神様の定義

質問

「天照大御神」は日本の国の主祭神ですが、「天之御中主大（御）神」、「国常立之大神」は何の主祭神になりますか。
よろしくお願いします。

回答No.1

eroero4649 · ベストアンサー

＞「天照大御神」は日本の国の主祭神ですが

っていう考え方が出てきたのは、明治以降になってからなんですよ。元々江戸時代までは日本神道というのは統一されておらず、それぞれの地域でそれぞれにやっていて、八百万の神様たちの間に明確な上下関係はなかったんですね。フラットでアバウトな関係だったのです。

日本神道には、経典（お経や聖書のようなもの）もなければ、教祖やそれに準じる人々、また教えそのものも存在しないんですね。ただ存在するのは「儀式」だけなんです。だから日本神道を仏教やキリスト教やその他の宗教と同じように考えるとひどく混乱することになります。
日本で一番多い神社は「稲荷神社」ですが、青森県にある稲荷神社と千葉県にある稲荷神社の間に相関関係はまずありません。お稲荷さんという存在そのものがよく分かりません。狐が化身として祀られているところが多いですが、そうじゃないところも多くあります。稲の字から、農業と関わりがあったであろうことは推測されますが、稲荷神社に恋愛成就の祈願をしてはいけないのかというと、そんなことはありません。合格祈願をしてもいいのです。ただ、太宰府天満宮のようにそれを売りにしているところもあります。
だからほとんどの神社では、合格祈願から安産祈願に至るまでほぼ全種類のお守りを幅広く用意しています。戦さの神様だといわれる鹿島神宮にも安産のお守りは売っています。

神社の神様は「なにをやってもいいし、誰がなってもいい」のです。役割分担や線引きは何もありません。京都の伏見稲荷神社では、「麻雀放浪記」などで知られる作家の阿佐田哲也氏を「ギャンブルの神様」として祀っています。かつてはプロ野球選手の佐々木主浩さんが「大魔神社」の神様として祀られていたこともあります。生きている人がなったっていいのです。だから天照大御神が日本の主祭神って思想そのものが神道の歴史的には間違いなんです。あれは、明治政府が日本を近代化するにあたってキリスト教に習って取り入れた考え方に過ぎないんですよ。例えば東京の神田明神の主神は天照大御神って建前になっていますが、本当はあすこで祀られているのは平将門なんです。将門の首塚にある説明書きに書いてある神社の名前は神田明神なんですよ。でも明治時代に明治天皇が行幸するときに「逆賊だったやつを祀った神社を天皇が参拝するのはマズい」ということで無理やり天照大御神を祀ったのです。「それもアリ」なのが神道というものなんです。

お礼

そうだっだのですか。
勉強になりました。
大変ありがとうございます。