• 締切済み

「ために」の意味が目的か原因かについて

日本語を教えています。 「ために」には、目的を表す用法と原因を表す用法がある、と先日教えました。 「名詞+のため(に)」を使った例文で、生徒達の間で意見が分かれ、わたしも説明が上手にできませんでした。 a. 修理のため、ガス会社の人に来てもらった。 b. 修理のため、水道は使用禁止です。 aは目的で、bは原因・理由、だとわたしは思うのですが、 ある生徒は、 aの意味は、「修理するからガス会社の人に来てもらった。(理由)」 と言います。 この例文の前に、目的の場合は、現在は実現されてない事柄が「ために」に付く、という説明をしたんですが、aもbも修理はまだ行われてないことだから、この説明では納得できません。 目的か原因かをはっきりと区別する必要はない、とも思うんですが、生徒の疑問から逃げてるような気がして、すっきりしません。 どなたか教えてくださると嬉しいです。 お願いいたします。

みんなの回答

  • hakobulu
  • ベストアンサー率46% (1655/3578)
回答No.3

a の場合、どちらの意味も可能でしょう。 該当語彙の辞書語釈を確認することによって解決することは多いようです。 以下、大辞林より。 「目的」=実現しよう,到達しようとして目指す事柄。めあて。 「理由」=なぜそうなったかという筋道。また,なぜそうするかという根拠。わけ。事情。 「原因」=ある物事や状態を引き起こしたもとになった事・出来事。 今回の例文の場合、「原因」は除外して良いでしょうから、目的と理由の用法について是非を考えてみます。 a. 修理のため、ガス会社の人に来てもらった。 : ○ 修理を目指して、ガス会社の人に来てもらった。(目的) ○ 修理というのが、ガス会社の人に来てもらった根拠だ。(理由) (どちらの用法も可能) b. 修理のため、水道は使用禁止です。 : × 修理を目指して、水道は使用禁止です。(目的) ○ 修理というのが、水道を使用禁止にする根拠です。(理由) (水道を使用禁止にしたからといって、そのことが直接、修理につながるわけではない、という点に着目)

teadybearbear
質問者

お礼

ありがとうございます。 aの文は理由・目的、どちらでも解釈可能なんですね。 ある生徒はbを目的だと主張していて、これにもうまく説明できなかったんですが、hakobuluさんのおかげで「水道を使用禁止にしたからといって、そのことが直接、修理につながるわけではない、という点」に気づくことができました。

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.2

a. 修理のため、ガス会社の人に来てもらった。 →修理のため、ガス会社の人を呼んだ/がやって来た。(単純目的接続) →修理をして欲しいので、ガス会社の人に来てもらった。(事態説明接続) →修理が必要だから、ガス会社の人に来てもらいたい。(話者主観接続) 参考例文) 「山木と河合とが修理のため牧場の自動車小屋へ行くと…」(海野十三「火星探険」) 「修理のためにそこに置いておいた靴です。」(フランツ・カフカ「城」原田義人訳) 「歩道と車道とに跨って、道路修理のため、細かく破砕した小砂利が積んであった。」(豊島与志雄「庶民生活」) b. 修理のため、水道は使用禁止です。 →故障のため、この水道は使用禁止です。(単純原因接続) →修理が必要なため、この水道は使用禁止です。(単純理由接続) →修理中のため、この水道は使用禁止です。(単純理由接続) →故障なので、この水道は利用不可です。(事態理由接続) →故障だから、この水道は使用禁止です。(話者主観接続) 参考例文) 「内部の器械の故障のために働きがわるくなると 」(海野十三「人造物語」) 「心身の故障のために職務を執ることができないと決定された場合を除いては、」(「日本国憲法」) >「修理するからガス会社の人に来てもらった。(理由)」と言います。  : そのままでは非文に近い不明瞭さが残ります。 原因→理由→対応→結果 この装置は故障しており、→修理が必要なため、→目下、ガス会社の人を呼んでいます。→その間は使用禁止です。 故障になっており→修理が必要なので→ガス会社の人を呼んでいます。→その間は使用不可です。 故障のため→修理が必要だから、→ガス会社の人に来てもらいたいのだ。→その間は使用禁止としています。

teadybearbear
質問者

お礼

詳しい解説をありがとうございました。 参考例文まで出していただき、感謝いたします。 これを踏まえて、生徒にうまく説明できるようにします。

  • marisuka
  • ベストアンサー率38% (638/1650)
回答No.1

>ある生徒は、 >aの意味は、「修理するからガス会社の人に来てもらった。(理由)」 >と言います。 じゃあ「修理するから」と言えばいいじゃないですか。そう言えば「理由」になります。ということは、それと違う言い方「修理のため」は目的ですよ。 bの文は、この文自体が未完成というか、あいまいさを残してしまっています。例文とするには向いていない悪文では? 「修理するため、使用禁止」なら目的。現在は実現されてない事柄だから。 「修理しているため、使用禁止」なら理由。現在は実現されている事柄です。でもそれだったら普通「修理しているから」と言いますよね。「ため」で理由を表すっていうのが、かなり限定的な使い方なんじゃないでしょうか。

teadybearbear
質問者

お礼

例文は、わたしもわかりづらいのを選んでしまったと思います。 「ために」で理由を表すのが限定的、というわけでもないと思うんですが、もっとわかりやすい例文を使うよう心がけます。 ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 他動詞の目的語を教えて下さい

    他動詞の目的語として名詞相当語句がくるんですんよね? 名詞相当語句として、 不定詞の名詞的用法 動名詞 That節 名詞節 間接疑問文 これらの例文を教えて下さい

  • more a function ~の意味を教えて

    ~more a function~の用法について教えてください たとえば Success is more a function of consistent common sense than it is of genius. のような使い方ですが,意味を教えてください. 特に,なぜmoreの後に名詞が続くことができるのかわかりません. たとえ,それがわからなくても,例文の意味がわかれば助かるのですが. まとめますと, (1) more a 名詞という用法はあるのか? (2)上記例文の意味は? (3)上記例文以外の例文を作ってください の3点について教えてくださると助かります.よろしくお願いします.

