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続【「ので」と「ため」の違いについて】

kine-oreの回答

  • kine-ore
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回答No.29

#27です。 >当方が最初に書いた【ので】の制約1)は、こう考えたほうがよいということでしょうか。  : そうです。 >制約1) 例3 遅刻したのは、電車が遅れた{から/×ので/ため}です  : これは{から/ので/ため}の部分が異なるだけの同じ文型なのではありません。 ここでの{から/ため}は接続助詞ではなく副助詞「から」の準体助詞用法、また名詞「ため」の形式名詞用法での名詞述語文(同定文)ですから反転できます。A=Bです。→B=Aです。 私が遅刻したの=電車が遅れたから です。(遅刻した理由として電車の遅れを述べる) 電車が遅れたから=私は遅刻したの です。 私が遅刻したの=電車が遅れたため です。 電車が遅れたため=私が遅刻したの です。(遅刻した原因として電車の遅れを述べる) 一方、「ので」は従属節を受ける接続助詞として、 電車が遅れたので→私は遅刻したのです。(遅刻を申し立て、その理由を述べる) ですから「ので」はやめて、ほかの助詞でも準体助詞用法に置き換えれば名詞述語文にできると付け加えただけの意味です。それ以上の深い意味はありません。 私が遅刻したの=電車が遅れたの です。 私が遅刻したの=電車が遅れたせい です。 私が遅刻したの=電車が遅れたおかげ です。 >ただ、〝専用〟とまで言えるか否かは疑問も感じますが。  : 〝専用〟と言い切るのは、あくまでも初心者に語用を分からせる近道としてであり、その骨子の断定的な説明、つまりは方便です。 それを習得する過程で、あらためて有効な疑問が芽生えるなら、それは進展の証しです。 ただし、その骨子を理解しようとしないで、ひたすらアラさがしを求めるようならその生徒は窘めなければなりません。初心者に限った教育的指導です。 例えば、球の体積を求めるのに、 S=4/3πr^3が分からない生徒なら、半径を三回掛けて12倍すると教えるようなものです。 あるいは、点音源の防音効果について、微積分を用いず、三角法での距離減衰で教えるようなものです。 それを、点音源などあるかとか、音の高さはどう考慮するんだとか、障壁の吸音や反射効果を見逃すわけにはいかないだろうなどと言えるようなら、その子にはもっとレベルを上げれば善いだけです。 >例文を見る限りは、「そういう傾向がある」くらいしか言えない気がします。<せい>の位置づけも……。  : ならば、どうぞご自分でそうではない例文を「せい」「から」「ため」「ので」「て」を総て入れた単一の例文を是非お見せください。それが、明らかに私のそれより優っているようならこの主張は取り止めましょう。 >冒頭の2段落の記述はほぼそのとおりだと思います。 >感覚的にはわかる気もしますが、あまりにも微妙でなんとも言えません。当方なら、△にする理由が見つからないので、全部○にするかもしれません。  : 「冒頭の2段落の記述」が理解できるのなら、より相応しい「から」○があるのだから、「ので」は次点△になるだけです。副詞用法とはつまりは単一文のそれであり、つまりは「ので」がもっともベーシックに生きる従属節を持つ複文ではないだけの理由です。 >こういう考え方ならわかります。これが永野賢説までいくと、首を傾げてしまいます。 一つの文を見て、品詞分解する。またその違いにだけ着目して、その違いを解き明かそうとするという手法は、もはやその有効性を失いつつあります。  雪は降る  雪が降る ーーーーーー 差異=はorが(つまり、助詞の性質の違い) 今や、こんな「文の意味は語の意味の総和である」といった感覚では解き明かせないことが指摘されています。 「その助詞やその文型と状況との間に、あるダイナミズムが働いた結果、文にそのような意味が生ずるのであって、状況が語用論的に外から文に意味を付加するのではないからである。」(尾上圭介「文の形と意味」(「現代日本語必携 2000年」學燈社)) むしろ構文論においては、遥か昔、松下大三郎が区分した「主観的表現」と「客観的表現」という呼び分けがありました。一方、スイスの言語学者が使ったラテン語のディクトゥム(言表事態)を包み込むモドゥス(言表態度)という観点が育ち、やがてその容れ物としてのモドゥスにも、述定文中における中核(断定・推量など)と外郭(感動)、そして伝達文での中核(命令・呼び掛けなど)と外郭(もちかけ)など多層の「包み紙」があり、その色合いによって老若男女の位相の異なりも生まれているとされています。 参考:芳賀綏「日本文法教室」(東京堂) それはまた拡大して、「主観性の言語化されたものをモダリティと見る立場」(益岡隆志「モダリティ」(「現代日本語必携 2000年」學燈社))も生まれてきました。 一方、山田孝雄以来の、述部と叙部の諸要素の相関については、「北原保雄は「日本語助動詞の研究」1981年において精密化している。叙部の各要素と述部の各要素とは、同心円状に結び付き合う関係にあるので、叙述構文の構造を比喩的に「玉葱型構造」といい、一方、題説構文は題目部と解説部が平衡関係にあるので「天秤型構造」という。」(小池清治「現代日本語文法入門」ちくま文庫) 単純に「主観的」といったところで、少なくとも以上のような、その後の「文の成分」をめぐる研究について学ぶべきことが教える側には残されていると言えます。 一方、中学生や日本語初級者に対しては、「ば」や「から」また「ので」は「順接の確定条件」として次のように使われるという言い方になるでしょう。 新しいから丈夫だ。 (新しい+(しかも)(新しいという根拠からも)丈夫だ) 高いので買えない。 (高い→(それが理由で)買えない) 解けば、難しい問題ではなかった。 (解いてみた=簡単な問題だった) また、次の序詞の種類に注意しましょう。 月が出てから出発しよう。(格助詞) 月が出たから明るい。 (接続助詞) 参照:「基礎からよくわかる「文法」の学習」 http://www.itsuki-s.co.jp/material/05.htm

