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マル経を現代風にバージョンアップできませんか?

マルクス経済学は商品価値が労働投入量で決まる、と考えている時点で現在の主流派経済学と折り合わないそうですが、商品価値が限界効用で決まる、と考えても、 マルクス風に考えれば企業が労働者を搾取しているのは変わらないでしょうから、そういうところだけ調整すれば現代版のマルクス経済学を打ち立てることは可能なんじゃないんですかね? 微調整をいくらやっても考え方はマルクスに変わらないから、誰もやろうとしないだけでしょうか? それとも商品価値の問題を別にしても、どう転んでもマルクス経済学を現代経済に当てはめることができない、決定的な理由があるのでしょうか? というか世のほとんどの企業が労働分配率を合理的に決めている、労働者の取り分はこれ以上いじりようが無い、というのであれば、そもそも「搾取」という考え方が成立しませんよね?そういうことでしょうか? 労働分配率が合理的に、公平な考え方に基づいて決まっている、そういうことは決して無い、と私は思ってますが…

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  • at9_am
  • ベストアンサー率40% (1540/3760)
回答No.3

> マル経を現代風にバージョンアップできませんか? できるかもしれないけれども、私には全く思いつかないですね。 マルクス経済学の復権を目指した試みはかつて存在しましたが、結局は現状でほとんど広がりを見せないままに終わっています(今もやっている先生がいらっしゃいますが)。 > マルクス風に考えれば企業が労働者を搾取しているのは変わらないでしょう 労働者が搾取されている、というのは間違い。 少なくとも近現代の労働を考えると、職業選択の自由がありある程度自由に就職・離職ができるという社会体制の下では、労働者は(搾取されているのであれば)離職するはずです。 > 労働分配率を合理的に決めている、労働者の取り分はこれ以上いじりようが無い 現状として考えた場合には、充分に合理的だと思いますが。 労働分配率は、要するに労働者の給料部分ですが、物凄く単純化してしまえば労働の需給で決まります。 勿論、労働市場においては価格が硬直性を持つ、などの問題や法律的な縛り(例えば最低賃金等)があり、更には不完全情報などの問題があるとは指摘できるでしょうけれども、市場を通じた調整という形から、恣意的な決定の影響が極めて小さいという意味において充分に合理的です。

noname#204885
noname#204885
回答No.2

そういうところだけ調整すればと言いますが、労働価値説を放棄したらさすがにマルクス経済ではなくなるでしょう。出来上がりが全く同じものでも、人が作ったのと機械が作ったのでは価値が異なる…と言う思想はマルクス主義の根幹です。 私の私見ですが、最近のマルクス経済は、むしろ商品価値と貨幣価値は異なるのだと言う解釈で生き残りを図ってきているように思います。 いささか感傷主義のようにも見えますが、フェアトレードのような概念を今の自由主義経済で説明するのは難しいので、見方としては面白いですし、こちらの方がよほどマルクスっぽくて好ましいと思います。

回答No.1

>企業が労働者を搾取しているのは変わらないでしょうから、 その基本的考え自体が時代遅れですので、どうしゃちほこ立ちしても、「現代版のマルクス経済学」は成り立たないでしょう。 >微調整をいくらやっても考え方はマルクスに変わらないから、誰もやろうとしないだけでしょうか? 違います。根本的に間違っているので、微調整も何も、手の施しようがないのです。 >世のほとんどの企業が労働分配率を合理的に決めている、労働者の取り分はこれ以上いじりようが無い、というのであれば、そもそも「搾取」という考え方が成立しませんよね? 殆どの大企業には労働組合があります。労働分配率は企業と労組の合意で決められています。労組の無い企業とて、組合のある企業と労組によりきめられた世間相場を無視することはできません。そもそも「搾取」という概念も冗談で言うのは良いとして、実際には極めて偏った見方です。どの企業も儲けを100%労働者に還元しているところはありませんが、未還元の資金を企業の体力の維持向上に使用しています。これはまわりまわって、労働者の利益となってゆくものです。 マルクス主義の欠点の根幹は企業を性悪説でくくり、労働者を性善説でくくる点にあります。実際には良い企業家もいれば、悪い労働者もいます。良い企業家の企業には企業の成績が上がり、労働者の収入も増えているところがたくさんあります。悪い「労働者」の例でいうと、労働貴族と呼ばれる連中とか、〇〇ユニオンとかいう、その実態は総会屋などの会社ゴロと何ら変わらないものもあります。 >労働分配率が合理的に、公平な考え方に基づいて決まっている、そういうことは決して無い、と私は思ってますが… 「公平」というのは実は全く主観的なものであり、何を基準に「公平」というかは、その立場で異なってくるものなのです。公平さを保とうとする気持ちは非常に重要ですが、公平さをどう評価するかは、評価する人の学識や教養で大きく異なります。ただ単に電卓で1/2にするのが「公平」なのではなく、企業も労働者も共にハッピーなところを目指さねばなりません。いい服を着ているとか、うまい飯を食っているとかで企業・資本家を目の敵にする向きもありますが、これはもし不勉強なのでなければ、何かを企んでいる悪い考えと言わざるを得ません。

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