  • 副詞的目的格

    前置詞を付けず、名詞だけで副詞として働くことがある、というのが副詞的目的格の説明としてあります。これだと前置詞の省略というのが前提のようですが、two hours in advanceなどのtwo hoursも名詞の副詞用法ですよね。

  • 不定詞の副詞用法

    の目的を表わすものがありますが、そのとき不定詞が完了形になることはありますか? あれば例文も教えてください。 また、不定詞の完了形は、不定詞の名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法のすべてに使われるのでしょうか?

  • 「自分」の意味(2)

    日本語を勉強しています。よろしくお願いします。 下記A,B例文の中の「自分」は、だれを指しているかを教えていただけますか。 例文A ○○先生は生徒たちに自分の研究室を掃除させた。  →「自分」=○○先生 例文B 太郎は次郎に自分の宿題を訂正させた。  →「自分」=>太郎?次郎?  「自分」の意味をはっきりしたいときには、どういう表現がありますか。  ?太郎は次郎に太郎の宿題を訂正させた。  ?太郎は次郎に次郎の宿題を訂正させた。  また、日本人同士の間では、どういう感覚でこのような事柄を表し、他人の発話の意味を捉えるのでしょうか。  教えていただけますか。 日本語を勉強しています。不自然な日本語表現がある場合には、ご指摘ください。

  • 副詞的目的格について

    副詞的目的格について 1.next year(来年)やlast year(昨年)は、副詞的な働きをする「副詞的目的格」であり、前置詞や冠詞は付けません。しかし、これにtheを付けて the next yearやthe last yearにすると、(ここ一年)や(次の一年)という意味になり、名詞句になる。その理由がわかりません。 theという冠詞が付くことと、名詞句になるのだとすると、the whole day (1日中)やthe whole time(終始)が副詞的目的格であることに辻褄が合わないと思いました。 the wholeというのが限定形容詞の用法であるため、the whole 名詞であれば名詞句としてではなく、副詞的目的格と考えられるのか とも考えたのですが、良くわかりません。 また、last next that this all などに名詞が付くと、副詞的目的格と成りやすいなどとロイヤル英文法などには書かれていたのですが、the wholeについては何処にも書かれていませんでした。 the whole+名詞 も副詞的目的格に成りやすいのでしょうか?

  • スペイン語の間接目的格人称代名詞について

    スペイン語の間接目的格人称代名詞について 参考書の例文に、 (1)Roberto escribe una carta a María. (ロベルトはマリアに手紙を書く) (2)Roberto le presta esta novela a Pepe. (ロベルトはぺぺにこの小説を貸してあげる) とあったのですが、なぜ(1)の文章には、escribeの前に la がないのでしょうか? 他にも多くの例文で、動詞の前におく間接目的格人称代名詞があるものとないものがあったりして、混乱しています。 動詞の後に「a+人」を示す語がある場合、動詞の前に置く間接目的格人称代名詞は省略可能なものなのですか?

  • コンマ無しの関係代名詞

    仮説(A):「非制限的用法」において コンマ無しの "that" で済ます場合が非常にたくさん見られる 仮説(B):「非制限的用法」において コンマ無しの "which" で済ます場合が非常にたくさん見られる ここでは「非制限的用法」は、固有名詞<<など>>を関係代名詞で修飾するのですがその際にコンマを使わない、という意味です。厳密には「非制限的用法」とは言わないかもしれませんが、考えは伝わると幸いです。 たとえば (A)the Third Army that was arrayed in... (B) the Third Army which was arrayed in... のような場合です。 学校では"the Third Army" は固有名詞なので必ずコンマ有りの非制限的用法でなければいけないと教わりました。でも上のような例が数多くみられるはずです。 質問:仮説(A) と(B)のどちらが妥当?例文(A)と(B)のどちらが多く見られる?英語と米語の違いは?学校で教わった文法は結構フォーマルな英語でも無視されてる? よろしくお願いします。

  • 目的を表すto不定詞の使い方

    ある大学受験参考書(『大矢英作文講義の実況中継』)の中で、「目的と行為が直接に結びつかない場合」には目的用法の不定詞ではなく、so that 構文を用いるように書いてあります。 (1) Draw me a map for me not to get lost. (2) Draw me a map so that I won't get lost. (1)は△で、(2)が正しいそうです。 地図がなくとも迷わないこともあるし、逆に地図があっても迷うときは迷うので、不定詞は適切ではない、と説明があります。 この説明に従うと、例えばスワン『現代英語用法辞典』に掲載されている。 I'm going to Austria to learn German. この例文も不適切になるように思われます。「目的と行為との直接的な結びつき」を解説している文法書を見つけられなかったので、どなたか教えてください。文献の教示でもかまいません。

  • 間投詞的なalsoのニュアンス

    「AならばB」の「ならば」のように読めることもあるけれど 同じ用法の他の例文を見るとやはり違うと感じることもある…。 あまり文中で重要な意味を持つ語ではないとわかっていますが、 モヤモヤしていて。 もし、うまく説明できる方がいらっしゃいましたら、お助けいただけますと嬉しいです。 よろしくお願いいたします。