UVテープの硬化とエキスパンドの関係、N2デシケータ保管の問題、そして有効期限についての質問
- UVテープはUV照射によって硬化し、粘着力を弱める原理で作られています。しかし、エキスパンドには不利な影響を与えることもあります。UVテープが日を置いて繰り返しエキスパンドを行った場合、テープが破れることもあります。
- UVテープにウエハを張り付けた状態でN2デシケータ保管は望ましくありません。N2雰囲気のデシケータ内ではテープが乾燥し、破れる可能性があります。ウエハの保管には他の方法を検討するべきです。
- UVテープの有効期限は、通常はUV照射の効果が得られる期限を指しています。また、粘着力や耐エキスパンド性の劣化がある場合もあります。
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ウエハダイシングテープについて
シリコンウエハを貼り付けるUV硬化型ダイシングテープ(以下UVテープ)について質問します。 ?.基本的なことですが、UV照射することでUVテープを硬化して粘着力を弱めるという原理ですか?硬化してしまったらエキスパンドに不利になると思うのですが。実際、エキスパンドを日を置いて繰り返し行ったらテープが破れた(割れた)経験があります。これはUVテープのデメリットと捉えるべきなのでしょうか? ?.UVテープにウエハを張付けた状態で、N2雰囲気のデシケータ保管はテープが乾燥するため望ましくないという話を聞きました(これが?のテープが破れた原因なのかどうかわかりませんが)。 が、ウエハに対してはN2デシケータが良いと思います。普通はどうするのでしょうか? ?.通常UVテープの有効期限とは何を指しているのでしょうか?UV照射の効果が得られる期限?粘着力そのものの期限?耐エキスパンド性の期限? 以上、テープメーカに聞けばわかることかもしれませんが、テープメーカとコンタクトとったことがないのでこの場を借りて質問させて頂きました。宜しくお願い致します。
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はじめまして。下記にご返答します。 ?に関して これはテープではなく、接着層に対してのものです。 従って、エキスパンド性には関わりありません。 ?に関して N2のデシケータに入れることによるテープへの弊害はありません。ウエハ保管を考えてもN2デシケータが適切です。 ?UVテープの有効期限は主に接着性に対する有効性 を指します。 UVテープに関わらず、ダイシングテープには、エキスパンドタイプとノンエキスパンドタイプがあります。内容を察するに、貴殿の工程はエキスパンド性を要している様ですから、エキスパンドタイプを選択すする必要性があります。エキスパンド性はテープの基材で決定されます。一般的には 【エキスパンドタイプ】 ・PVC(塩化ビニール) ・PO(ポリオレフィン) 【ノンエキスパンドタイプ】 ・PE(ポリエチレン) エキスパンド量が多い場合は、POよりもPVCをお勧めします。但し、PVCは環境負荷物質ですからISO14000等を取得している場合や客先等と環境負荷に関して締結している場合においては取り扱いに注意が必要です。現在使用の材質が何であるのか不明ですが、もしエキスパンドタイプであれば、ダイシングでのカッティング条件(フルカット時のテープへの切り込み量)ダイボンディング時のエキスパンド量の条件見直しが必要でしょう。
その他の回答 (2)
エキスパンド品とのことですから、破れに対して照射条件や保管条件は関わり無いと考えます。 この場合、過剰なエキスパンドに問題があるものと思われます。 一旦エキスパンドを行なった物に対して10回以上も繰り返しエキスパンドを行なうのは好ましくありません。エキスパンドを行なう事により、その都度テープには過大な引っ張り力が加わりますから、繰り返し作業時におけるテープへの傷発生やダイシング時の切り込みバラツキによる深さ大の箇所へ負荷が集中し、そこを起点に破れるものと推測します。 私の経験上、3回程度までが許容値であるものと考えます。ちなみにUV後長期保管で破れではなく、テープからのIC脱落は発生していませんか? 可能であれば、ウエハーはエキスパンド1回分毎に マニュアルダイシングにて分割切断して、使用分だけ テープへ再マウントしてダイシングを行なって使用するのが得策でしょう。作業効率上問題があるのであれば、ウエハーを2分割して現状の1/2のエキスパンド回数にする等の工夫も考えられます。 再度述べますが、UV後半年間で10回のエキスパンドは好ましくありません。
お礼
ありがとうございます。 単純に使用限度を超えたということですね。 量産用に入手したウエハを結局、実験などで小分けにして使用していたため、半年で10回程度と普通じゃない使い方をしてしまいました。 以後気をつけます。
以下のURLが参考になるかと思います。 事業部は違いましたが、元社員です。
お礼
ご紹介ありがとうございます。 参考になりました。
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