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細菌検査に詳しい方にお聞きしたいのですが、
Staphylococcus hominisという菌は常在菌だそうですが、これが肺炎の原因となることはありますか? カルチャーボトルによる培養のため菌量のご報告はありません。分離菌は好気性ボトルのみから検出されました。と書かれていましたが、意味がよくわかりません。 偏性嫌気性菌は(-)でした。 菌名はStaphylococcus hominisだそうです。 この内容の検査結果はどういう病気を起こしますか? この内容から肺炎を想定することはできますか? よろしく願い致します。
- patagoniapengin
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〉 分離菌は好気性ボトルのみから検出されました。と書かれていましたが、意味がよくわかりません。 Staphylococcus(ブドウ球菌)は通性嫌気性のものです 通性嫌気性とは、酸素が存在する場合(好気性)でも酸素がない場合(嫌気性)でも発育することができるものです ですから好気性のボトルでも嫌気性のボトルでも検出されるのが基本です 片方のボトルのみからしか検出されなかったとのことから、本当に検査材料(血液)の中に存在していたのか? との疑問が発生する結果となります。 つまり採取時に血液以外の皮膚の常在菌がたまたま混入した可能性が相当あるのではないかと解釈されるものです。 皮膚に常在していることが普通の菌種であることも採取時の混入を思わせます この好気性ボトル、嫌気性ボトルの1セット以外に採取された、別のセットでも同じ結果ならば菌血症状態を疑いますが 他のセットでは検出されなかったのならば混入の可能性が高くなります
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- ebisu2002
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ブドウ球菌 通性嫌気性の有機栄養菌である。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%89%E3%82%A6%E7%90%83%E8%8F%8C#.E7.89.B9.E5.BE.B4 通性嫌気性菌: 酸素のある好気条件下・酸素のない嫌気条件下の両方で増殖できる菌群をいい、 一般細菌の大部分がこれに属する。大腸菌、ブドウ球菌など http://hica.jp/kono/kogiroku/anaerobe/anaerobe.htm
お礼
どうも有難うございました。 大変助かりました。
補足
エンドトキシンが1,6でした。 ということは菌が血液の中にあったと言うことでしょうか? 何度も済みませんがよろしくお願いいたします。
- rokutaro36
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正確には、No.2の方が説明したように、 Staphylococcus hominisは、通性なので、両方から検出されるのが 基本です。 お詫びして、訂正します。 情報不足と申し上げたのは、 肺炎を疑って、原因菌を特定したいならば、 血液検査だけでなく、喀痰検査をして、 原因菌を特定する必要があります。 ですが、よほどの重症でもない限り、 菌検査をせずに、抗生物質で治療を開始するのが普通です。 それは、菌検査には、時間がかかるからです。 その間、治療をしないわけにはいかない。 高熱でもなく、白血球が11300なので、 それほど高いわけではありませんが、 CRPが4.5なので炎症反応は中程度、 高齢であることを考えて、 細菌感染を疑っても良いと思います。 なので、検査をせずに、治療を開始することは多くあることです。 エンドトキシンは10pg/ml以下が正常値なので、大丈夫でしょう。 高熱が続く、白血球の数値が高い、抗生物質が効かない という状況になると、耐性菌に感染している場合もあるので、 菌検査をして、原因菌を確かめることになります。 治療については、医師とよく相談してください。
お礼
何度もご回答頂きまして有難うございました。 大変感謝しております。
補足
何度も有難うございます。 炎症反応あっても、細菌感染ではなくウィルスが原因だったり、 別の病気だったりなんてことはないでしょうか? もし、その場合は抗生剤は良くないのではないでしょうか? 咳や痰はないようです。 よろしくお願いいたします。
- rokutaro36
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(Q)Staphylococcus hominisという菌は常在菌だそうですが、これが肺炎の原因となることはありますか? (A)ないとは言えない。 つまり、あり得る。 (Q)この内容の検査結果はどういう病気を起こしますか? (A)この結果だけでは何とも言えない。 菌が出たからと言って、それが病気の原因菌だと断定するには、 情報量が足りないです。 >カルチャーボトルによる培養のため菌量のご報告はありません。 というのは、培養した結果=菌量が増えている 報告なので、 もともと、どれだけの菌があったのかわからなくなっています。 なので、菌量は測定できないのです。 >好気性ボトルのみから検出されました 細菌の分類には、好気性と嫌気性の2種類に分ける方法があります。 好気性菌とは、酸素がないと増殖できないタイプ だから、空気を好むということで、好気性と言われます。 嫌気性菌とは、酸素がない方が増殖できるタイプ だから、空気を嫌うということで、嫌気性と言われます。 なので、菌の培養は、好気性ボトルと嫌気性ボトルの2つを使って 行います。 お尋ねの菌は、好気性菌なので、当然、好気性ボトルから検出 されたわけですが、嫌気性ボトルからは、菌が発見できませんでした ということです。 肺は、空気がたくさん出入りするところなので、 当然ですが、好気性菌にとっては都合がよく、 嫌気性菌にとっては、都合が悪い、と言うことになります。
お礼
どうも有難うございました。 たいへん感謝しております。
補足
ありがとうございます。 >菌が出たからと言って、それが病気の原因菌だと断定するには、情報量が足りないです。 84歳、熱は37,2度~37,7度、白血球11300、CRP4,52、エンドトキシン1,6、 血圧167、脈90SpO2 92→99% 咳なし、 意識は明瞭です脱力感あり、食欲なし、 水は飲める状態です。 この情報を加えれば、Staphylococcus hominisが 原因で肺炎にかかったということはあり得ますか? よろしくお願いいたします。
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お礼
有難うございます。 >Staphylococcus(ブドウ球菌)は通性嫌気性のものです 通性嫌気性とは、酸素が存在する場合(好気性)でも酸素がない場合(嫌気性)でも発育することができるものです ですから好気性のボトルでも嫌気性のボトルでも検出されるのが基本です。 とのことですが、それが書いてある文献とかネット情報とかがありましたら教えていただければ更に助かります。度々申し訳ございません。