1311tobi
質問者

お礼

>ですから「ので」はやめて、ほかの助詞でも準体助詞用法に置き換えれば名詞述語文にできると付け加えただけの意味です。それ以上の深い意味はありません。  この点に関してはよくわかりました。ありがとうございます。 >その骨子の断定的な説明、つまりは方便です。  そう考えることにします。 >それが、明らかに私のそれより優っているようならこの主張は取り止めましょう。  本題とはあまり関係ない気がするのでパスさせてください。 >単純に「主観的」といったところで、少なくとも以上のような、その後の「文の成分」をめぐる研究について学ぶべきことが教える側には残されていると言えます。  当方にはむずかしいと思います。 >より相応しい「から」○があるのだから、「ので」は次点△になるだけです。  両方ともふさわしい場面もあると思います。その場合は当然「ので」も○ですよね。  たいていの場合、なんらかの制約があって「ので」がやや不自然に感じられる場合でも、×にはならないと思います。  すでに話が出ている〈女性に好んで「ので」を多用する傾向がみられる〉(No.1の『日本文法大辞典』の記述)などの傾向も無視できないでしょう。これも極論すれば単なる好み{なので/△ですので/だから/ですから}、「から」が×ということではないはずです。 ※当方の語感だと、やはり「ですので」は△になります。≒【ので】の制約5)。当方の語感がヘンなのかもしれません。 >一方、中学生や日本語初級者に対しては、「ば」や「から」また「ので」は「順接の確定条件」として次のように使われるという言い方になるでしょう。 「ば」の話はパスさせてください。 >新しいから丈夫だ。 (新しい+(しかも)(新しいという根拠からも)丈夫だ) >高いので買えない。 (高い→(それが理由で)買えない)  これを「新しいので丈夫だ。」や「高いから買えない。」にかえると×なのでしょうか? 文の意味は大きくかわるのでしょうか?  当方は「新しいので丈夫だ。」は少し不自然に感じます(理由はいまだにわかっていません)が、×とは思えません。意味も大きくかわりはしないと思います。  当方の元々の疑問は、このあたりの単純なことなんだと思います。  ほぼ同じように使えるが、【ので】の制約1)のような場合は「ので」は使えない。 「から」は「格助詞」と間違えないように注意する。  細かなニュアンスとしては下記のような傾向がある。  1)話し言葉的か書き言葉的か 2)「ので」のほうがやや少し丁寧 3)主観的か客観的か  くらいでは説明になっていませんか?

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