し、米ソは撤退、取り残されたアフガニスタン、特に今まで散々戦争をさせられた挙句裏切られたアルカイダは困窮、報復テロ(=9.11(アメリカによるやらせ疑惑がありますが、ここでは真偽には触れません))、更にアメリカは報・報復としてアフガニスタンに侵攻=現在のアフガニスタン戦争。 という解釈ですが、テロへの報復が目的で14年間もアメリカは戦争をしてるんですか?(正直、たかが復讐のためにこんなに戦争をしているのか..?という風に思ってしまいます。これは私の感覚が国際社会とずれているのでしょうか..。) アフガニスタンは石油は出ないですし、私の社会科の先生も、「アメリカはアフガニスタン国内の混乱を収拾させてあげるため、そしてテロを根絶するためアフガニスタンに侵攻してるんだ、だからアメリカが世界の警察と言われてるのはここに理由がある」と仰っていました。(こんな背景がありながら世界の警察だなんて私は思えませんが。) 教えてください、お願いします。

  • ヴァンデ戦争をご存じですか

    フランスで虐殺事件が起こりましたが、その後広場に大勢の人が集まり 民主主義を守らなければいけないというような意見を口にする人がいました。 (言論の自由を口にする人が多かったかもしれません) ふとヴァンデ戦争のことを思い出したのですが、どれくらいの割合の人が ヴァンデ戦争のことを知っているか気になりました。 知っているか、否かをお教えいただけませんか。

  • 民主主義は 日本人のお家芸か

     江上波夫によれば  ▲ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  騎馬民族の社会〔は〕民主主義的 主知主義的 機能主義的 国際主義的といったような 共通な特徴をもち 優れて人間中心で すべての民族に解放的な 自由な性格の 実力優先の社会であった・・・。 (『江上波夫の日本古代史――騎馬民族説四十五年』1992 p.347)  征服王朝が征服している場合は武力による場合ももちろんありますが むしろ軍事力によってではなく 文化的に同化したり 政治・経済的に合作したり 結婚や買収や 盟約や談合や 外交手段などで 戦争による場合と同様な成果をあげて 相手を服属させたり 仲間に入れたりする無血征服の場合が多い・・・。(同上 p.289) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  ☆ ここで 《買収》に注目します。しかも 現代の企業買収の場合です。  【Q.1】 ある日とつぜん おれの持ち物になったと言って 会社を乗っ取って 顔を表わすことは 民主主義的ですか?  【Q.2】 このようなM&Aに逆らうほうが 民主主義的ですか? 言いかえると その昔 無血征服説によれば 先住民(つまり 大方のわれわれです)は――企業ではないかも知れませんが―― おそらく 《国譲り》をしました。《和を以って貴しと為す》については あたらしく指導的地位に立った人びと(=天つ神)が 先住民(=国つ神)に《同化》した結果 そういうふうなならわしが 出来あがったのだとすれば もしそうだとすれば 天つ神(=そういう新来者たち)も 国つ神(=先住民)も ともに 民主主義的であったことになります。広くM&Aは 民主主義的ですか? 民主主義のために そうしたと言えるでしょうか? 国家のその形態として 二階建ては 民主主義に抵触しますか?  ・ ちなみに アマテラスとスサノヲとは 姉と弟であると古事記等は 記しています。  ・ また 現在あるわたしたちは みな それぞれ 万世一系として――記憶も記録も さかのぼれば 定かではなくなりますが それにはまったく関係なく―― 生まれて来ています。側室による出生は少なく 養子縁組による家の継承は多くても 生物学的には 万世一系です。例外はありません。  ・ 唐突に言えば   【Q.3】 従業員民主制というような制度もしくは ならわしは 将来に向けて 実現可能ですか?

  • 朝日新聞の悪さは他メディアと同列

    と、池上彰氏は論じています。 http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4360 しかし、朝日新聞は、戦前から一貫して日本民族を滅ぼす意図をもって情宣してきました。 朝日新聞は、日米戦争を煽って共産勢力に漁夫の利を得させようとし、あわよくばと、日本民族の一億玉砕を画策しました。 また、地上の楽園と宣伝して、多くの日本人を奴隷として北朝鮮に差し出しました。 文化大革命の絶賛や北朝鮮による日本人拉致の否定について今となっては口をつぐんでいます。 アジア的優しさにあふれるカンボジア解放勢力と讃えたポルポト政権が大虐殺をしたことは後に判明しました。 生活に溶込む抗戦と報道したベトコンは、南ベトナム人民ではなく北の共産勢力の謀略だったことも後日明らかになりました。 朝日新聞の悪さを他メディアと同列のように論じてよいのでしょうか? http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4360 しかし、朝日新聞は、戦前から一貫して日本民族を滅ぼす意図をもって情宣してきました。 朝日新聞は、日米戦争を煽って共産勢力に漁夫の利を得させようとし、あわよくばと、日本民族の一億玉砕を画策しました。 また、地上の楽園と宣伝して、多くの日本人を奴隷として北朝鮮に差し出しました。 文化大革命の絶賛や北朝鮮による日本人拉致の否定について今となっては口をつぐんでいます。 アジア的優しさにあふれるカンボジア解放勢力と讃えたポルポト政権が大虐殺をしたことは後に判明しました。 生活に溶込む抗戦と報道したベトコンは、南ベトナム人民ではなく北の共産勢力の謀略だったことも後日明らかになりました。 朝日新聞の悪さを他メディアと同列のように論じてよいのでしょうか?

