台湾と韓国：同じ日本統治を受けて

質問

一方は親日国でもう一方は反日国です。
ということは韓国の反日はかなりの部分がフィクションに基づいたものなのでしょうか？　自国を統合するために反日を利用したのでしょうか？

回答No.9

92128bwsd

台湾は日本が統治する前に清の領土でそれほど強い統治ではなかったらしいですが多民族の台湾としてのアイデンティティーが弱い中で日本統治になって、少数民族の弾圧や差別もそれなりにありながら当時としては同じ日本国として良い統治した事が評価されているようです。台湾でも日本統治時代の少数民族虐待に関する映画なんかあるんですよ。その後大陸から逃れた蒋介石の政権の統治がひどかったらしく元々台湾にいた内省人と言われる人たちの中で日本統治時代が良かったと言う考えが強くなったようすが、戦後蒋介石とともに台湾に逃れた大陸からの外省人は日本の侵略や南京大虐殺の記憶は語り継がれていて決して親日ではありませんでした。私は外省人の息子と友達で、複雑な心境を聞かされたものです。ただ蒋介石自身が敵であった日本に融和的な姿勢であったので個人個人には良くも悪くもいろいろな感情がある中で全体では親日が育ってきたと思い、今は中国を牽制する気持ちと若者カルチャーの親和性からさらに親日になってきています。
その点朝鮮は台湾と規模が違います。日本統治前に曲がりなりにもアイデンティティである李王朝があり、日本人からすると古い話と思うでしょうが、倭寇や豊臣秀吉の侵攻まで遡って日本に良いイメージを持っていない中で、よりによってその日本に統治されたと言う屈辱は少なからずあると思います。朝鮮と台湾を比べた場合朝鮮統治が目立ってひどかったと言うことは無く、両者とも当時の世界の植民地支配の常識では異例に寛容なものだったと思います。朝鮮は国体はともかく人口規模から言って武断統治の植民地経営は成り立たないと言う日本側の読みはありました。戦後韓国は建国時には日本が作った経営システムしか無く、一方で日本の統治システムを延長させるわけにもいかず反日を国是に据えて国づくりを進める一方でいたるところで日本のシステムを引きずったと言う矛盾があります。その後、親日の朴正煕がクーデターで政権を握って日韓基本条約が結ばれて戦後処理が完了した事になるのですが、実は戦後の賠償を含めた条約だけでその後日本に対する国民感情まで収まった国はありません。インドネシアなど東南アジアの国々では日本が経済成長を背景に何事もなっかたように進出して利益を上げることに対する強烈な反発がありました。それを反省して日本は現地に対しての技術移管や教育、インフラ整備などを通したソフト面で問題解決に力を入れ、また自国の復興のために恨みを捨てて日本との経済協力を優先させた現地のリーダーたちの政策もあって、今の友好関係ができたところがあります。
日韓に関して言うと、東南アジアで終わっているソフト面での解決が終わっていない、あるいは終わらなかったと言うのが全てでしょう。どっちがどう悪いなんて言う話は置いておいても、東南アジアや台湾とは状況が違いすぎます。反日を国是にされたらかないません。豊臣秀吉を持ち出されてもピンときません。一方的なソフト面の援助が必要な段階は過ぎてしまって糸口が見えないです。

お礼

＞一方的なソフト面の援助が必要な段階は過ぎてしまって糸口が見えないです。

まあたいへんな隣国です。
このような国に対して日本がとる対応は、
行かない、買わない、教えない、関わらない
だと私は思います。