  • 国家社会主義と共産主義の違い

    二つ質問があります。 一つ目 国家社会主義と共産主義はやっていることが同じなんじゃないのかと思っているのですが違いはあるのでしょうか?  私の主観ですが、   国家社会主義・・・生産手段が国有化で政治体制が独裁体制   共産主義・・・生産手段が国有化にすることによって富の平等を目指す。そのために共産党の独裁をする。 だと思うのですがどうでしょうか?  これだとすると共産党か他の政党かというだけで、共産主義は国家社会主義に含まれることになると思います。  そうすると国家社会主義ドイツ労働者党が反共を行っていたのは何なのか?という気がしてくるのですが?  二つ目、過去ログで何度も出てきている民主主義や資本主義、他いろいろの意味を見て自分なりにまとめたものが正しいか?を確かめたいのでよろしくお願いします。以下よろしくお願いします。  民主主義、共和主義⇔独裁主義  (みんなが決める) (1部が決める)     資本主義  ⇔社会主義、共産主義  (生産手段、私有) (生産手段、国有)  また共産主義を実現する過程という意味では、  資本主義社会⇒社会主義社会⇒共産主義社会 の順で起こり  社会主義社会は生産手段を国有化したことによって富が平等な社会  共産主義社会は更に生産力が高まり欲しいものを欲しいだけとれる社会 どうでしょうか?あっているでしょうか?

  • なぜアメリカはテロ国家北朝鮮に甘いのですか?

    なぜアメリカ合衆国は拉致事件を起したり幾度とない警告をしたのに 核実験を強行するミサイルも打ち上げるテロリスト国家北朝鮮、 すなわち朝鮮民主主義人民共和国に対してここまで甘いのですか? イラク戦争の時の勢いはどこへ行ってしまったのでしょうか? 大量破壊兵器を持っていなかったのに攻撃されたイラク、 大量破壊兵器を保有していると明言しているのに攻撃されない北朝鮮。 アメリカのこの適当な攻撃対象とすべき悪の基準は何なのでしょうか? イラク戦争当時の心境から考えれば、アメリカに敵対する勢力は 全て叩き潰す、テロ事件でアメリカが被害をこうむるのならば、 生きるためにはアメリカはありとあらゆる悪の芽を幼い内から ついばんでゆく、と言う考えではなかったのでしょうか? そのためのアメリカの悪の枢軸国家指定であり、そのための テロ国家指定であったと思うのですが。 アメリカはもうウサマビンラディンも殺した事だからどうでも良いや、 と言う感覚なのでしょうか?これらの勢力を放置していては、 確実にアメリカはまたテロリズムで泣きを見ると思うのですが。 もちろん日本も泣きを見ますね。いずれにしろそんな感覚があるのに、 どうしてアメリカは北朝鮮にここまで大甘な政策をとるのでしょうか? そしてどうして中国朝鮮の口車にのせられて、日本国の軍保有や、 核武装に対して、一定の懸念を日本国に持ったりするのでしょうか? アメリカはもう敵味方区別がつかないのでしょうか? 残念な現状なのですが、なぜアメリカはテロ国家北朝鮮にここまで 大甘なのか思うところお教えくださると幸いです。

  • ナチスの虐殺について

    疑問があります。 なぜナチスは大戦中にユダヤ人を徹底的に迫害、虐殺するようなことをしたのでしょうか?総力戦のさなか、ユダヤ人を管理し、計画的に虐殺することはそれらに対する反抗も含めて大きな負担になったはずです。それなら例えば大戦中はアメリカの日系人部隊のように、ユダヤ人部隊なるものを作ってもよかったはずです。 ヒトラーの野望であるユダヤ人絶滅は、ヨーロッパを征服し、戦争に勝利するという本来のプランを達成した後で行えばよかったのではないでしょうか? 少なくとも戦争中はアメをちらつかせて、戦争に協力させるという手段もあると思います。 また、アインザックルッペンに代表される東部戦線のポーランド人やロシア人に対する大規模な虐殺も、大きな反抗を招いただけでしたし、そうなることも予想できなかったのでしょうか? タブーに触れる話題かもしれませんが、率直に疑問に思いました。お願いします。